可能性は無限大!「ジン」の魅力はその多様性にある
様々なスピリッツがある中で、近年世界的な流行をみせているジン。特に「クラフトジン」の登場により、これまでよりもジンを楽しむ機会も増えたはず。まずは、「ジン」というお酒がどういう性質をもつのか、山平さんに解説してもらいました。
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山平さん
「COCKTAIL WORKS 上野」店長。スピリッツ系を中心に幅広いお酒の知識を有するバーテンダー。オーソドックスなスタンダードカクテルやクリエイティブなオリジナルカクテルで、お客さまをもてなす。
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山平さん
ジンは他のスピリッツに比べて自由度の高いお酒だと言えます。まず、ジンの特徴的な香りの主であるジュニパーベリー(ねずの実)を使うこと、そしてアルコール度数が37.5%以上のグレーンスピリッツ(穀物を使用した蒸留酒)であること。この2つが満たされていれば、ジンとして成立します。原料に関しては、その土地や蒸溜所とで実に様々なボタニカルが使われることで、それぞれの個性が現れますしベースとなるお酒に関しても多種多様。だからこそ、日本でも焼酎やウイスキーをつくっているメーカーが独自のクラフトジンを開発販売したりと、市場が賑やかになっているんです。スタンダードカクテルでも「ジン」の個性が現れる
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自由度の高いことこそが魅力のクラフトジン。バー楽しみたいと考える人にとって、ハードルが高いのが「どうやって飲めばいいのか?」ですよね。自身が店長を務める「COCKTAIL WORKS 上野」でも多数のクラフトジンを取り扱っている山平さんに、おすすめのクラフトジンの楽しみ方を聞いてみました。
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山平さん
もちろん、ご自身の好みに応じてオーダーするのが一番ですが、バーは最初にジントニックを頼まれる方が多いですね。ジントニックって、全てのカクテルの基準というか……バーテンダーにとっても非常に“大切なカクテル”なんですよ。人によって出来上がる1杯は様々。ある一定の基準を超えてくると、ジントニックに“自分の色”が出てくるんですよね。どんなジンを使うのか、割り材のソーダやトニックの味わい、ライムを使うのかレモンを使うのかなどなど、微妙なレシピの違いとバーテンダーのこだわりが混ざり合ってオリジナルなジントニックが出来上がるんです。だからこそ、色んなバーでジントニックを頼んでみてバーテンダーごとのこだわりの違いを感じるのも通な楽しみ方だと思います。
山平さん
ちなみに、私の場合は使うのがドライジン。ステアの加減で加水具合を調節して、割り材はトニックに少々のソーダを混ぜて甘すぎないすっきりテイストに仕上げます。お店によっては2種類のトニックを使うなど、割り材のチョイスも大事なんですよね。クラフトジンが登場したことで、クラシックなスタンダードカクテルに対する自由度がさらに高まったのでバーテンダーとしても作っていてとても楽しいんです!美しい紫陽花(あじさい)色に味わいも魅力的『エンプレス1908 ジン』
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クラフトジンの扱いもお手の物の山平さんが最近好んで使用しているというのが『エンプレス1908 ジン』。着色料が一切使われていないのにも関わらず、美しいインディゴブルーの液色を実現させた、天然素材100%使用のカナダ産クラフトジンです。
カナダで最も有名なジン生産者の一つである「ヴィクトリア蒸溜所」と、有名ホテル「ザ・フェアモント・エンプレスホテル」内のバー「Q at the Empress」が共同開発したこのジンは、ホテルのハウスブレンドティーである「バタフライピーティー」の技術を応用。トニックウォーターなど酸味を加えることで、青からピンクに色合いが変化する“見た目も美味しい”ジンです。
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山平さん
暑くなってきたこの季節にぴったりなジンが『エンプレス1908 ジン』。紫陽花を思わせる色合いが素敵な個性的な1本です。味にも特徴がありますが、やはり一目見ただけで忘れないインパクトのあるビジュアルに惹かれますよね。カウンターに並べていると「これってジンなんですか!?」とお客様が驚いてくれるのも、バーテンダーとしては嬉しくなるんですよ(笑)カクテルベースの中心として使える汎用性の高い1本
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山平さん
この色合を活かしてオリジナルな1杯を考えるのも面白いんですが、味に個性がありすぎるとスタンダードをベースにするのに難しいですよね。でも『エンプレス1908 ジン』は、いい意味で汎用性が高いジン。ジュニパーベリーの香りが中心にしっかりとあるのはもちろん、ボタニカルとして特徴的なのが根生姜とコリアンダーの香り。この2つがの香りと程よい苦味が味に締まりを与えてくれながらも派手さは控えめ。だからこそ、ジントニックのようなスタンダードカクテルのベースとしても単独のスピリッツとしてしっかり使えるんですよね。『エンプレス1908 ジン』の個性を活かした、夏にぴったりなオリジナルカクテル
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『エンプレス1908 ジン』の魅力を存分に語っていただいたところで、山平さんにオリジナルカクテルを作っていただきました。
ローズマリーがアクセント!スイカのジントニック
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山平さん
定番のジントニックを夏っぽくより爽やかに仕上げた1杯です。ポイントはスイカに砂糖を加えて作った「オレオサッカラム」。スイカの爽やかな香りがふわっと鼻を抜ける爽快感を感じます。割り材はトニックとソーダを使って甘さを控えめに。仕上げにローズマリーを浮かべれば、夏にぴったりなジントニックの完成。『エンプレス1908 ジン』の特徴である根生姜の風味が味を引き締めてくれますし、青からピンクに変わる色合いも紫陽花を連想させてくれますよね。スパイスとも相性抜群!ハイビスカスジントニック
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山平さん
もう1つ、異なるテイストのジントニックをご紹介します。こちらは、ハイビスカスやクローブ、はちみつなどを漬け込んだシロップを味のアクセントに加えたジントニック。最後に乗せるシナモンの香りがすごく芳醇で、爽やかながら重厚感のある味わいに仕上がっています。『エンプレス1908 ジン』はボタニカルのテイストが派手じゃなく、さり気なく香ってくるのでスパイスとの相性も抜群。アレンジの幅も広がります。ヒノキ香る!梅酢を使用した和風ショートカクテル
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山平さん
最後にショートカクテルを1つ。高貴な紫色を活かしたリッチなニュアンスを感じるこちらのカクテルには、『エンプレス1908 ジン』の他クランベリーリキュールと梅酢が入っています。また、苦味と香りを加えるために仕上げに使うビターズにはヒノキ由来のものを使用。ジュニパーベリーは松の実のボタニカルなので、和の素材であるヒノキのビターズを使ってより和テイストを強めました。甘味、苦味、酸味のバランスが取れた味わい深い1杯に仕上がっています。美しい色合いも楽しめる!『エンプレス1908 ジン』は様々なアレンジカクテルに使える万能な1本
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「オリジナルカクテルの発想が広がる」「カクテルベースとして使いやすい味わい」とプロのバーテンダーも重宝するクラフトジン『エンプレス1908 ジン』。酸を加えることで青からピンクに変化する素敵な色合いを活かすことで、スタンダードカクテルを一風変わったオリジナルスタイルにアレンジすることもできます。これからクラフトジンを楽しんでみたいという人はもちろん、自身でカクテルを作る“お家バーテンダー”のあなたも、ぜひ『エンプレス1908 ジン』の魅力を体験してみてください。
エンプレス1908ジンの詳細はこちら店舗詳細
店舗名 | COCKTAIL WORKS 上野 |
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住所 | 東京都台東区上野6-7-15 隆陽堂ビル1F |
電話番号 | 03-5812-4799 |
営業時間 | 月~土・祝前日/18:00~翌3:00、日・祝/17:00~23:30 |
定休日 | 不定休 |