人間誰しも“好み“というものがあります。特に私は「〇〇に行ったらオーダーするものは決まっている」「ラーメン屋では冒険せずにいつものアレ」といった“ルーティン”があるようで、どうやら食に対して保守的なタイプだということを30代半ばにして自覚しました。(とはいえ、お酒に関する好き嫌いはあまりなく、行きつけのお店で勧められた珍しい銘柄や、旅行先の土地でしか飲めない銘酒などは積極的に飲みたいと思う方です)
そんな“保守的”な人間だからこそ、普通の人よりも口にした数の多い“偏愛するお酒”があります。このコラムでは、ビール・焼酎・ワイン・ウイスキー…とジャンルを問わず私が偏愛する1本やおつまみをご紹介しつつ、そこにまつわるエピソードや個人的におすすめの飲み方やペアリングなどを紹介していきたいと思います。
お酒選びの参考にしていただいたり、1人での晩酌の際に読むちょっとしたお供にしていただけると嬉しいです。
再び脚光が集まっている!?多様性のある味わいが魅力の本格焼酎の世界

最近、お酒好き界隈では“焼酎の再評価”といいますか、これまであまり焼酎を飲んで来なかった層の人たちがこぞって本格焼酎に凝っている様な雰囲気を感じます。(そういえば、当編集部のメンバー・杉山も九州出張の際にいろんな本格焼酎を箱買いして、家に送っていました)ナチュラルワインを置いているようなビストロでも焼酎とのペアリングがあったりと、置いてあるお店の幅も増えてきた気がします。
一体、なぜ焼酎に再び光が当たる様になったのでしょう?正確な答えはわかりませんが、そこには造り手さんの若返りと、焼酎の多様性が関係していると思うんです。
焼酎の世界って、いわゆる昔ながらって感じで伝統を大切にする素晴らしい文化だと思うんですけど、代替わりなどを経て若い人たちの価値観が焼酎造りにも反映されるようになったのではないでしょうか。
これまでとは違うアプローチで若い人にも訴求していく中で、やはり飲みやすさというのは非常に重要な観点。これまで本格焼酎に対して苦手意識があった層に向けて「焼酎って、こんなに美味しいんだよ!」とプレゼンしてくれているような、優しい味わいの商品が増えましたよね。特に「フルーツのような香り」といった、“香り系焼酎”のラインナップが充実してきた気がします。
フルーツ使ってないの!?一口含んだだけでライチを感じる芋焼酎「だいやめ~DAIYAME」

バナナ、りんご、マスカットなど様々なフルーツの香りがする焼酎がある中で、私がイチオシしているのが「だいやめ~DAIYAME」。この焼酎はなんと、ライチのような香りがする芋焼酎なんです。
蓋をあけ、香りを嗅いでみてびっくり!「これ、絶対ライチそのものを使っているでしょ!」と思うほどの強いライチ香が。いやぁ初めて飲んだ時は衝撃的でしたね。
焼酎の香りに関してちょっと調べてみると、フルーティーな香りの原因は酵母由来なことが多いらしく、発酵中に生まれるものなのだとか。そのほか麹や原料、蒸留方法によっても変わるとされていますが「だいやめ~DAIYAME」は原料に秘密が。
なんと独自の技術で生まれた「香熟芋」で仕込むことによって、ライチの様な香りを実現しているのだそう。公式サイトによると「香熟芋」は、アロマリッチな香気を引きだす成分を増幅させたさつま芋。つまり、蒸留前の原料の時点にからくりがあるということですね。

ラベルに関しても、なんとなく焼酎っぽくないというか…どことなくワインのような感じがしませんか?
初心者はソーダ割りがおすすめ!本格焼酎がもつ無限のポテンシャルに気付かされる

5年前くらいに初めて飲んでから、色んな人におすすめしている「だいやめ~DAIYAME」ですが、一番評判がいいのはソーダ割りです。あのライチの様な香りがふわっと浮き上がってくるので、感覚としては“甘くないのに、なんだか甘い”といったテイスト。(個人的にはレモンを少し絞って、レモンサワーのようにして楽しむのもおすすめです)
いわゆる芋臭さはまるでなく、飲み口も軽いので普段から焼酎を飲み慣れている人にとっては「これって、芋焼酎なの?」と感じてしまうかもしれませんが、そのライトさがこの焼酎のポイント。飲み慣れていない人にも焼酎の魅力を感じてもらう入り口となるような、そんな優しい焼酎だと私は思っています。
また、購入しやすい点もおすすめポイントの1つ!値段は1000円程度と通常の焼酎を購入するのと変わりませんし、最近ではドン・キホーテやスーパーなどでも見かけるので手に入れやすいんです。
自宅でお酒をよく飲むという方は、1本置いておいて損のない万能な焼酎「だいやめ~DAIYAME」。気になった方はぜひゲットしてみてください!