関東屈指の酒処・千葉県。6つのエリアで個性豊かな日本酒が多数造られています。
酒造りの歴史も深く伝統的な酒蔵もある千葉県。ここでは、そんな千葉県の日本酒にスポットをあてランキング形式でおすすめの商品を1本ご紹介。さらに、千葉県の日本酒の特徴や、人気の酒蔵についても解説していきます。
千葉県の日本酒の特徴
千葉県には40の酒蔵が存在しています。北総・水郷・銚子・九十九里・上総・南総の6エリアで、それぞれの酒蔵が個性豊かな日本酒が造られています。
清酒製造業の歴史は古く、寛永年間(1624年~1643年)に一軒、元禄年間(1688年~1703年)に三軒が創業したと伝えられますが、その後100年間、創業する酒蔵はありません。急激に増加したのは、徳川末期安政元年(1854年)からだと言われています。
千葉の酒造好適米
現在、多くの酒蔵を抱える千葉県は、生粋の千葉の清酒の証として「ちばの酒技酒調」のシンボルマークを確立。これは、千葉県産米を原料として醸造した清酒に貼られるものなので、"千葉の地酒"を楽しみたい方は、このマークに注目してみるのがオススメです。
また、「ちばの酒技酒調」のシンボルマークとは別に、千葉県推奨酒というジャンルも確立。一般消費者代表、学識経験者、県行政担当者等で構成された「千葉県優良県産品推奨協議会」の審査会に合格した商品は、この千葉県推奨酒のシールを貼ることができます。
千葉県ならではの酒造好適米には「総の舞」があります。これは千葉県が開発した酒米で、平成十四年から多くの蔵元が使用中です。
明治三十三年には、酒造場の数が237軒にも達した千葉県。江戸時代に始まる千葉県ならではの清酒造りは、「ちばの酒技酒調」のシンボルマークや、千葉県推奨酒のシールといった取り組みなどにより守られています。
千葉県の日本酒ランキングtop10
千葉県日本酒ランキング10位:純米吟醸 波の伊八
「純米吟醸 波の伊八」は、鴨川市生誕の稀代の彫物大工"波の伊八"に由来する純米吟醸酒です。
亀田酒造の地元長狭米で仕込んだ一本。アルコール分は15度、精米歩合は60%の、鴨川市ふるさと産品育成協議会推奨品になります。
千葉県日本酒ランキング9位:長命泉 特醸
「長命泉 特醸」は、やや辛口の飲み飽きない味わいが特徴。滝沢本店の代表銘柄「長命泉」ならではの味わいを楽しめる日本酒です。
成田山にある百薬の長と呼ばれる水源を活かして造られた同商品。毎日飲めるような、日々の晩酌に寄り添ってくれる一本になります。
千葉県日本酒ランキング8位:成田霊水
「成田霊水」は、スッキリとした、やや辛口の味わいが特徴。水の味わいが活きた吟醸酒です。
成田山表参道の地下を脈々と流れる、縁起の良い水で造られた一本。背筋のピンと伸びた、芯のあるタイプの日本酒になります。
千葉県日本酒ランキング7位:五人娘 純米吟醸酒
出典:五人娘 純米吟醸 (自然酒・生もと・無濾過) 720ml
「五人娘 純米吟醸酒」は、上品な味わい、生酛らしい芳醇な旨みが特徴。「五人娘 純米酒」より、もう1割ほど米を贅沢に磨いた、精米歩合60%の純米吟醸酒です。
アルコール分は13度と、純米酒よりも抑えることで柔らかな口当たりを実現。無濾過自然酒でもあるので、日本酒らしいナチュラルな仕上がりを楽しめます!
千葉県日本酒ランキング6位:純米吟醸 大山千枚田
「純米吟醸 大山千枚田」は、淡麗ながらも力強いコクと旨みが特徴。大山千枚田ならではの味わいを楽しめる純米吟醸酒です。
というのも同商品は、日本で唯一、雨水のみで耕作を行っている天水田、千葉県指定名勝の"鴨川大山千枚田"の棚田米(コシヒカリ)を全量仕込みした一本。その香味は、食中酒として楽しむのがオススメです!
千葉県日本酒ランキング5位:大吟醸 見返り美人
「大吟醸 見返り美人」は、浮世絵の祖"菱川師宣"の代表作「見返り美人」に因んで造られた大吟醸酒です。
兵庫県産山田錦100%。精米歩合は40%まで磨き上げられています。どこか女性を思わせる、上品でしなやかな香味を楽しめる一本です!
千葉県日本酒ランキング4位:純米吟醸 生貯蔵酒 寿萬亀
「純米吟醸 生貯蔵酒 寿萬亀」は、なめらかな飲み口が特徴。低温醗酵で醸した涼感生貯蔵酒です。
国産米を100%使用し精米歩合は60%。アルコール分が14度ということもあり、飲みやすい仕上がりになっています。
千葉県日本酒ランキング3位:純米80 香取
「純米80 香取」は、生酛ならではの濃醇な酸味とコク、米本来の旨味のバランスの良さが特徴。江戸時代より伝承の生酛仕込みで醸された、精米歩合80%の日本酒です。
無濾過のため色は本来の琥珀色。瓶底に米由来の成分が沈殿することもある、ナチュラルな一本になります。
地元「香取神宮」の御神酒にもなっている同商品。信頼が詰まった、日本酒ならではの味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
千葉県日本酒ランキング2位:不動 吊るし無濾過 純米吟醸生原酒

画像:amazon.co.jp
「不動 吊るし無濾過 純米吟醸生原酒」は、濃醇な口当たりと爽やかな香りが特徴。秋田県産"酒こまち"を使用した、精米歩合55%の純米吟醸酒です。
キレ味が良く、食中酒として料理を引き立てること間違いなし。和食を中心に、様々な料理と相性抜群です。
飲み方は、オン・ザ・ロックや冷酒がオススメ。冷んやりとした喉越しで、スッキリと日本酒を味わいたい時に最適です!
(((千葉県日本酒ランキング1位:上撰 純米酒 梅一輪
出典:梅一輪 九十九里の地酒 上撰 純米酒 720ml 【千葉県】
「上撰 純米酒 梅一輪」は、純米酒らしい濃厚な味わいが特徴。酒米"ふさこがね"を使用した、やや辛口タイプの純米酒です。
40℃~45℃の燗にして楽しむのがオススメ。豊かな味わいが酸と調和する、絶妙な仕上がりを堪能できます。
味わい的にゆっくり飲むのも良いですが、手頃な価格なのでグイグイ飲んでしまうのも良い一本。食中酒として日々の生活に寄り添ってくれるような、どこか暖かみのある日本酒です。
千葉県の酒蔵ランキングtop5
千葉県酒蔵ランキング5位:滝沢本店
「滝沢本店」は、明治五年(1872年)に創業した成田市の酒蔵です。
「長命泉」を製造販売することが主な事業内容。この"長命泉"という名の由来は、酒蔵の井戸水が大変美味しい良い水で、"長命延命霊力の水である"と評判が立ったことに由来しています。
千葉県酒蔵ランキング4位:亀田酒造
「亀田酒造」は、昭和二十九年(1954年)に設立した鴨川市の酒蔵です。
清酒以外にも、焼酎やリキュールの商品開発にも力を入れていることが特徴。しかし、清酒だけでも「寿萬亀」「見返り美人」「大山千枚田」「波の伊八」と様々なバリエーションがラインナップしています。
明治神宮の献上蔵として、毎年御神酒を奉納していることでも有名。250年の歴史を有する、由緒正しき酒蔵です。
千葉県酒蔵ランキング3位:寺田本家
「寺田本家」は、延宝年間(1673~1681年)に創業した香取郡の酒蔵です。
モットーは"自然に学ぶ酒造り"。無添加、無濾過、無農薬米の使用、昔造り(生酛造り)にこだわり純米酒を醸しているのが特徴です。
発酵場を整え、微生物を活かして醸す、生命溢れる"本物の酒"を世に送り出しています。
千葉県酒蔵ランキング2位:鍋店
「鍋店」は、元禄二年(1689年)に創業した香取郡の酒蔵です(本社・本店営業部・直営店は成田市)。
"酒・人・心"をモットーに、全て社員による手造りで酒造りをしているのが特徴。「仁勇」「不動」をメインブランドに、世に名酒を送り出しています。
310年以上の伝統と、長年にわたり培われた技術力。確かな品質の日本酒を楽しめること間違いなしの酒蔵です。
千葉県酒蔵ランキング1位:梅一輪酒造
「梅一輪酒造」は、明治元年(1868年)に創業した山武市の酒蔵です。
手造りの良さを活かした酒造りが特徴。地域の食文化に貢献するような食中酒を展開しています。
名酒「梅一輪」の名は、服部嵐雪の「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」という句が由来です。同ブランドからは、この句のような"控えめな奥ゆかしさ"を感じられます。
まとめ
歴史に裏打ちされた確かな技術と、厳選された素材で造られる日本酒の多い千葉県。お気に入りの日本酒は見つかりましたか?
今回紹介した日本酒は、ほんの1部。これ以外に美味しい日本酒がたくさんありますので、このランキングを参考に自身の口に合う千葉県の日本酒を探してみてくださいね!