日本全国、様々な場所で造られている日本酒。ご当地の人々が楽しんでいる「地酒」はインターネットの広まりと流通の発展ともに、全国で楽しめるようになりました。どこにいてもご当地の美味しいお酒が飲めるようになったのは、とても素晴らしいことですよね。
今回ピックアップするのは、栃木県の日本酒。様々な河川があり、良質な水がとれる栃木県の特徴からおすすめの日本酒まで詳しく解説していきます。
栃木県の日本酒の特徴
栃木県には31の酒造メーカーがあり、それぞれが違った味と風味の日本酒造りを行っています。
豊かな水源を活かした日本酒造り
日光連山、那須火山帯、八溝山系の山々、鬼怒川、那珂川、渡良瀬川といった河川の恩恵を受けている土地であり、その大地に濾過された良質な水は、硬度・ミネラル含有量ともに、日本酒造りには最適。特に、日本名水百選の尚仁沢湧水や出流原弁天池湧水は、とても清らかなことで有名です。
酒造りにとって命である水。良質な水を使い、熟練された名杜氏・技術者が丹精込めて造り上げる一本が、栃木県の日本酒と言えるでしょう。
代表的な酒米「ゆめささら」
栃木の酒米としては、"地元の特徴を活かした大吟醸を造りたい"という想いのもと、13年かけて育種した酒造好適米"夢ささら"があります。
夢ささらは、粗タンパク及びカリウム、旨みと甘みを感じるアミノ酸成分が多く、日本酒の原料に使用すれば、綺麗で旨味のある酒質が期待できる他、心白発現率が高いため大吟醸向けの酒造好適米ということが特徴です。
栃木の日本酒技術を高めている下野杜氏の存在
技術面では、日本酒造杜氏組合連合会に加盟した最も新しい杜氏集団"下野杜氏"を有しているのが特徴。これは、栃木の酒造技術向上を目的に、酒造技術者養成講座を開き、厳しい選考試験を経て認定された杜氏集団です。
彼らが展開する、栃木ならではの厳選素材と風土を活かした新しい酒文化は注目すべきでしょう。
栃木県の日本酒ランキングtop10
栃木県日本酒ランキング10位:仙禽 オーガニックナチュール
「仙禽 オーガニックナチュール」は、亀ノ尾のポテンシャルを引き出した香味が特徴。"いにしえの技法"により復活した超自然派日本酒です。
完全無添加(米・米麹・水のみ)により唯一無二の世界を表現した一本。楽しむ際はまずはそのまま、酒自体の香味を堪能するのがオススメです。
栃木県日本酒ランキング9位:澤姫 純米吟醸 真・地酒宣言
「澤姫 純米吟醸 真・地酒宣言」は、爽やかな香りと米の旨味が特徴。飲み飽きのしない万能な辛口タイプの日本酒です。
「真・地酒宣言」の名の通り、酒米には栃木県産酒造好適米"ひとごこち"を100%、酵母には栃木酵母T-F・T-Sブレンドを使用。食中酒として、宇都宮餃子などと一緒に味わってみるのはいかがでしょうか?
栃木県日本酒ランキング8位:四季桜 貴酒(特別本醸造生酒)
出典:四季桜 しぼりたて生の酒 貴酒 特別本醸造 1800ml
「四季桜 貴酒」は、フレッシュな香りと濃醇な味わいが特徴。アルコール度が高めの18度に仕上がった、やや辛口タイプの日本酒です。
搾りたてをそのままビン詰めした、生酒ならではの良さを楽しめる一本。スイスイ飲むというよりは、ゆっくりと食後酒として楽しんだりするのが良いでしょう!
栃木県日本酒ランキング7位:東力士 特別本醸造 超辛口
「東力士 特別本醸造 超辛口」は、力強い辛さとキレの良い味わいが特徴。シャープに整った、名前の通り超辛口タイプの日本酒です。
本醸造ならではのキレの良さは、主張が強い料理と好相性。脂っこいメニューだとしても、抜群のキレで口内をリセットしてくれます。
栃木県日本酒ランキング6位:姿 純米吟醸生原酒 Black Impact
「姿 純米吟醸生原酒 Black Impact」は、創業は文化8年(1811年)の老舗酒蔵である飯沼銘醸株式会社の商品。
山田錦・ひとごこちを使用した純米吟醸は、シンプルながらなめらかな口あたりと濃厚な旨味を感じる1本。
ただ単純に“濃い味”というわけではなく、ボディの割に飲んだ後のすっきり感も感じられるバランスが非常にすぐれた日本酒だと言えるでしょう。吟香はそこまで強くはないので、食事との相性◎。
デイリーで飲むための1本としてもおすすめです。
栃木県日本酒ランキング5位:惣誉 生酛仕込 特別純米
「惣誉 生酛仕込 特別純米」は、しっかりとした酸味と、密度の高い旨みが特徴。純米特有の甘みと旨み、生酛特有の酸味が混ざり合った、コクのあるタイプの日本酒です。
冷やなら12~15°C、燗なら45°Cくらいで楽しむのがベスト。特A地区山田錦を精米歩合60%まで磨き上げ実現した、豊かな旨味を持つ大人の味わいをお楽しみください!
栃木県日本酒ランキング4位:超辛口純米 大那
「超辛口純米 大那」は、米のふくよかな味わいと旨味が特徴。ただ単に辛いだけではない旨辛な日本酒です。
原料米には、那須産五百万石とひとごこちを使用。酵母にはとちぎ酵母(T-ND)を使用している、栃木の地酒と呼ぶに相応しい一本です。
栃木県日本酒ランキング3位:杉並木 本醸造
「杉並木 本醸造」は、味わいのある風味とスッキリとした喉越しが特徴。ツウが求める"飲みごたえのある辛口"を目指した日本酒です。
冷やか燗で楽しむのがオススメ。風味をより求めるなら燗で膨らませ、スッキリさをより求めるなら冷やでシンプルに味わうのが良いでしょう!
栃木県日本酒ランキング2位:鳳凰美田 純米大吟醸 山田錦五割磨き
「鳳凰美田 純米大吟醸 山田錦五割磨き」は、メロンのような華やかで上品な香り、柔らかな口当たり、ほのかな甘味が特徴。酒造好適米の王様"山田錦"を精米歩合50%まで磨き上げた日本酒です。
味わいの特徴から、ワイングラスで楽しむのがオススメ。豊かに広がる香味は、優雅なひと時を演出すること間違いなしです。
栃木県日本酒ランキング1位:モダン仙禽 無垢
「モダン仙禽 無垢」は、爽やかな香りと上品な旨味が特徴。無濾過原酒、瓶囲い瓶火入れ仕様の日本酒です。
仙禽における「亀ノ尾」や「雄町」と対をなすような、素朴で純真なスタンダード。日常を心地良く演出する"無垢"な味わいを楽しめる、飾らない美しさがある一本です。
栃木県の酒蔵ランキングtop5
栃木県酒蔵ランキング位5:惣誉酒造
「惣誉酒造」は、明治五年(1872年)に創業した芳賀郡の酒蔵です。
栃木県東部ののびやかな自然の中で、特A地区の山田錦や栃木県産の五百万石などの米、鬼怒川水系の伏流水を使用して「惣誉」を製造。その酒は、平成三十一年全国新酒鑑評会金賞(9年連続)をはじめ、国内で高く評価されています。
栃木県酒蔵ランキング位4:菊の里酒造
「菊の里酒造」は、慶応2年(1866年)に創業した大田原市の酒蔵です。
数々の歴史的遺産を有する古墳の里と言える、那須高原の南端に穏やかに広がる田園地帯で日本酒を製造。「一流」「君の友」など、代々の銘柄を経て発展した後、現在は主力銘柄「大那」を中心にリキュールなども展開しています。
栃木県酒蔵ランキング位3:飯沼銘醸
「飯沼銘醸」は、文化八年(1811年)に創業した栃木市の酒蔵です。
良質な米の産地として戦前から有名な田園地帯である、日光例幣使街道が通る西方町という、水も空気も折紙付きの環境を活かして酒造りを実施。男体山を水源とする大谷川の伏流水を、仕込み水として使用した日本酒「杉並木」を世に送り出しています。
栃木県酒蔵ランキング位2:小林酒造
「小林酒造」は、明治五年(1872年)に創業した小山市の酒蔵です。
"地元に根差した愛される酒、愛される酒蔵を目指す"という考えのもと、とことん吟醸酒造りにこだわり日本酒を製造。一面の田園風景の中、地下水豊かな美田地区の酒蔵で、全国的な名酒「鳳凰美田」を醸しています。
栃木県酒蔵ランキング位1:せんきん
「せんきん」は、文化三年(1806年)に創業したさくら市の酒蔵です。
この地でしか出逢えない風土、水、米、蔵の全ての個性を活かした唯一無二の個性が特徴。完全無添加の超自然派「古式生もと」ナチュール・シリーズ、酸味と甘みのモダン・シリーズ、古くて新しいクラシック・シリーズ、上質を味わうプレミアム・シリーズを展開しています。
個性豊かな日本酒が勢揃い!栃木県の日本酒を楽しんで!
日本名水百選の尚仁沢湧水や出流原弁天池湧水など、豊かな水源を活かした日本酒造りが行われている栃木県。
お気に入りの1本は見つかったでしょうか?今回ご紹介した日本酒の他にも、季節限定酒など魅力的なお酒が多数ある栃木県。
記事を参考に、栃木県の日本酒の魅力に触れてみてください!