果実感が甘くて飲みやすいと人気の「サングリア」。
サングリアは、ソーダで割ったりキンと冷やしてロックで飲めば、嬉しい爽やかさを楽しめます。
今回はそんなサングリアをもっとおいしく楽しむ方法をご紹介します!
サングリアってどんなお酒?
サングリアは、スペイン発祥のワインを用いたお酒。スペイン語の「血」が語源になっています。
ワインにフルーツやスパイスを漬け込むことにより、甘味やフルーティーなテイストが加わるフレーバーワインのような味わいにります。通常のワインよりも飲みやすいため、女性やお酒の苦手な方からも人気ですよね!
一般的に赤ワインのサングリアが知られていますが、白ワインで作るサングリアもあります。
海外では、あけて日が経ったワインや、好みの味わいじゃなかったワインをサングリアにしてカジュアルに楽しんでいるそうです。
法律違反の可能性も!サングリアを作る際は注意が必要
日本ではお酒を造るために、酒類製造免許を取得する必要があります。「え?醸造とかじゃないんだけど...」と思うかもしれませんが、お酒を混ぜ合わせる行為(混和)もお酒製造として取り締まられる可能性があるのです。
しかし、自家製の梅酒などは昔から一般的に造られているイメージがありますよね。これは、自家製果実酒の特例措置としてみなされているもの。アルコール度数20度以上のもので、酒税がすでに課税されているものを使うことで、自家製の梅酒を造ることが許されているのです。
しかしながら、ワインの度数は20度以下ですよね。そのため「漬け込み」によるサングリアの製造は法律違反になってしまう可能性が高いのです。
自家製サングリアは「直前」にフルーツを入れる
しかし例外的に、サングリアが認められるケースもあります。
それは、飲む直前にフルーツを入れる場合。実は、「消費の直前において酒類と他の物品(酒類を含む。)との混和をする場合で政令で定めるときについては、適用しない」という項目が定めらているため、この方法ならサングリアを楽しむことが可能。
もちろん、漬け込みのサングリアとは味わいが異なってきますが、フレッシュなフルーツで作りたいと言うのであれば、この方法がベストだと言えるでしょう。
カジュアルに楽しみたいなら…
サングリアは、スペインのでは日常的に飲まれるワインです。ワインに果物や砂糖を入れて漬け込んでいるので、甘くて飲みやすい味わいが魅力です。
また、フルーツのバリエーションや飲み方を変えることで、飽きることなくサングリアを楽しめるのも魅力のひとつ。冬には暖かい「ホットサングリア」がおすすめですし、夏には冷たいサングリアを楽しめます。
しかし、日本では酒税法の関係でワインにフルーツを漬け込むという行為は禁止。作り置きなどはできないので、スライスしたフルーツを飲む直前にワインに入れて味わってみてください!
夏にはサングリアをソーダで!
サングリアはストレートで飲むことが多いですが、サングリアをソーダで割ると爽快感が増してスッキリ楽しむ事ができます。
サングリアのアルコール度も下がるので、飲みすぎ防止にもなりますよ。
こちらも自宅で楽しむときには、ワインを炭酸で割ってからたっぷりとフルーツを加えてみてください。
お店顔負けのサングリア風カクテルをお楽しみいただけます!
暑い夏には冷凍したフルーツを利用してみるのもおすすめです。
見た目が華やかになるだけでなく、冷凍フルーツによって温度がグッと下がるので、よりサッパリと味わうことができます。
冬はホットでアレンジ
体を温めたいときには、ワインを温めてからフルーツを加えてもおいしく楽しめます。
シナモンなどのスパイスを加えるとほっこりと冬らしい味わいに。
電子レンジで温めることもできるので、わざわざお鍋を引っ張り出してきて…なんて心配もなし!
冷え性にも効果があるので、特に女性のみなさんにおすすめの飲み方です。
もう少し本格的な味を楽しみたいときは…
先ほどもご紹介したように、漬け込んで作るサングリアは酒税法の関係で禁止されています。
しかしながら、本格的なサングリアを楽しむ方法は色々あります!
以下では、サングリア風カクテルが作れるおすすめの裏技ご紹介します。
ジンジャーエールを加える
白ワインとジンジャーエールとレモンを加えて作る「オペレーター」というカクテルをサングリア風にアレンジしてみましょう。
白ワインと同量のジンジャーエールを加えてレモンを絞ったら、お好みのフルーツを加えます。
それだけで飲みやすく、美味しいオペレーター風サングリアが出来上がります。
氷を加えると、少し水っぽくなってしまうので、材料をしっかり冷やしておくとより楽しめますよ。
ジンジャーエールは甘口や辛口など様々な種類があるので、お好みのジンジャーエールで試してみてくださいね。
グラスにミントやスライスしたレモンを添えると、一層華やかに。
また、白ワインを赤ワインに変えると「キティ」というカクテルになります。
「キティ」をベースに作ってみても飲みやすいサングリア風のカクテルが出来上がりますよ。
少し渋い赤ワインの場合は、フルーツの中に少し多めに柑橘系を入れると渋みが奥に隠れるので、試してみてくださいね。
カシスリキュールを加える
カシスオレンジやカシスウーロンでおなじみの、カシスリキュールを白ワインに加えると有名なワインカクテルの「キール」になります。
キールは白ワイン5に対してカシスリキュール1の割合で作るカクテルですが、ここにオレンジ、レモン、お好みのフルーツを加えてみてください。
甘いだけじゃなく、オレンジとレモンの酸味が白ワインの酸味ととてもよく合い、しっかりとしたサングリア風のカクテルに早変わりします。
そして、お好みで加えたフルーツの個性がしっかり出てくるのでお好みに合わせて作ってみてください。
少し甘みがくどいと感じるときは、オレンジか白ワインを足して調節してみてくださいね。
おすすめのカシスリキュールに関しては「カクテルの定番!人気のカシスリキュールおすすめランキングTOP10【専門家監修】」でご確認ください。
少しドライなサングリア風カクテル
白ワインと同量のソーダ、スライスしたライムを添えれば「スプリッツァー」という少しドライなカクテルが出来上がります。
この「スプリッツァー」をアレンジすると、少しドライな大人向けのサングリア風カクテルを作ることができます。
このアレンジの考え方としては、ドライなテイストを維持しながら作ることを考えるということです。
せっかくドライな「スプリッツァー」を甘くし過ぎてしまうと意味があまりなくなってしまうので、すっきりとしたフルーツを加えるのが良いでしょう。
オススメとしては、りんごや梨、白桃を加えるアレンジ。
リンゴや梨は小さめにカットして、白桃は少し大きめにカットすると、ドライな感じはそのままにフルーツの上品な香りが楽しめますよ。
フルーツの缶詰を使う
フルーツの缶詰は、中のシロップにフルーツの香りや味が付いているので、シロップも込みで使うと簡単にサングリア風カクテルを作ることができます。
白ワインとみかんの缶詰を使って、そこに柑橘系のフルーツを入れるだけでかなり本格的なサングリアに近づきますよ!
甘みは、入れるシロップの量を調節すれば簡単にできるので、自分の好みのサングリア風カクテルを作ってみてください。
また、赤ワインで作る場合は、ミックスフルーツの缶詰を使うのがおすすめです。使うフルーツはイチゴなどのベリー系のフルーツや、リンゴやオレンジなど。
ミックスフルーツ缶のフレーバーが複雑に赤ワインに絡みながらも、フレッシュフルーツの主張が1番前にくるので、非常にバランスの良いサングリア風カクテルが作れますよ!
ジュースを凍らせて一石二鳥に
オレンジジュースなどの果汁100%の物を製氷機で凍らせて、お好みのワインに入れるだけでも簡単にサングリア風カクテルが作れちゃいます。
ジュースで作った氷は、溶ければ溶けるほどワインと混ざりあうので、味の変化を感じられるはず!ワインの温度も冷えたまま楽しめるので、一石二鳥のサングリア風カクテルです。
さらにお好みのフルーツを加えると、より本格的なサングリア風カクテルになりますよ。
冷凍のベリーを使って南国風に
夏にはサングリアをソーダで!の項目でも紹介した、ジュースを凍らせる方法の発展系。コンビニやスーパーで購入できる冷凍のミックスベリーを使ったサングリア風カクテルです。
この冷凍ベリーはフレッシュなものと比べて、甘みがそこまで強くないため、甘さの調整はシロップなどで行うと良いかも知れませんね。
最後にミントやレモンを添えれば、贅沢な南国サングリア風のカクテルに。
家で超簡単に本格的な味を楽しみたいときは…
こちらは、日東紅茶から発売されているノンアルコールで粉末タイプのサングリア。水に溶かすだけで本格的なサングリアになるとあって人気の商品です。
ワインに溶かせば一瞬で本格的なサングリアに大変身!オレンジとレモンの風味が香り、フルーツを漬け込んだような本格的なサングリアを自宅で楽しむことができます。
わざわざフルーツを用意して、カットしてという手間も省けるのでより簡単に楽しめそうです。
ちなみに、白ワインにはこちらのタイプがオススメ。キウイやレモンの風味は感じられるさっぱりした味わいになります。
こちらも併せてチェックしてみては?
“飲む”以外の楽しみ方をしたいときは…
サングリアは、飲むだけでなくスイーツにアレンジして楽しむ事ができます。おすすめは、サングリアで作るシャーベット!!
まず、小鍋にサングリア300mlと砂糖大さじ2を入れて火にかけ、砂糖を溶かします。次に型に移して、お好みでフルーツを加えて冷蔵庫で固めます。時々フォークまたはスプーンでかき混ぜると完成した時になめらかな口当たりのシャーベットになりますよ。
均一なみぞれ状になるまで凍らせたら、フォークで崩しながら器に盛って完成!
小鍋で火にかけるときにゼラチンを加えて小さな型に入れ、冷蔵庫で冷やせばサングリアゼリーにアレンジすることもできますよ。
新感覚のサングリア、ぜひ作ってみてくださいね!
おすすめの市販サングリア一覧
最後に、市販で買えるおすすめのサングリアをご紹介します。そのまま飲んでも、少しアレンジしてスイーツにしてもOK!
シーンに応じて、お好みでお楽しみください。
ヴィニャ・アルバリ・サングリア(赤)
スペイン産のサングリア「ヴィニャ・アルバリ・サングリア」は、本場のサングリアの味を楽しめると人気のサングリア。甘すぎず、爽やかですっきりとした味わいです。大容量のサングリアなので、家飲みやパーティーにおすすめですよ。
ヴィーニャ マカテラ サングリア BIO(赤・白)
スペイン産のサングリア「ヴィーニャ マカテラ サングリア BIO」は、有機栽培のブドウや果物を使った砂糖無使用のサングリアです。
オレンジやレモンの品質にこだわり、しぼりたてのフレッシュジュースにしてワインに加えているので、果汁そのものが持つ自然で素直な甘味を楽しむことができます。
グレープフルーツやパッションフルーツの華やかな香りと、くどくない甘さがやみつきになりますよ。
レレレ スパークリング サングリア(赤)
スペイン産のサングリア「レレレ スパークリング サングリア」は、世界中で大人気の甘口スパークリングワインです。若々しい赤ワインの風味と、オレンジとレモンの爽やかな香り、心地よいおいしさがしゅわっと弾けます。
バルで飲んだサングリア
「バルで飲んだサングリア」は、自然な香りと甘さを引き出したフルーティなサングリアです。
キンと冷やすと、ワインとフルーツの両方の味わいがより引き立ちます。
ワイン特有の渋み・苦味・酸味が少なく、フルーツの自然な甘みを感じることができます。手軽でおすすめのサングリア。
オレンジを漬け込んだ赤ワインのサングリアの他に、グレープフルーツを漬け込んだ白、レモンを漬け込んだロゼもあります。
まとめ
サングリアについて、いかがでしたか?
自宅でフルーツを漬け込んだサングリアは残念ながら作ることはできませんが、ちょっとした工夫で簡単にサングリア風カクテルを作ることはできます。
ぜひ余ったワインにも活用してみてください!