ワインがお好きな方なら「グラスを変えるとワインの味が変わる」という話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、ただ高価なグラスにすれば良いというわけでもなく、ワインの特徴に合ったグラスを選ぶことが、より一層ワインを美味しくいただける秘密でもあります。
では、どんなワインにはどんな形のグラスを選べば良いのでしょうか?
ワイングラスによってワインの味が変わるの?
そもそも、グラス一つでワインの味は変わるの?といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
本当にワイングラスで味や香りは変わるのでしょうか?
グラスの形状による味わいの感じ方
結論から言うと、ワイングラスを変えても中身のワイン自体は変わりません。しかし、香りや味の感じ方が変わります。
それは、グラスの飲み口の部分の角度や広がり方によって、ワインの口の中への流れ方や舌への落ちるときの状態が異なるからです。
また、グラスの膨らみ方によっても香りの立ち方が変わってきます。味が変わると言われるのには、このような理由があったわけですね。
グラスの素材による味わいの変化
ワインの味や香りに変化をもたらす起因は、グラスの形だけではなく素材によっても変わってきます。
ワイングラスの多くはガラス製ですが、究極の素材はクリスタルだと言われています。
クリスタル製のグラスはとても薄く、その分ワインの繊細な質感が唇や口の中にダイレクトに伝わってくるのです。
かなり高価ではありますが、上等なワインを飲むのならグラスも上質なものを使った方が釣り合いが取れるかもしれません。
ただし、クリスタル製は非常にデリケートな素材なので取り扱いには要注意です。
ワイングラスの種類
ワイングラスには、それぞれのワインの持つ味や香りの特徴、魅力を引き出すように設計されたものがあります。
ボルドーグラス
出典:Cachette Secrete (カシェットシークレット) ワイングラス カジュアルシリーズ ボルドー 6脚セット
背が高く、飲み口がややすぼまったチューリップ型のグラスのことをボルドーグラスと言います。
フランスのボルドー地方の赤ワインのように、力強い味わいと渋みが特徴のワインは、ボルドーグラスを使うと厚みのあるボディがより感じやすくなるでしょう。
デリケートな白ワインを除く、あらゆるタイプのワインに使えます。
ブルゴーニュグラス
ボウルの部分が風船のように膨らんで、口の部分がすぼまった形をしているブルゴーニュグラス。
フランスのブルゴーニュ地方の赤ワインのように、比較的渋みが穏やかで、繊細な香りと味わいが特徴のワインに最適です。芳醇な香りをより感じやすくなり、ブルゴーニュの赤ワインの魅力が一層引き出されるようになります。
白ワインや若い赤ワインにも使えるタイプのグラスです。
スパークリングワイン用
シャンパーニュをはじめ、スパークリングワインを飲むときに使うグラスが、フルート型と呼ばれる細長いグラスです。
飲み口の部分の面積が狭いことから、ワインが空気に触れる面積も狭く、泡がより長持ちします。
食前酒にも◎。
普段使いしやすいおすすめのワイングラス
次に、普段使いしやすいワイングラスをご紹介します!
万能グラス
出典:リーデル (RIEDEL)赤ワイングラス オヴァチュア 350ml 6408/00 2個入
ワイングラスには様々な種類があることがわかりましたが、一般のご家庭ですべて揃えるのは難しいのではないでしょうか。
そこでオススメしたいのが、「万能グラス」と呼ばれるグラスです。
万能グラスはボルドーグラスを少し小さくしたような形で、赤白問わず、あらゆるタイプのワインに合わせやすくなっています。
このグラスさえ常備させておけば、ご家庭でもきっと重宝すること間違いないでしょう。
ワインタンブラー
出典:TOSSWARE 18oz タンブラー - 3個セット - BPAフリーリサイクル可能/プレミアムワンウェイ プラスチック製タンブラー ワイングラス
最近じわじわと人気が高まっているのが、カジュアルにワインを楽しめるワインタンブラーです。
通常のワイングラスにある脚がなく、文字通りタンブラー型のワイングラスで安定感はピカイチ。
プラスチックなどの割れない素材のものも多く持ち運びにも便利なため、ピクニックやキャンプの時など、屋外でワインを楽しみたいときにも大活躍してくれます。
まとめ
飲むワインのタイプやシチュエーションによってワイングラスを変えるのも、ワインの楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。
ぜひ皆さんもワインを飲むときは上手にワイングラスをコーディネートして、ワインの魅力をより深く感じてみてくださいね!