「生ビール」「発泡酒」「第3のビール」などなど、コンビニやスーパーのお酒コーナーではビールに似た様々な製品が発売されていますよね。なんとなく好みの味があっても、実際にはどのような基準で名前が変わっているのか?発泡酒とビールの違いは何なのか?など、知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「発泡酒」に注目!ビールとの違いは何なのかなどに触れながら、人気の商品をランキング形式で10本ご紹介します。
ビール・発泡酒・第3のビールの違いってなに?
なんとなくビールは価格が高く、発泡酒はビールより安く、また第3のビールは発泡酒よりさらに安い...というイメージの方が多いかと思います。もちろん価格で分類されているわけではないですが、大別されるポイントは「麦芽の使用比率」と「副原料」です。
ビールは麦芽の使用比率が50%以上で、副原料の使用比率も重量比で麦芽の5%以内と決まっています。おなじみのサントリープレミアムモルツや、キリン一番搾り、アサヒスーパードライ、サッポロ黒ラベルなどが該当します。
ここで言う副原料は、2018年に酒税法が改正し、副原料として使用できる果物やスパイスが増えました。果物やシナモン、山椒といったスパイス、バジルやカモミールといったハーブ類、そばやごま、蜂蜜、鰹節、コーヒーなど、多くの副原料が認められるようになったのです。
そして発泡酒は麦芽の比率が50%未満であること、または副原料の使用割合が5%を超えるものと定義されています。第3のビールは発泡酒に麦由来のスピリッツや蒸留酒などのアルコール飲料を加えるか、または麦や麦芽以外のものを原料にしているものを指します。
ちなみにこれらの定義は日本独自のもので、国際的に決められているわけではありません。
「ビール」と「発泡酒」の区分がなくなる!?
今後、ビールや発泡酒、第3のビールの分類や税率は、2020年10月、2023年10月、2026年10月の3回に分けて改正される予定です。
2020年10月からは、ビールの税金が下がり、第3のビールとよばれていたいわゆる「新ジャンル」の税金がアップします。また、2023年10月以降は、現在の「発泡酒」と「新ジャンル」のビール系飲料が「発泡酒」に統合される予定。
さらに、2026年10月には、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」の区分がなくなり、「発泡性酒類」で一本化され、同じ税率が適用されることになるようです。
クラフトビールも発泡酒扱いになる?
小さなブルワリーで造られている、近年人気のクラフトビール。小規模生産により造り手のこだわりを感じられるビールの数々は、これまでビールに馴染みのなかった方々にも好評で、ビールの裾野を広げてくれています。
実はこれらクラフトビールは、多種多様な副原料をつかっているため、麦芽が50%以上使われていても発泡酒の分類になってしまうこともあるのです。
高品質なクラフトビールがたくさんあるにも関わらず「発泡酒」というくくりにより「ビールよりも安価な代替品」と捉えている人がいるかもしれませんね。
ただ、法改正によって、いくつかのクラフトビールはビールとして分類されているものもあります。
肝心なのはブルワリーの思いや味わいそのもの。ビールだから美味しい、発泡酒だから品質はそこそこ...というイメージは払拭するべきでしょう。
人気の発泡酒ランキングTOP10
10位:アサヒ スタイルフリー
「アサヒ スタイルフリー」は、糖質0がポイントの発泡酒。ダイエットなどで、糖質を気にしている方にはピッタリなのではないでしょうか?
すっきり爽快な飲みやすさと、しっかりした麦の味わいが特徴です。ミュンヘン麦芽をつかうことで本来の麦らしい味わいを実現しています。
9位:キリン 淡麗 極上〈生〉
麦芽の使用率が制限されている発泡酒にとって、重要なのは“どんな副原料を使うのか”というポイント。
「キリン淡麗 極上」は、大麦を使うことで飲みごたえある「うまさ」を上手に引き出しているのが、魅力の商品。スッキリとしたキレと爽快なのどごしで、幅広い世代から人気を集めています。
8位:アサヒ レッドアイ
KAGOMEのトマト1個分を使用した、トマトのビアカクテル「レッドアイ」。さわやかなトマトの果汁感が加わって、すっきりとしながらもコクのある味わいが印象的。
レモンを絞ったり、黒胡椒を搾ったり、タバスコを入れてみたり、いろいろとアレンジが出来るのも魅力です。
7位:サッポロ 極ZERO
プリン体0.00、糖質0、人工甘味料0で3つのゼロを実現した「サッポロ 極ZERO」。アルコール度数も4.5%から5%になって、ビールらしさが増しています。健康志向の方にはピッタリの発泡酒です。
6位:アサヒ 本生ドラフト
「アサヒ 本生ドラフト」は、アサヒビールの生の発泡酒。「コク・キレのジャストバランス」を高次元で実現しています。キレのある上に飲みごたえがしっかりある味わい。アサヒビールの代表格発泡酒と言えます。
5位:キリン 淡麗プラチナダブル
「キリン 淡麗プラチナダブル」はプリン体ゼロ × 糖質ゼロの発泡酒。世界初の特許技術であるプリン体カット製法により、糖質ゼロ・プリン体ゼロを実現しています。
すっきりした味わいでのどごしは最高!ゴクゴクすっきりと飲みたい方におすすめです。
4位:スタイルフリーパーフェクト
「スタイルフリーパーフェクト」はプリン体0・糖質0・人工甘味料0・着色料0と、4つのゼロが強みのまさにパーフェクトな発泡酒。
すっきり爽快な後味で、高めのアルコール度数6%によるしっかりとした満足感を楽しめます。
3位:アサヒ 本生アクアブルー
心地よいコクとスッキリした後味が特徴の「アサヒ 本生アクアブルー」爽やかなおいしさで、すがすがしい気分にさせてくれます。
糖質50%オフなのもうれしいポイント。ブルーのラベルも涼しげなので、暑季節のお供にぴったりです。
2位:キリン 淡麗グリーンラベル 糖質70% オフ
「キリン 淡麗グリーンラベル 糖質70% オフ」はアルコール度数4.5%ながら、糖質を70%カットした発泡酒。 フローラルな香りが特長のアロマホップの使用比率を20%増量していることから、その飲み口はまるでビールのよう。
飲みごたえと後味の良さが格段によくなっていることから、多くのビール党に愛されている1本です。
1位:サッポロ 北海道生搾り
今回1位に選出したのは、北海道産の大麦麦芽と富良野産のホップが一部使用されている「サッポロ 北海道生搾り」。“澄みきり搾り製法”を用いて、みずみずしい生のおいしさにより近づいています。
北海道の広大な大地を感じさせる、サッポロビールならではの爽やか味わいの発泡酒です。アルコールは5.5%と、飲みごたえも兼ね備えている万能発泡酒です。
自分好みの発泡酒を見つけよう!
各企業の努力により、生ビールの味わいにかなり近づいている発泡酒。値段も比較的安く、仕事終わりの1杯や食事のお供としてもピッタリ!
今回のランキングを参考に、ぜひご自身の好きな銘柄を見つけてみてくださいね。