関東の中でも、農作物が豊富なイメージのある茨城県。あまり日本酒のイメージがある県ではないかもしれませんが、実は関東屈指の日本酒の生産地でもあるんです。
ここでは、筆者がおすすめの茨城の日本酒をランキング形式で10本ご紹介。さらに、茨城の日本酒の特徴や酒米、有名な酒蔵にいたるまで詳しく解説していきます。
茨城県の日本酒の特徴
関東地方最多の蔵元数をほこる
茨城県は、5つの水系からなる大自然の恩恵を受けている地域です。
5つの水系とは、久慈川水系、那珂川水系、筑波山水系、鬼怒川水系、利根川水系のこと。この水系の周りを中心に、関東地方では最も多い36の酒蔵があります。
茨城県の酒造組合の取り組みとしては「プロジェクト・ピュア茨城」が特徴。これは、参加蔵がそれぞれの水と技で"純茨城の酒"を造り出すという企画です。
条件は、茨城県初の酒造好適米"ひたち綿"と、茨城県産の酵母を使うということ。各蔵は、水と技で個性を表現し、香味の違いを実現しなければなりません。
消費者からすれば、茨城ならではの味と、各蔵ならではの味わいを飲み比べられるというわけです。
すっきりとした日本酒に最適な酒米「ひたち錦」
ちなみに茨城県初の酒造好適米"ひたち錦"は、県の奨励品種でもあります。粒の大きさ、麹菌が破精込みやすい心白、雑味を生じさせるタンパク質の少なさなど、酒米に向いた品質が特徴です。
キレのある、スッキリとしたタイプの日本酒を造る際に適しています。
茨城県の日本酒ランキングtop10
茨城県日本酒ランキング10位:霧筑波 特別純米
出典:茨城県 浦里酒造 霧筑波(きりつくば) 特別純米 火入れ 720ml
「霧筑波 特別純米」は、フレッシュな味わい、スッキリとした飲み心地が特徴。富山県JA南砺産の五百万石を使用した日本酒です。
貯蔵温度を15℃以下に抑えることで新鮮さを保った一本。浦里酒造店で一番人気の商品です。
茨城県日本酒ランキング9位:特別純米生酒 筑波
出典:【日本酒】茨城県 石岡酒造 筑波 ( つくば ) 特別純米生酒 720ml【クール便】
「特別純米生酒 筑波」は、フルーティな香り、米の旨味が特徴。生酒特有のスッキリさと、純米ならではの味わいを楽しめる日本酒です。
冷酒、またはオン・ザ・ロックで楽しむのがオススメ。いずれにせよ、よく冷やした方が良さが活きるタイプの一本です。
茨城県日本酒ランキング8位:武勇 辛口純米
出典:【日本酒】茨城県 武勇 ( ぶゆう ) 辛口純米酒 720ml【通常便発送】
「武勇 辛口純米」は、キレと旨味が調和した味わいが特徴。純米らしい素朴な良さがある日本酒です。
濃厚辛口タイプで、独特の香りと酸味がある、素朴ながらも飲み飽きしない酒質の一本。「武勇」の中でも高い人気を誇っています。
茨城県日本酒ランキング7位:純米大吟醸酒 郷乃譽(白ラベル)
出典:【日本酒】茨城県笠間市 須藤本家 郷乃誉 (さとのほまれ) 純米大吟醸 720ml【クール便発送】
「純米大吟醸酒 郷乃譽」は、サッパリとした味わい、キリッとした辛口の仕上がりが特徴。須藤本家の定番の日本酒です。
和洋中に肉・魚、どんな料理や食材にも合わせやすい食中酒。バランスの優れた、オールマイティーに活躍できる一本です!
茨城県日本酒ランキング6位:武勇 純米吟醸 なごやか
出典:【日本酒】茨城県 結城市 武勇 純米吟醸 和 (なごやか) 720ml【クール便発送】
「武勇 純米吟醸 なごやか」は、華やかな吟醸香、柔らかな味わい、軽快な飲み心地が特徴。原料米の雄町独特のニュアンスを楽しめる日本酒です。
瑞々しい仕上がりなので、冷や、または冷酒で味わうのがオススメ。グイグイっと飲めば、気分転換できること間違いなしです!
茨城県日本酒ランキング5位:瑠璃 純米酒
「瑠璃 純米酒」は、米の甘み、スッキリとした味わいが特徴。"日本のふるさとの味わい"を楽しめる日本酒です。
純米酒ならではの包み込むような味わいは、食中酒として利用するのに最適。和洋中、どんな料理にも合うような絶妙なバランスの一本です。
茨城県日本酒ランキング4位:鯖専用日本酒SABA de SHUサバデシュ
出典:【サバ専用日本酒】茨城県 水戸市 吉久保酒造 一品 SABA de SHU(サバデシュ)1800ml【通常便発送】
「鯖専用日本酒SABA de SHUサバデシュ」は、米の旨味と心地良いキレが特徴。鯖をより美味しく食べてもらうために造られた、鯖専用の日本酒です。
酸度、アミノ酸を高めることで鯖の旨味を引き立て、キレを良くすることで鯖の脂を洗い流す仕上がりを実現。鯖の水揚げ高日本一に輝き(2017年)、25.7%のシェアを誇るサバ大国"茨城"ならではの一本です。
茨城県日本酒ランキング3位:渡舟 ふなしぼり 無濾過原酒
出典:【日本酒】茨城県 府中誉 渡舟 ( わたりぶね ) 純米吟醸 ふなしぼり 無濾過原酒 720ml【クール便発送】
「渡舟 ふなしぼり 無濾過原酒」は、綺麗な香味、心地良い喉越しが特徴。「渡舟」の中でも、発売以来銘柄一番人気とされている日本酒です。
原酒ですがアルコール度は16~17度と、決して高くはありません。そのため楽しみやすく、それでいて原酒ならではの"存分に詰まった酒米の旨味"を堪能することができます。
昔ながらの酒槽と酒袋で、時間をかけてゆっくりと搾ることで実現した、価格以上の深い味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
茨城県日本酒ランキング2位:日乃出鶴 純米酒 水戸光圀一行
出典:日乃出鶴 水戸光圀一行 純米酒 [ 日本酒 茨城県 720ml ]
「日乃出鶴 純米酒 水戸光圀一行」は、フルーティな香り、爽やかな口当たり、心地良いキレが特徴。コラボレーション企画により実現した特別デザインの日本酒です。
淡麗辛口の仕上がりであり、食中酒として楽しむのがオススメ。温度帯は冷やで飲むのが特に美味しいです。
茨城感のあるデザインということで、プレゼントとして利用するのにも良いでしょう。
茨城県日本酒ランキング1位:渡舟 純米大吟醸
出典:茨城県 府中誉酒造 渡舟(わたりぶね) 純米大吟醸 720ml
「渡舟 純米大吟醸」は、柔らかな吟醸香と芳醇な味わいが特徴。酒米"渡船"の魅力が詰まった、府中誉で最上位の日本酒です。
華やぐ香りと澄み渡る味わいは、酒単体で味わうのがオススメ。一日の締め括り、リラックスタイムに飲むのにピッタリな一本です。
世界的ワイン評論家"ロバート・M・パーカー"氏が、216の名酒の中から選んだトップ15の中の一つ。外国人の舌をも唸らせる、日本を代表する銘柄です。
茨城県の酒蔵ランキングtop5
茨城県酒蔵ランキング5位:武勇
「武勇」は、結城市に蔵を構える酒蔵です。
創業は慶応三年(1867年)。江戸時代・慶応年間より続く歴史を、蔵元自らが酒造りの先頭に立ち引っ張っています。
モットーは"納得のいく酒造り"。それを体現した名酒「武勇」を世に送り出しています。
茨城県酒蔵ランキング4位:竹村酒造店
「竹村酒造店」は、常総市に蔵を構える酒蔵です。
ピュアーウォーターで米の味を引き出す製法が特徴。一度味わうと忘れられないような、竹村酒造店独自の味わいを実現しています。
「瑠璃」「京の夢」「富士龍」「必勝」。それぞれの銘柄ならではの香味をお楽しみください!
茨城県酒蔵ランキング3位:吉久保酒造
「吉久保酒造」は、水戸市の酒蔵です。
約230年の歴史が紡ぐ、伝統と革新の酒造りが特徴。"水戸黄門も愛した"という水を仕込み水に使うなど、吉久保酒造独自の酒を醸しています。
代表銘柄は「一品」「百歳」。辛いだけでない"旨辛口"な仕上がりは、水戸の郷土料理と相性抜群です!
茨城県酒蔵ランキング2位:井坂酒造店
「井坂酒造店」は、常陸太田市に蔵を構える酒蔵です。
江戸末期の文政元年(1818年)に創業。明治三十二年建築の蔵で、味のある日本酒を製造しています。
平成九年(1997年)より、当主と地元従業者による自家醸造をしているのが特徴。"飲んで、うまい酒"を心がけながら、名酒「日乃出鶴」や「里美人」を醸しています。
茨城県酒蔵ランキング1位:府中誉
「府中誉」は、石岡市に蔵を構える酒蔵です。
明治・大正期の酒米"渡船"を、筑波山麓の田んぼで復活栽培しているのが特徴。この酒米で仕込んだ吟醸酒「渡舟」を世に送り出しています。
また「太平海」も府中誉の代表銘柄。醸すこれらの日本酒は、果実を思わせる香り、ふくよかな味わいが印象的です。
関東屈指の酒蔵数を誇る、茨城の日本酒を楽しもう!
世界的ワイン評論家が認める日本酒など、トップレベルの酒質を持つ日本酒もランクインした茨城の日本酒。
すっきりとした味わいになるという「ひたち錦」を使用した日本酒や、ラベルが特徴的な日本酒など実にバラエティ豊かなラインナップですよね。
今回のランキングを参考に、様々な日本酒を飲み比べお気に入りの1本を見つけてみてくださいね。