シャンパンのイメージは高級、フランス、めでたい時に飲むなどのイメージがあると思います。確かに高価なシャンパンはとても手がとどく価格ではなく、なかなか飲めないのが現状です。
価格を抑えた手頃なシャンパンも存在していますが、悪酔いしたりテイストに馴染めなかったりと、苦手な方も多いと思います。
今回ご紹介する創業200年の歴史を持つペリエ・ジュエが世に送り出すベルエポックは、高品質でありながら手がとどく価格帯を実現している唯一無二のシャンパン。飲みやすいテイストとおしゃれなボトルデザインのベルエポックは、贈り物や少しいいことがあった記念にもちょうど良いバランスのおすすめシャンパンです。
ヴィクトリア女王も愛したベルエポック
ベルエポックは今でこそ認知度も上がり、国内でも見かけるシャンパンとして認知されていますが、この地位を確固たるものにしたのはヴィクトリア女王やナポレオン3世などの王室や、各国のセレブを虜にしたことです。
特にモナコの皇妃グレース・ケリーはベルエポックのアネモネの花が描かれたボトルデザインに感銘を受け、モナコ国内の社交界では必ずベルエポックが登場し、その地位を盤石なものにしています。
その他にも数々の著名人に愛されたこともあり、シャンパンの愛好家や関係者の間では広く認知されているシャンパンに成長し、今もなお200年の伝統や品質を守り生産されています。
シャンパンとは
そもそもシャンパンとは、一体どのようなお酒なのでしょうか?スパークリングワインとの違いを聞かれて答えられればあなたも立派なシャンパン愛好家です!
シンプルに言うと、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で作られる醸造酒で、ブドウの品種も決められています。いくつかの条件を満たした上で品質検査に合格したものが「シャンパン」を名乗ることが許されているのです。
スパークリングワインとの違い
シャンパンは、スパークリングワインに大別されるお酒。
スパークリングワインの中でも、フランスの法律によって定められた基準をクリアしたスパークリングワインがシャンパンと名乗ることを許されています。
前述のようにシャンパーニュ地方でのみ作られ、指定されたブドウ品種を使い、メトー ド トラディショナルと言われる伝統的な製法で作られるため、どのシャンパンも一定以上の品質を保つことができます。
通常、ワインは発酵によるアルコール生成が終わってから瓶詰めされます。一方、シャンパンは瓶詰めを行なった後に糖と酵母を加えて瓶内で発酵させるという二段階の発酵を行います。
この「瓶内二次発酵」と呼ばれる製法で作られた炭酸は非常にキメの細かい泡となり、シャンパン特有のエレガントな口当たりを実現するのです。
同じ製法を行い、シャンパンと呼ばれないものの例としては地方の違いが挙げられます。
「クレマン」と呼ばれる種類のスパークリングワインは、ブルゴーニュ地方のクレマン・ド・ブルゴーニュやロワール地方のクレマン・ド・ロワールなどがクレマンの代表的な銘柄です。
スペインやイタリアなど、そのほかの国でも同様の製法で作られるスパークリングワインは数多く存在しています。ワインを生産している国には同様の製造方法を行なっているスパークリングワインも存在しているので、ぜひ探してみてくださいね。
ブドウの品種について
シャンパンとして使用されるブドウの品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ・シャルドネの3種類が代表的。さらに、使用されるブドウの面積当たりの収穫高の制限や醸造期間などが細かく規定されています。
ベルエポックのこだわりとは
このような厳しい基準をクリアするだけでなく、ベルエポックならではのこだわりと伝統は、ベルエポックが今の地位を築く必須項目です。
創業200年を誇る老舗のこだわりをご紹介します。
年代を明記
ワインと同様に、シャンパンも使われたブドウの品質によってテイストや香りの違いが変化します。
ベルエポックは創業間もない頃からボトルの製造年をボトルに明記することで、当時のシャンパンとの差別化を測りました。
この伝統は今でも続いており、当たり年のヴィンテージのベルエポックはワインなどと同様にプレミアがつき、高額で取引されることもしばしば起こります。
徹底した品質管理
ベルエポック創業当時、シャンパン農家はほかにも多数存在していました。
しかし、粗悪なシャンパンも多く出回っており、ここに注目した創業者は徹底的な品質管理の上でシャンパンを作ることをこだわりにして生産し始めます。これがベルエポックが現在の地位に就いた原点で、今も変わらない品質管理を行なっています。
優れたブドウを生み出す畑の購入を行い、ブドウが不作の年など、品質が劣化してしまう年は出荷を断念するという大きな決断を行うなど、様々な品質へのこだわりを見せた結果、ベルエポックというブランドの信用をさらに増加させることになったのです。
この品質管理の結果、スウェーデンのシャンパン評論家Richard Juhlinが2004年に出版したシャンパン愛好家のバイブルと言われている「4000champagnes」にて、1964年からヴィンテージが作られたほとんどの年において90点以上の高評価を得ており、今も尚高品質のシャンパンであると認められています。
出荷ルートにもこだわりを
ベルエポックの品質を劣化させないための流通経路の確保までを自社で行っていたこだわりは、当時では考えられない労力を必要としました。全てはベルエポックの品質を劣化させないための創業者の飽くなきこだわり。
このこだわりが受け継がれ、200年以上経った今もベルエポックの高い品質は世界中て高い評価を得ているのです。
有名すぎるボトルデザイン
ベルエポックのデザインといえば、ボトルに描かれたアネモネの花。白いアネモネの花言葉は「真実」「期待」です。
このデザインは1969年から変わらず受け継がれ、世界の王室や様々な著名人に愛される理由の1つになっています。
この有名なデザインは3代目の社長アンリ・ガリスの友人の芸術家エミール・ガレが手がけました。1902年から1904年の間にはデザインは完成していたそうですが、エミールが1904年に他界、その後始まった第一次世界大戦の影響によってエミールが描いたボトルは封印されてしまいます。
1964年に見つかったエミールのボトルデザインに改良を加え、1969年にようやく陽の目を見る結果になりました。
1組の夫婦が始めたベルエポックの歴史
徹底した品質管理や生産した年代をボトルに記載するなど、当時斬新な方法でベルエポックを広めた創業者は1組の夫婦。1811年にシャンパンの職人であるピエール・ニコラ・ペリエとその妻のアデル・ジュエによってシャンパーニュ地方のエペルネ市に創設されました。
ペリエ・ジュエという社名はこの夫婦の名前に由来しています。
シャンパンを制作する知識はあったものの、業界では無名な2人は前述の徹底した独自の品質管理を行い、徐々にベルエポックの名前が広がっていきます。
そして、ベルエポックをさらに有名にしたのは2代目社長のシャルル・ペリエでした。先見性があったシャルルは、他者に先駆けて「辛口シャンパン」や「ヴィンテージシャンパン」を発売し、大ヒット。
実績と信頼をさらに重ねる功績が、3代目社長の時のボトルデザインによって世界中に広がり、現在の地位の礎になっています。
ベルエポックの種類
ベルエポックには大きく分けて3種類の通年ものと、2種類の期間限定商品、ヴィンテージが存在しています。ボトルに年数を表記するため、同じボトルでも価格やテイストは若干変わりますが、全体を通して高品質のシャンパンを提供し続けているのです。
同様に小売店やインターネットショップでも価格帯は変動するので、様々なサイトで商品、年数を見比べてみると、掘り出し物に出会うかも!
また、ヴィンテージのベルエポックについてはプレミアがついているものもあり、なかなか手に入れることが難しいため今回は手に入れやすいベルエポックをメインにご紹介します。
ベルエポック ブリュット
プレゼントにも最適な1品「ベルエポック ブリュット」。
非常にすっきりとした味わいが人気の商品で、価格に対しての評価が非常に高く、大切な人への贈り物や大人数でのパーティーなど、様々なシーンで活躍する1本です。
ベルエポック ロゼ
サーモンピンクのような色が特徴のロゼは、すっきりと、しかし存在感のあるテイストにベリー系や柑橘系のフレーバーが上品に香る1本です。
こちらも年代によって価格に幅があるので、予算に応じて年代を選んでみてはいかがでしょうか。
ベルエポック ブランドブラン
複雑で芳醇なフレーバーが繊細に絡み合う高級品。白い木箱が付属しており、大切な日の贈り物にぴったりな高級感あふれる1本です。
インターネットショップでは箱ありと箱なしが存在するので、注文する際には確認しておくのがおすすめです。
ベルエポック エディションオータム
日本の秋からインスパイアされて生まれた限定のロゼです。
ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエを巧みにブレンドし、従来のベルエポックの上品さはそのままに少し重厚感を足した印象。
数量限定の珍しいベルエポックです。
ベルエポック エディションプルミエール
シャルドネをメインに、10%のピノ・ノワールをブレンドして作られる限定酒です。ベルエポックの早春をイメージして作られ、繊細さと春のフレッシュさを感じる季節限定品です。
こちらも数量限定なので、ぜひ機会があれば飲んで欲しい1本です。
まとめ
ドン・ペリニヨンやクリュッグ、サロンなど、高級シャンパンは探せば多くの有名銘柄を見つけることができますが、価格はお高め。特にヴィンテージは数十万円や、時には百万円を超えるものまで存在します。
ベルエポックはそのような高級シャンパンに比べて価格もお手頃で、ボトルデザインもオシャレなことから、プレゼントに最適なシャンパンです。
複雑で繊細なテイストは、自身で飲んでも楽しむことができます。機会があれば、ぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。