梅酒を作る家庭は昔から多くありますが、他に果実酒ってどんなのがあるんだろう?と気になる方は多いと思います。
実は果実酒はフルーツの数だけあると言っても過言ではないほど、様々な種類の果実酒がリリースされているんです。
今回は、梅酒に加えて様々な種類の果実酒の魅力を解説!好みの1本を選ぶ方法や、バーテンダーがおすすめする果実酒をランキング形式で10本ご紹介します。果実酒好きは必見です。
果実酒とは?
果実酒は、主に「果汁から造られた醸造酒」を指しますが、蒸留酒に果実を浸漬してつくる混成酒(リキュール)も広義として果実酒と呼ぶことができます。
日本の酒税法だと「果実を原料として発酵させたもの」と規定がありますが、実際には曖昧で、梅酒やレモンチェッロなども果実酒として広く知られています。
たまに見かける「甘味果実酒」って?
お酒のラベルをよく見てみると、「甘味果実酒」と記されているお酒もあります。こちらは「酒精強化」と言われる果実酒に蒸留酒を添加して、アルコール度数を上げたものや、果実酒に薬草やハーブを浸漬させたもののことを指します。
シェリー酒やポートワイン、ベルモットなどがこの「甘味果実酒」に分類されます。
果実酒の楽しみ方
果実酒はその原料となるフルーツの「果実味」を最大限に感じられるのが特徴です。
フルーツの旨味やフレーバーをより感じられるのが魅力なので、楽しむポイントとしては「何も足さない」こと。飲み方は果実酒によってストレートやロックスタイルなどがありますが、基本的には「ロックスタイル」でちびちびといただくのがおすすめです。
度数や味わいが濃い果実酒は、炭酸で割ったりカクテルの材料として楽しむのももちろんOK。ロックスタイルをおすすめしましたが、楽しみ方に正解はありませんので、自身の好みの飲み方を研究するのも1つの楽しみ方だと言えるでしょう。
果実酒の選び方
フルーツの配合率
果実酒によって、その原料となるフルーツがどれほど使われているかがポイントになります。生搾りタイプなのか、それともちょこっと風味を足しただけなのかが重要です。
「果汁50%配合」と書かれているものもあれば「果汁15%未満」と記されている果実酒もあり、同じ果実酒といえども多様な作り方があるので、注意してみてみましょう。
果汁の配合率が高いほど、味わいや風味もふくよかで果実味を強く感じることができます。
発酵タイプか混合タイプか
果実酒は、果汁を発酵させるタイプと、スピリッツに漬け込んで作るタイプに大別されます。果汁を発酵させるタイプの果実酒で代表的なのは「シードル」。リンゴを発酵させてつくる微発泡のお酒で、そのまま冷やして飲むのが一般的です。
一方、スピリッツに漬け込んで作る果実酒は、梅酒やゆず酒など様々な種類があります。こちらはロックスタイルやソーダ割りなど、飲み方にもいろいろとバリエーションがあります。
果実酒人気ランキングTOP10
10位:中埜酒造 國盛 和柑橘ミックスのお酒
まずは、柑橘ミックスの果実酒「和柑橘ミックスのお酒」をご紹介。こちらは国産の和柑橘であるはっさく、夏みかん、清見、ゆず、すだち、レモンをブレンドしていて、爽やかな香りとほんのりと苦味を感じる味わいが特徴的。
度数は7%と控えめなので、ストレートで飲んでも◎。ストレートで飲む際は、しっかり冷やして飲んでみてください。
9位:梅乃宿 ゆず酒
ゆず好きにはたまらない1本が梅乃宿の「ゆず酒」。無駄に甘味料や香料を使わないシンプルな作りで、ゆずの風味を存分に感じることができます。
純米酒をベースにしているので、かすかに香る吟醸香もいい感じ。こちらも、冷やしてストレートで飲むのがオススメ。純米酒のニュアンスも感じ取ることができますよ。
8位:請福シークヮーサー
泡盛仕込みの果実酒、請福の「シークヮーサー」。沖縄県産のシークワーサーと夏みかんをたっぷり使っていて、爽やかな飲み口です。
夏みかんのつぶつぶ感が、口の中で弾けるので食感も楽しめます。ロックでも美味しいですが、炭酸で割ってグイグイ飲むのもおすすめ。夏の暑い時期にはぴったりです。
果実が下に沈んでいるので、飲むときは毎度よく振ってくださいね。
7位:梅乃宿酒造 あらごしもも酒
和歌山県と山梨県の、みずみずしい白桃を使った果実味たっぷりのお酒「あらごしもも酒」。日本酒をベースにした優しい味わいで、まるで桃をそのまま食べているかのようなジューシー感がたまりません。
冷凍庫に入れるとシャーベット状になるので、スプーンでくずしながら飲むのが美味しいですよ!
6位:ほまれ酒造 苺にごり酒
にごり酒と濃縮果汁のいちごジュースをたくみにブレンドした1本「苺にごり酒」。国産のいちごを100%使用した、濁りならではのジューシーな仕上がりになっています。
こちらは、濃厚な感覚を楽しむためにもロックスタイルで飲むのがおすすめ。人工的ないちごフレーバーでなく、果実味をそのまま再現したリアルないちご酒は、いちご好きも納得するはず!
5位:梅乃宿 あらごし れもん
国産レモンと国産のはちみつをたっぷり入れた、レモン感いっぱいの果実酒「あらごし れもん」。夏には炭酸で割ってすっきり爽やかに、冬の寒い時期にはお湯割りなど、飲み方を選ばないユーティリティな1本です。
ホットで飲む際は、追加ではちみつを入れて濃厚なゆず茶のようにして楽しんでみてもいいかも。
4位:梅乃宿酒造 あらごしみかん
みかんの爽やかな香りと、酸味が引き立つデザート感覚で楽しめる果実酒「あらごしみかん 」。果実酒ならではの果肉たっぷりの、つぶつぶ感がたまりません。
ロックスタイルで飲むのもよし、炭酸で割っても美味しいです。カクテルベースとして使ってみても面白いですよ!
3位:マンズ 酵母の泡 青森りんご
「 酵母の泡 青森りんご」は、青森県産りんごを100%使用した国産シードル。きめ細かい泡で、舌触りがやさしいのが特徴です。
りんご本来の甘さがしっかりと感じられて、上品な仕上がりです。ペアリングでいうと、りんごのタルトやアップルパイといった、りんごを使ったデザートと合わせるのがおすすめ。
2位:請福 グレープフルーツシークヮーサー
琉球泡盛をベースに、グレープフルーツ果汁をたっぷりと使った果実酒「グレープフルーツシークヮーサー 」。ここに沖縄県産シークヮーサーをブレンドしているため、酸味と甘味のバランスをたくみにとっています。
ロックスタイルはもちろん、ソーダ割りでぐいぐい飲むのがおすすめ。夏にピッタリの1本です。
1位:シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン
今回、1位としてご紹介するのはフランス・ブルターニュ地方産のりんご100%を使用したシードル「シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン」。
ライトな飲み口で、リンゴの香りをほんのりと感じますシードルは入門者にもぴったり。味わいはドライな辛口なので、料理の邪魔せず、幅広いお食事とマリアージュします。
食前・食中・食後全てのシチュエーションに対応できる果実酒!
果実の旨味や風味をたっぷりと感じられる果実酒は、飲み方を変えることによってシーンを選ばずに幅広く楽しむことができます。
今回ご紹介したランキングを参考に、まずはご自分の好きな果物をベースにしたお酒を選んでみてはいかがでしょうか?