最近、日本ではチーズタッカルビ、サムギョプサル、トッポギなど、韓国の料理が流行っていますよね!
味濃いめで辛味が効いた韓国料理、もちろんビールでぐいっといきたいところですが…
ちょっと待って!せっかくなら「韓国焼酎」飲んでみませんか??
飲酒文化が定着していて、お酒をたくさん飲むことでも知られる韓国。
そんな韓国人に最も愛されているお酒が、「韓国焼酎(ソジュ)」なんです。でも、日本の焼酎とどのような違いがあるのでしょうか?見た目だけではわかりませんよね。
ということで今回は、韓国焼酎と日本の焼酎の違いやその味わい、初心者オススメの銘柄まで詳しくご説明いたしましょう。
韓国と日本の焼酎の違い
ソジュとは、朝鮮半島で製造されている伝統酒の一つです。
「韓国焼酎」とも言われており、韓国では最もポピュラーなお酒として広く親しまれています。
日本の焼酎との大きな違いは「原料」にある
日本の焼酎は米焼酎、麦焼酎、芋焼酎のように、穀物を原料とした焼酎です。麦焼酎は麦、芋焼酎なら芋といったように原料を特定しています。
それに対して、韓国の焼酎は米、麦、サツマイモ、タピオカ、トウモロコシなど複数の原料を混ぜており、原料を特定することはありません。
元々は米から製造されていたようですが、第二次世界大戦や朝鮮戦争の影響で米が不足。米の代わりとしてじゃがいも、さつまいも、小麦などを混ぜたものや、米にそれらのでんぷんを加えたものが作られるようになったのが、現在のソジュ誕生のきっかけとされています。
製造方法にも違いが!
日本の焼酎は「乙類焼酎」「甲類焼酎」2つの種類に分けられます。お酒好きの方なら、耳馴染みのある言葉ですよね。
「乙類焼酎」は「単式蒸留方法」で造られた焼酎。
仕組みがシンプルなので、原料独特の風味や味わいが出て個性的な焼酎になります。
「甲類焼酎」は「連続式蒸留方法」で造られた焼酎。
原材料を発酵して出来た「醪(もろみ)」を連続蒸留機に入れ、不純物を除去することで純度の高いアルコールが生成されます。
そのままではアルコール度数が高すぎるため、水で薄めてアルコール度数を調節して商品化するのだそう。乙類焼酎に比べてすっきりと飲みやすいことが特徴です。
韓国焼酎は、「希釈式」と「蒸留式」の2つに分類することができ、主流は「希釈式」になります。「希釈式」は、日本でいう「甲類焼酎」にあたります。
甲類焼酎にあたる「希釈式」は、大量生産のできることが大きな特徴の1つです。主流のタイプが大量生産できることから、韓国焼酎は日本の焼酎に比べて安い価格で販売されているのです。
「アルコール度数」の違い
韓国ドラマなどで、登場人物が韓国焼酎をストレートでじゃぶじゃぶ飲んでいるところ、見たことありませんか?
「韓国人はお酒に強いから」と思っている方もいるかもしれませんが、実はそれだけではないんです。
というのも韓国焼酎、日本の焼酎より度数がかなり低いんです。
日本の焼酎は20~25度のものが最も多く、なかには50度近いものもあります。それに対して、韓国の焼酎はほとんどが15~20度。
無色透明ですっきり飲みやすい上に、度数が低い。これにより、韓国の方はガブガブと焼酎を飲めるというわけ。(お酒が強いのも、絶対関係しているはず笑)
韓国焼酎ソジュの飲み方
日本ではストレート、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りなど、様々な飲み方で焼酎を楽しみますね。
せっかくソジュを飲むのであれば「韓国式」で呑んでみませんか?
以下では、韓国でよく飲まれているソジュの飲み方をいくつかご紹介します。
・ショット
韓国語では「チャン(ソジュジャン)」と呼ばれる、50ccの小さなガラスグラスで呑むのが最も主流。
いわゆるショットですね。一気に飲み干すのだそう。
・爆弾酒
名前を聞くだけで、なんだか恐ろしいこの飲み方。
ビールが入ったジョッキの中に、韓国焼酎を入れたショットグラスを落として飲みます。
韓国焼酎でなくウイスキーを使うこともあり、韓国焼酎を入れる物は焼麦(ソメク・soju bomb)と呼ばれます。
なかなか強烈な飲み方ですよね......。
ソーダ割り
ソーダ割りは日本でも主流の飲み方で、いわゆる酎ハイにして飲む方法です。ストレートで飲むより、格段と飲みやすくなりますので、アルコールが苦手な人や女性から人気の飲み方ですね。
オイソジュ
オイソジュは、日本ではあまり見られない韓国特有の韓国焼酎の飲み方。きゅうりの輪切りや千切りしたものを入れて飲むのがオイソジュです。初見の人からすると違和感のある飲み方かもしれませんが、「まろやかでさっぱりとしていて美味しい!」と絶賛している方は多くいます。韓国焼酎を飲む機会がある人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
他にも美味しい飲み方がある!
韓国焼酎はフルーツフレーバーやロックやジュース割りなど、飲みやすい方法もたくさんあります。
日本の焼酎に比べ、クセが少なく度数も低いのでチャレンジしやすいのではないでしょうか。
フルーティーな味わいで飲みやすい「フルーツソジュ」もある
フルーツソジュとは、フルーツフレーバー風味の韓国焼酎です。2015年頃に韓国で登場してから、女性を中心に人気を博しています。
ゆずやブルーベリー、ピーチ、オレンジ、グレープフルーツなど様々な味があり、通常の韓国焼酎(ソジュ)よりもアルコール度数が低くて飲みやすいのが特徴です。また、本場韓国のフルーツソジュは、ボトルがカラフルで可愛らしく、ファッション的な要素からも女性にウケています。
ストレートで飲んでもフルーティーなカクテルのような味わいを楽しむことができますし、ソーダーやジュースで割って飲んでも美味しいお酒です。
韓国焼酎「ソジュ」オススメの銘柄をご紹介
韓国焼酎の中でもおすすめの銘柄をご紹介します!
チャミスル
チャミスルは、定番中の定番。韓国でとてもポピュラーなお酒です。
二日酔いの原因となる、アルデヒドなどの成分を竹炭で濾過をして取り除いているため、スッキリとした飲み口が特徴です!
日本でも有名な「JINRO」が造っているお酒です。
JINRO/眞露(ジンロ)
日本でも軽快なCMでお馴染みのJINROは、韓国焼酎の人気の銘柄です。
実は、日本で売られている緑色のボトルに黄色のラベルをしたJINROは日本専用の韓国焼酎なのです。味も日本人に合わせて甘味を抑えめて、あっさりとした仕上がりになっています。
本場韓国でのJINROはボトルが異なっている上に、より甘くなっています。
チョウムチョロム
チョウムチョロムは、韓国の江原地方で約40~50%のシェアを誇る、チャミスルと並ぶ韓国焼酎の定番銘柄です。
チョウムチョロムは韓国語で「はじめてのように」という意味です。
サムギョプサルなどの韓国料理とよくあいます。また、アラニンとアスパラギンが添加されているため、二日酔いしにくいお酒になります。
鏡月
鏡月も日本でお馴染みのお酒ですが、実は韓国焼酎なのです。特に日本での人気は高く、発売以来13年連続(20005年~2017年)韓国焼酎シェア1位となっています。
くせがなく飲みやすい口当たりで、老若男女問わず人気の韓国焼酎です。ストレートで飲んでも美味しいですが、ジュースや果汁などで割るお酒としてよく飲まれています。
ビダン
ビダンは、韓国焼酎では珍しい麦のみを原料とし贅沢な焼酎です。水にもこだわっており、軽やかな口当たりとスッキリとした味わいが特徴です。
アルコール度数は25%と、韓国焼酎にしては少し高めですが、食事にもよくあい、昔ながらの韓国焼酎を楽しむことができるお酒です。
ストレートでもぐびぐび飲めてしまうので、飲み過ぎには注意してくださいね。
ジョウンデ
まとめ
韓国焼酎の魅力伝わりましたでしょうか。
今回ご紹介したもの以外にもたくさんの種類があるのでぜひお好みのものを探してみてくださいね!
今度韓国料理を食べる際には、韓国焼酎を一緒に楽しんでみては??