最近、お酒好きの中で寿司酒場がアツい!とまことにしやかに囁かれています。
回転寿司屋でチューハイ、町の寿司屋で一杯、高級寿司で一献……。
盛り上がる寿司談義の中で、複数人が「あそこ、美味いよね」と証言した”アノ”お店に行ってきました。
飲み屋激戦区・中野のセーブポイント「にぎにぎ一」
その名も「にぎにぎ一(いち)」!!
「にぎにぎ一(いち)」は西荻窪をはじめ、八重洲、新川など5店舗を展開するお店です。
「にぎにぎ一(いち) 中野本館」は居酒屋激戦区にある立ち喰い寿司店。店内は5人入れば満員、夜風を感じて飲める外席は7席のこぢんまりしたお店です。
▲景虎(500円/税込)
カウンターには、ほろ酔いの先客が一人。手はじめに「景虎」をいただきます。
下のお皿までなみなみと注がれ、美しい表面張力。口を寄せて、そっと吸い込みます。
「刺身3種盛り」のクオリティが高すぎる......
▲刺身3種(1200円/税込) 左から、へ鯛・鯨・〆さばの3種類
気軽に注文した「刺身3種」がこのクオリティ。この時点で、ウワサ通りの名店だということが伺い知れます。身の引き締まったへ鯛、脂がのって程よくシメた〆さば。
「予想外のことが起きて言葉が出ない...。」を立ち食い寿司屋で体験することが起きようとは。寿司を食べる前から、ノックアウト寸前です。
「クジラはミンククジラの塩漬けを塩抜きをしてから、燻製にしています。オリーブオイルで食べるといいよ。」と大将。
スモーキーな香りとぎゅ~っと凝縮した旨味がお酒を促進。
とびきりのネタが3貫で500円の「大将のおまかせ握り」
アジやイワシなど一貫100円からいただけるお寿司もあり、安ウマ寿司の真価を問いたい!と上から目線だった私ですが、そんなの関係ない。
ここは大将のオススメに従って、美味しいものを食べるべし。
▲大将のおまかせ握り 3貫(500円/税込) 左から、ホッキ貝、平目、コハダ
お寿司は、あらかじめネタにあったお醤油などが塗られてやってきます。どれも旬を抑えたのネタで、細かな手仕事が光ります。
赤酢を使ったシャリがホロリと口の中でほどける...。大きすぎず、小さすぎずのシャリのサイズも飲みのツマミにあうんです。
常連さんがこぞって食べる「なまこ酢」

▲なまこ酢(700円/税込)
大将のオススメにより「なまこ酢」を注文。
ナマコは、お茶で湯がく”茶ぶり”という下ごしらえをしているため、程よいやわらかさ。コリコリとした絶妙な歯ごたえに仕上げています。
土佐酢にゆずが香り、箸が止まらず飲むように食べてしまいます。
なんでも常連さんはこれを「ナマ」と呼び、「ナマ」のおかわりをする人も少なくないんだとか。
めくるめくオススメ寿司たち
▲燻製寿司 ぶり(300円/税込)
脂ののった「燻製寿司 ぶり」は、サクラチップを使用した自家製の燻製機仕上げ。飲み込んだ後に、深呼吸をしてしまう味わいです。
▲漬けマグロ(300円/税込)
漬けマグロは、赤身の旨味が引き出されています。ゆずがほんのり香る小技がニクい。
結果:調子に乗ってたくさん飲んでしまった
お寿司の美味しさと常連さんの会話でついつい酒が進み、日本酒2杯、ひれ酒2杯の計4杯もいただいてしまいました。(立ち飲みに反する滞在時間、大変申し訳ありません。)
「にぎにぎ一」は 、それぞれのお店の大将によってメニューが違うのも特徴の1つ。
今回訪れた「にぎにぎ一 中野本館」の大将は、和食の板前と寿司職人両方の修行経験があるため、この美味しさをこの安さで提供できるのだそう。まだこちらに勤めて1年ほどとおっしゃっていたので、以前行ったことのある方もぜひ再訪してみてくださいね。
皆さんは飲みすぎ注意。ナマの注文はお忘れなく!