秋田といえば間違いなく雪国ですが、そんな秋田らしさを感じられる「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」という日本酒をご存知ですか?日本酒通の方なら知っているであろうこの銘柄は、全国新酒鑑評会の常連酒で、まさしく逸品と呼ぶにふさわしい日本酒なんですよ!
その味わいはこだわり抜かれていて繊細、かつリーズナブルな価格なので、地元の秋田をはじめ全国で人気を博しています。
今回はそんな秋田の名酒「雪の茅舎」をご紹介します。米どろこ秋田が生んだ逸品の魅力を知っていってくださいね!
「雪の茅舎」とは?
雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)は秋田を代表する日本酒。そのクオリティーは県内に留まらず、全国新酒鑑評会で10回以上の金賞受賞歴を誇る、正真正銘の名酒です。
三無い醸造
日本酒本来の味を堪能できるのが雪の茅舎シリーズの特徴で、純米酒以上のお酒には「櫂入れをしない」「濾過をしない」「割り水をしない」の「三無い醸造」で醸すというこだわりを持っています。
完成したお酒には加水や炭濾過をせずに無濾過原酒そのままを瓶詰めしています。そうすることで、酒本来の旨味が詰まった状態が楽しめるのです。
のぼり蔵
雪の茅舎を醸す齋彌酒造店は「のぼり蔵」と呼ばれています。
酒造りの工程が進むにつれ、立地的に上の作業場から下の作業場へと移動していきます。つまり、伏流水で仕込まれたお米が日本酒となって下に下りていく流れ。
のぼり蔵を採用することで、製造の工程でお酒に余計な負荷を与えない酒造りができるんだそう。
名前の由来
特徴的な雪の茅舎という名前は、この蔵を訪れたとある作家が「雪に埋もれた茅葺き屋根の農家が点在している冬景色」というところから命名したとのこと。
厳しくも豊かな自然の中で、当時の人々の知恵により生まれた蔵が織り成す美しい景色とともに、この雪の茅舎は醸されてきたのです。
「齋弥酒造店」とは?
秋田県由利本荘市に蔵を構える齋弥酒造店は、創業1902年(明治35年)の100年以上の歴史を持つ老舗蔵です。創業以来「自社培養酵母と米の磨きにこだわった酒造り」をモットーに、真摯にその歴史を紡いできました。
大吟醸酒であろうと普通酒であろうと、酒のクオリティーを妥協しない姿勢を貫き、それでいて消費者が納得する価格を保っている、買い手に寄り添った日本酒蔵です。
地元を中心に、全国で愛されているこの齋弥酒造店の住宅・店舗・蔵は、歴史の中で形を変えることなく、その11棟は国の登録有形文化財に登録されています。
秋田の厳しくも豊かな自然の中で、歴史とともに当時の人々の想いを受け継いている齋弥酒造店。名酒「雪の茅舎」は、そんな同蔵だから醸せる逸品なのです。
「雪の茅舎」シリーズ
雪の茅舎 山廃純米
まずオススメなのが、この山廃純米タイプの雪の茅舎。同シリーズの中でも定番人気の商品です。
力強い味わいが特徴の山廃仕込みの酒でありながら、適度に抑えられた味の主張は、日本酒の持つ繊細な味わいとも共存。程よい酸味がクセになり、トータルで飲み飽きしない逸品です。
冷やで楽しむほか、燗にすると同商品の持つ山廃純米だからこその旨みがより膨らみ、豊かな日本酒タイムを楽しめるのでオススメですよ!
雪の茅舎 純米吟醸
純米吟醸タイプの雪の茅舎は、米の旨みと吟醸香が相まって飲みやすいタイプの一本。口に含めばそのふくよかな旨みと、スーッと体に染み込むような上品な喉越しを感じることができます。
スイスイ飲んでしまうのも良いですが、少し口の中で丁寧に味わうようにして飲むのがオススメ!純米吟醸酒ならではの米の旨みが豊かに広がり、ゆったりとした優しいひと時を堪能することができます。
雪の茅舎 秘伝山廃純米吟醸
前述した山廃純米にハマった方は、この秘伝山廃純米吟醸もオススメ!精米歩合55%まで磨いたツウ好みの一本です。
山廃仕込みにより生まれた華やかな香り、伝統の技が生む複合的できめ細やかな味わいは、日本酒通好みのバランスに仕上がっています。
ワンランク上の山廃を楽しみたいなら、ぜひ同商品をお手に取ってください。複雑な味わいは様々な料理との相性も良いですよ!
雪の茅舎 大吟醸
杜氏の探究心、情熱が生んだ魂の逸品。それがこの雪の茅舎の大吟醸酒です。
華やかな吟醸香、繊細に整えられた舌を上品に刺激する味わいが特徴。軽快な喉越しとスッキリとした口あたりは、誰が飲んでも旨いと言うであろう仕上がりになっています。
和食を全般にどの料理とも好相性!精米歩合45%まで磨いた、とっておきの一杯をお楽しみください。
まとめ
日本酒は地域によって様々な特徴がありますが、東北のお酒に興味があるという方はぜひ本記事でご紹介した「雪の茅舎」を堪能してみてください。
米どころ秋田の魅力が詰まった同商品を楽しめば、あなたの日本酒ライフがより豊かになること間違いなしですよ!