「違いの分かる大人になりたーーーーーい!!!!」
そうは思いませんか?「え?このお酒とこのお酒の違い?それはね・・・」って言いたい!(笑)
ということで、今回は違いの分かる大人を目指すあなたに、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の違いを解説します。
これらの単語、お酒好きなあなたなら、何度も目にしたことがあるはず。
本記事でお酒の違いがわかる大人に変身しましょう!酒場でドヤ顔出来ちゃうこと、間違いなし!
「醸造酒」
お酒は製造方法によって、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」に分類されます。
それでは、一つずつ説明しましょう。
醸造酒とは、穀物や果実の糖を酵母によってアルコール発酵させたもの。
ワインなどの果実酒は、原料そのものに糖分が合まれているため、そのまま酵母を加えることで発酵します。
一方の日本酒の原料である米、ビールの原料の麦は、共にデンプン質。日本酒では麹(こうじ)、ビールでは麦芽の酵素の働きによってデンプンを糖に分解してから、酵母によって発酵させているのです。
醸造酒は、酒の製法として最も古いとされています。
代表的なものは、日本酒、ビール、ワイン、など。ちなみにこの3つのお酒は「三大醸造酒」と呼ばれています。
醸造酒は一般的に蒸留酒より度数が低く、5~15度程度、最高でも20度程です。
「蒸留酒」
蒸留酒とは、原料を発酵させて醸造酒にした後、蒸留してつくったもの。
代表的なものに、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラなどがあります。
アルコールの沸点が水より低い(アルコールの沸点は約78度)ことを利用して、醸造酒を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷やすことでアルコールを中心とする成分のみを液体にして集めます。
そのため、蒸留酒は醸造酒よりもアルコール度数が高く40%以上にもなるんです!言われてみると、テキーラやウイスキーなどの蒸留酒は度数の高いものばかりですよね。
最も度数が高いお酒はポーランドのウォッカ「スピリタス」。なんと96度の度数!蒸留を70回以上繰り返すことで、アルコール度数を上げているのだそうです。
醸造酒は糖質やタンパク質が含まれており、さらにアルコール度数が低いので長期保存が難しいことが特徴でした。しかし、蒸留酒はそれらの有機成分が含まれておらず、さらにアルコール度数も高いため長期での保存が可能なのです。
「混成酒」
混成酒は、醸造酒や蒸留酒に香料や果実、糖を加えてつくったお酒です。
代表的なものに、梅酒・リキュール・ベルモット・薬酒・みりんなどが挙げられます。
混成酒=リキュールと紹介されることが度々ありますが、実はリキュールは混成酒に分類される種類の一つ。混成酒すべてがリキュールというわけではありません。
混成酒はもともと薬用酒として作られていたのだそう。
混成酒は醸造酒や蒸留酒を元に造られているので、度数などを単純に比較することはできません。
一般的に、梅酒は8~20度、リキュールは15~55度、みりんは12~15度とされています。
まとめ
いかがでしたか?
「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の違いは、製造方法にありました。自分が普段飲んでいるお酒が、どのカテゴリーに分類されているのか、ぜひ確認してみてくださいね!