全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「信州亀齢」をご存知でしょうか?
信州亀齢はその名の通り「信州」で醸されている日本酒で、現在は女性が杜氏を務めている、全国的に見ると珍しい酒造で造られています。
信州亀齢とは一体どんなお酒なのでしょうか?
「信州亀齢」とは?
信州亀齢は長野県にある岡崎酒造が醸す日本酒です。創業1665年と歴史ある酒造で、伝統的な手法と長野県のアルプスの水を使って米本来の味を引き出す酒造りに強いこだわりがあります。
それでは、信州亀齢はどのような酒なのか見ていきましょう。
お蕎麦に合う日本酒!
「信州亀齢(しんしゅうきれい)」は、非常に透明感のあるキレイな味わいのお酒です。軽快な飲み口で辛口な酒が多く、冷からぬる燗まで幅広く楽しみやすい酒と言えます。
信州亀齢はあっさりしたものと食べるのがオススメで、食中酒としても◎
特に信州亀齢はお蕎麦に合う日本酒を目指して造られています。
江戸時代では蕎麦屋は職人たちが酒を飲みに行く場でした。お酒とご飯を楽しみながら、長居はせずにさっと帰るのが庶民の楽しみだったのだそう。
信州亀齢を造る岡崎酒造では、美味しい蕎麦の味を活かすための酒造りを現在も行なっています。ぜひ、日本酒と蕎麦のペアリングを楽しんでみては?
信州・アルプスの仕込み水
日本酒を造る上で非常に重要なのが「水」。
日本酒の8割は仕込み水で構成されているので、水の良し悪しは酒の品質に多大なる影響を与えてしまうのです。
長野県はたくさんの名水を生む山があります。日本と屋根としてよく知られている、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)のような山々がそびえており、山から流れてくる水はとても長い月日をかけて大地を超え、伏流水として地上に流れ出ています。
信州亀齢は長野県の良質な水を使っているからこそ、綺麗な味わいの日本酒ができるのです!
「信州の優しい農産物」認証の酒米
信州は、酒造好適米もふんだんに収穫できる環境でもあります。
信州亀齢は、信州で育てられた「美山錦」と「ひとごこち」、そして日本一の「山田錦」を使って醸されています。
また、岡崎酒造は自前の「棚田」で酒米「ひとごこち」を栽培。
低農薬・低化学肥料で酒米を栽培してる「安心・安全」へ向けた棚田の米作りは、長野県の認証制度である「信州の環境にやさしい農産物」に認証されたほどのお墨付き。
蔵のこだわりが十分に感じられますよね。
岡崎酒造と杜氏・岡崎美都里氏とは
岡崎酒造は2003年から、日本に25人しかいないと言われる"女性杜氏"・岡崎美都里氏が杜氏を勤めています。
最高の酒造りを目指して
岡崎氏は東京農大で醸造学を学び、その後は大手酒販売会社に就職。
現在は岡崎酒造が受け継いできた350年の伝統を守るため、経営者として会社を守りながら、杜氏として酒の味を守っています。
杜氏である岡崎美都里氏のモットーは「信州の自然でできる最高の酒造り」。
爽やかな夏と厳しい寒さの冬、そして美味しい空気と清らかな水で作る日本酒は、信州でしかできません。
岡崎氏は信州の自然を使った美味しい日本酒と、代々続く伝統技術を大切にしながら、日々研究を重ねているのです。
「信州亀齢」おすすめアイテム
信州亀齢 ひとごこち 純米酒
ほのかな香り・軽快な飲み口で食中酒に適した味わいの辛口純米酒。冷からぬる燗まで幅広く楽しむことができます。
信州亀齢 美山錦 純米吟醸 無濾過生原酒
口当たりがスッキリしていて、口に含むと穏やかな香りと、米の旨みのハーモニーを感じることができます。低音保存で早めにいただくのがおすすめ。
まとめ
信州亀齢は日本に25人程度しかいない女性杜氏のうちの一人が醸す日本酒でした。
自然と伝統を大切にした岡崎酒造が造る信州亀齢は、現在も多くの人を魅了しています。
蕎麦に合う日本酒をお探しの方は、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?
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