突然ですが、「どぶろく」を飲んだことはありますか?
白く濁った濃厚な味わいが特徴の日本の伝統的なお酒です。
「え?白く濁ったお酒と言えば、韓国のお酒『マッコリ』でしょ!」と思った方も多いはず!
昨今の韓流ブームで、日本でも一気にメジャーなお酒になりましたよね。
”どぶろくとマッコリはまったく同じお酒、生産地が違うだけ”と思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに見た目はそっくりですが、ちょっと違うお酒なんです!
どぶろく・マッコリとは??
「どぶろく」について
どぶろくは日本で造られる伝統的なお酒。白濁した醸造酒です。
漢字で書くと「濁酒」。醪(もろみ)の混ざった状態のお酒のことを濁醪(だくらう)と呼んでいたのが訛って、どぶろくになったと言われています。
どぶろくは簡単に言うと、発酵させた後の白く濁った状態のお酒。炊いたお米に米麹と酵母などを加えて発酵させて作られます。日本酒の原型とも言われている、素朴なお酒です。
どぶろくの起源は明確にはありませんが、中国から稲作文化が伝来した際に一緒に伝わった説があります。
また、日本は古来から収穫した米を神に捧げるときにどぶろくを供え、来年の豊作を祈願した風習があり、それは現在でも各地の神社で行われています。
「マッコリ」について
マッコリは朝鮮半島の伝統的なお酒で、こちらもどぶろく同様、白濁とした醸造酒です。
マッコリは「粗く濾した酒」の意味があり、その語源は「マッ=粗雑に」と「コルダ=濾す」の朝鮮語に由来しています。
朝鮮半島の伝統的なお酒の沈殿物に水をブレンドさせて飲んだのが始まりとされており、戦後、マッコリは韓国全体のアルコール消費量の約80%を占めていたとされるほど、韓国人にとっては非常に馴染み深いお酒なのです。
現在では、マンゴー・リンゴ・梨などの果物や、松茸・高麗人参・ナツメが入ったものなど、様々な風味が楽しめるマッコリが造られています。
どぶろく・マッコリの違い
どぶろくとマッコリは「醸造酒」という酒の中では同じカテゴリーに属されます。そのため原料を糖化し、アルコール発酵させるという大まかな製造方法は同じです。
では、どぶろくとマッコリにはどんな違いがあるのでしょうか?
原料の違い
まず、原料が大きく異なるポイント!
どぶろくの原料は、基本的に米のみ。
一方、マッコリの原料は主に米を使いますが、その他にもジャガイモやサツマイモ、トウモロコシなどを使用することがあります。
これは朝鮮半島での食糧不足の時期に、お米以外を使って造ったことが始まりなのだそう。
味わいの違い
どちらも濃厚な味わいとほのかな甘酸っぱさ、そして発泡性が特徴です。
特にどぶろくは濃厚な甘みを強く感じられます。
それに対してマッコリは、どぶろくに比べると酸味が強く炭酸も強め。
どぶろくもマッコリも基本的な飲み方はストレートですが、一般的にマッコリは冷やで飲むことがほとんど。一方で日本酒の原型とされるどぶろくは、冷やしても温めても◎。いただく際の温度帯にも違いがあるのです。
度数の違い
どぶろくの平均的なアルコール度数は日本酒と同じくらいで、だいたい15~16度。
それに対して、マッコリの平均的なアルコール度数は6~8度程度!どぶろくと比較するとかなり低い度数なのです。そのためマッコリはお酒が苦手な方でもするする飲めてしまいます。
おすすめ商品
最後に、どぶろくとマッコリのおすすめをいくつかご紹介します!
庭の鶯 鶯印のどぶろく
古式和釜で米を蒸し上げ、醪を濾さずに瓶詰めしています。
甘みと酸味の絶妙なバランスが感じられ、 どぶろく特有のふくよかな風味が楽しめます。
JINRO マッコリ
ほのかな甘みとコクと酸味のバランスが楽しめる、JINROが日本人の味覚にあわせて製造した一品。
スッキリとした飲み口で、焼肉やサムギョプサルなどの韓国料理との相性も◎。マッコリ初心者はこちらから挑戦してみては?
マッコリ4点 お試しセット
おこげ、黒豆、お米、梨の4つの味わいが楽しめます。
様々な味わいが楽しめるので、パーティーなどにも活躍しそうですね♪マッコリを飲み比べをしてみたい方におすすめです!
まとめ
見た目がそっくりなどぶろくとマッコリ。
しかしその原料や味わいは異なり、どちらも違った良さがありました。
気になった方はぜひ2つを飲み比べてみて、その違いを楽しんでみてくださいね!