知ってるようで知らない、、、理解しているようで、微妙に意味を履き違えていた、、、
何かと専門用語が多い日本酒の世界では、よくこんなことがありませんか?
ということで本日は、日本酒専門店で見かけることも多い「原酒」という単語を説明します!
日本酒の原酒とは、正確には何を意味しているのか?しっかり理解して、さらに日本酒を楽しめるようになりましょう!
「原酒」とは?
原酒を一言で説明するなら、“加水調整していない日本酒”です。
日本酒造りの後半には通常、加水という工程があり、加える水の量を変えながら、香りや味わい、アルコール度数を調整します。
原酒はこの加水を行なっていないため、濃厚な香味と高めのアルコール度数が特徴です。ちなみに、加水した日本酒は15度前後ですが、原酒は17~20度とやや高くなります。
ちなみに「無加水」と表記される日本酒を見かけることもありますが、無加水は原酒と同じ意味です。
オススメの原酒3選
風の森 秋津穂 純米大吟醸しぼり華
原酒といえば「風の森」。ラベルの表記は無濾過無加水で、つまりは無濾過原酒ということです。
風の森のスタンダード「秋津穂 純米しぼり華」の純米大吟醸バージョン。地元の契約栽培米、秋津穂を全量使用した、秋津穂の旨味がそのまま詰まったような逸品。
広がる濃厚な味わい、少し高めのアルコール度数がアシストするキレの良さは原酒ならでは。それでいて、洋梨のような爽やかな吟醸香は、さすが純米大吟醸と頷けるものです。
東光 純米吟醸原酒
「全米日本酒歓評会2016 金賞」「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 3年連続金賞」など、華々しい受賞歴を誇る原酒が「東光 純米吟醸原酒」。有名な日本酒が多い、山形県の小嶋総本店が醸す日本酒です。
フルーティーな旨味、原酒ならではのボリューム感が特徴。一口一口に感じる、しっかりとしたインパクトが心地良いです。
ウニ・いくら・生ハム・クリームソースパスタ等と好相性。ワイングラスに入れて、同商品の風味を堪能しながらペアリングを楽しむのがオススメです。
久保田 生原酒
新潟県の朝日酒造が醸す「久保田 生原酒」は、有名銘柄「久保田」の1月限定出荷商品。新酒の時期に要チェックの逸品です。
原酒ながら、しぼりたての生酒としてのフレッシュさとスッキリ感が特徴的。それでいて、しっかり詰まった旨味は、原酒好きには堪りません。
アルコール度数は19度。ガツンと来ますが、香味のバランスが良いので飲みづらくは感じません。冷や(常温)より、冷酒やロックで楽しむのがオススメです!
原酒の楽しみ方
ガツンとした濃厚な香味、が特徴の原酒。まずはそのまま飲んで、その蔵の個性、日本酒本来の味わいを存分に楽しみましょう!
ですが、その後は折角なので、原酒ならではの飲み方で楽しみませんか?ということで最後に、原酒のアレンジ方法をご紹介します。
1 ロック
原酒の楽しみ方、まずは定番のロックスタイルをご紹介。
原酒はアルコール度数が高いので、氷を浮かべるだけで、すっきりと飲みやすくなります。また、氷の溶け具合で香味が変化するのも楽しみ方の一つです。グラスにそそげば濃厚な味わいと、氷の溶けかけた頃のまろやかな味わいと、一度に二度楽しめます。 女性にも嬉しい美味しさです。
2 ハイボール
日本酒ハイボールは、最近都内の居酒屋でちょくちょく見かける飲み方ですが、こちらも濃い味の原酒で作るのがオススメ。原酒に詰まっている旨味が炭酸で弾けつつ、その炭酸の爽快感でさっぱりと飲むことができます。
生レモンやライムを、ちょっと絞ってあげるのも良いです。心地良い酸味が加わり、飲みやすさがさらに上昇します。
このハイボールスタイルは、食中酒としてどんな料理とも合うので、普段の食卓でもどんどん取り入れて欲しいスタイルです。
3 ジュース割り
最後はジュース割りで楽しんじゃいましょう!特に柑橘系のジュースが好相性です。
大体、原酒2に対してジュース1くらいの割合がオススメ。サラサラ飲めるので、日本酒が苦手な方でも楽しみやすいです。
また、このジュース割りにお好きな果実を加えて、日本酒の「サングリア」風にするのもオススメ。見た目も良く、自分でアレンジする楽しみもあるので、より一層美味しく感じます。
料理は、濃い味付けのものがオススメ。濃厚な原酒は濃い味わいの料理に負けません。互いの良さが引き立つような、理想のペアリングを楽しめます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?原酒をしっかり理解してから飲むと、より一層楽しめること間違いなしです。
ロックをはじめとする、様々なアレンジでも美味しく飲めるので、是非これを機に原酒を楽しみ尽くしてください!