みなさんは、アメリカのクラフトビールメーカー「ブルックリンブルワリー」をご存知でしょうか。
名前は知らなくても、大きく「B」と書かれたラベルを見かけたことがある!という方は多いかもしれませんね。
実は、アメリカのクラフトビールのパイオニアとも言われている醸造所なんです。
今回はそんな「ブルックリンブルワリー」の歴史や魅力に迫っていきます!
アメリカのクラフトビールのパイオニア!?
ブルックリンブルワリー誕生の歴史
ブルックリンブルワリーの誕生
設立者の1人であるスティーブ・ヒンディはAP通信の記者として、中東に滞在していました。
現地はイスラム教の信仰でアルコールは禁止されていましたが、彼と仲の良いサウジアラビアの外交官たちが実はビール職人でスティーブをいつも美味しいビールでもてなしていたというのです。
その後、アメリカに帰国したスティーブは、ブルックリンで新聞の編集者として働く傍ら、自宅でビール製造を開始します。
これが原点となり、近所の銀行員トム・ポッターとともにBrooklyn Breweryを設立することとなったのだそう。
念願の醸造所を創設
ブルックリンはもともとビール産業が有名な街で、19世紀にはアメリカ最大のビールの生産地のひとつでした。
しかし、20世紀に入り原料であるホップの価格高騰や、法改正によるアルコール飲料の販売禁止などによって危機的な状況に陥ってしまうのです。
そんな状況の中で、ブルックリンのビール産業復権と、醸造所を創設するための資金集めに邁進したのがスティーブとトムでした。
2人の熱意や努力、他のブルワリーの協力のもと「BROOKLYN LAGER」の製造をスタート。ホップ技術を駆使し、麦芽のみを使用したラガービールの開発に成功したのです。
スティーブとトムが「BROOKLYN LAGER」の配達を始めると、ホップの香りが際立つ斬新なラガーとして評判を得るようになりました。
ブルックリンの発展にも貢献
1994年、ビール職人のギャレット・オリバーがチームに仲間入りし、1996年にブルックリンブルワリーの自社醸造施設が建設されることとなったのです。
その後も数々のコラボレーション企画により、ブルックリンブルワリーのクラフトビールは国際的に知名度を上げてきました。
ブルックリンは、食とファッションのトレンド発信地。これは、アートや音楽を支援し、地元に根付き、ブルックリンの街と共に発展を遂げてきた、ブルックリンブルワリーの存在があったからだとされています。
こういった点も、アメリカのクラフトビールのパイオニアと呼ばれている所以なのです。
個性的なメンバーが集まるブルワリー
ブルックリンブルワリーは世界中から個性豊かなメンバーが集まるブルワリーとしても知られています。
チームには、多くの書籍の著者でもあるマスターブリュワーの“ギャレット・オリバー”や、ビール賞の受賞経験がある“ジェームス・ビアード”、作家兼ビールコメンテーター“創設者スティーブ・ヒンディ”など個性的な顔ぶれが集まります。
その他にもミュージシャンや俳優、アスリート、シェフ、科学者などが在籍しており、社員の国籍もさまざま。個性的なメンバーが集結しています。
ブルックリンブルワリーのビールの美味しさは、このようなさまざまな才能や国の人々のこだわりに溢れているからではないでしょうか。
「BROOKLYN LAGER」の味わい
先ほどもご紹介した通り、ブルックリンはもともとビール産業の有名な産地でした。
19世紀末には45以上ものブルワリーが存在しており、「ウィーンスタイルのラガービール」が人気だったのだそう。
「BROOKLYN LAGER」も、当時のウィーンスタイルを再現したラガービールとして飲み継がれています。
特徴は、世界で最も高価といわれるバーリーモルトを使用し、発酵・醸造に通常の2倍の時間をかけていること。麦芽の苦味とホップの華やかな香り、カラメル麦芽の香ばしい風味の感じられる少し大人な味わいになっています。
コクがありつつも爽やかな味わいは、食事と合わせてもGOOD!
まとめ
ブルックリンと共に発展し、世界的に有名になったブルックリンブルワリー。
歴史を受け継ぎながら、時代にあったビールを作るブルックリンブルワリーのビールをあなたも味わってみては!?