一昔前のことですが、日本でワインが爆発的なブームとなりました。そのときに注目されたのが、ワインに含まれているポリフェノールという成分。
実はこのポリフェノール、女性に嬉しい成分がたっぷり含まれているんです!
「ポリフェノール」とは何か
ポリフェノールとは、もともとブドウの果皮や種子に多く含まれるブドウ由来の成分です。
また、ワインに渋みや苦味を与える成分でもあります。
赤ワインにポリフェノールが多いのはなぜ?
ポリフェノールは白ワインよりも赤ワインに多く含まれます。その理由は、赤ワインと白ワインの醸造法の違い。
白ワインは果汁のみを醸造するのですが、赤ワインはブドウの果汁に果皮や種子を漬け込んで一緒に醸造します。
先述のように、ポリフェノールはブドウの果皮や種子に多く含まれている成分。赤ワインには醸造過程で果皮や種子から多くのポリフェノールが抽出されるため、白ワインよりも赤ワインの方がポリフェノールが多く含まれているんですね。
ちなみに赤ワインは、最終的に1リットルあたり約4グラムのポリフェノールが含有されています。
ポリフェノールの健康効果
様々な病気の予防に効果的!
ポリフェノールの注目すべき効能は、悪玉コレステロールの酸化を抑制するという効能です。
悪玉コレステロールは、血液中で酸化して動脈に付着すると、動脈硬化を引き起こしてしまうもの。また、心筋梗塞や狭心症などの原因になることでも知られています。
つまり、ポリフェノールを摂取することで、これらの恐ろしい病気を予防することができるわけですね。
また、近年では、糖尿病や認知症の予防にも効果があるのではないかという研究報告があり、ポリフェノールに注目と期待がますます高まっています。
「フレンチパラドックス」とは
皆さんは、「フレンチパラドックス」という言葉をご存知でしょうか?
悪玉コレステロールが増加する原因はいくつもありますが、動物性脂肪をたくさん摂取することも増加する原因のひとつと言われています。
肉、バター、チーズなどを好むフランス人の動物性脂肪分の摂取量は世界でもトップクラス。さらに愛煙家も多いので、当然、何らかの心疾患にかかる率が高そうです。しかし、フランス人の心臓病患者の率は、他の西洋諸国に比べてぐんと低いんだそう。
この逆説的な現象を「フレンチパラドックス」と呼び、これを生じさせているものこそ、ポリフェノールなのではないかと考えられています。
フランス人が心疾患を患いにくい原因は、「ポリフェノール」が関係しているのかもしれませんね。
美容にも効果的!?
ポリフェノールにはアンチエイジング効果も!
健康効果が注目されるポリフェノールですが、実は美容効果もあるのです。
ポリフェノールには、老化やシミ、そばかすなどの原因となる活性酸素の発生を抑える働きもあるのです。つまり、アンチエイジング効果や美肌効果が期待できるということ。
いつまでも若々しくありたいという願う女性には、ポリフェノールはいいことづくめですね。
ストレスも軽減されて笑顔美人に…
適度な量のお酒を摂取することは、ストレスの軽減に繋がることで知られています。
ワインを味わうときには、見た目、香り、そして味わい…様々な感覚を研ぎ澄ましますよね。
さらに、「産地はどこ?ブドウ品種は何?生産者は?ヴィンテージは?どんな料理に合う?」などと考えたり、話したりしているうちに、嫌なことも忘れてふっと心が軽くなっているのではないでしょうか。
するとこわばった顔もほぐれ、おのずと笑顔になっていることでしょう。笑顔が魅力的ということは、もはや説明するまでもありませんよね。
まとめ
太古の昔からワインは解熱剤や消毒剤として使われるなど、医学的にも欠かせないものでした。
そして、医療が進歩した現代でも、ワインの持つ健康効果が世界的に注目されています。
ワインが人々の心身の健康の維持に重要な役割を果たしているのは、どうやら今も昔も変わらないようですね。