ウィスキーの飲み方の定番と言えば、やはりハイボールですよね。
特に暑い夏になるとキンキンのグラスに注いでグイッと飲みたくなります!
今回はそんな「ハイボールの歴史」を追ってみましょう。
ハイボールとは?
◆ウィスキーをソーダ水で割ったもの
ハイボールとは主にウィスキーをソーダ水で割った物を指します。
作り方はとても簡単。初めにグラスの中に氷を入れてウィスキーを注ぎます。その後氷に触れないようにゆっくりとソーダ水を注ぎます。割合としてはウィスキーとソーダ水が1:4くらいが理想的。最後にスプーンなどで静かに一回しすれば完成です。
注意すべきは炭酸を注いだり混ぜたりするのをゆっくりと行うこと。そうすることで炭酸が抜けずに、爽快感を保ったハイボールになります。
◆お酒を炭酸飲料で割ったもの指すこともある
また広義では、ウィスキーに限らずお酒を炭酸飲料で割ったものをハイボールと指すこともあります。例えば甘いリキュールなどをコーラで割った場合でもハイボールと言うことがあるそう。
お店によっては、オリジナルのハイボールを楽しめることもありますよね。
ちなみにハイボールは日本での呼び方であり、海外では「ウィスキー・ソーダ」と呼ばれています。
ハイボールの始まり
◆アメリカの鉄道が由来という説
1つがアメリカの鉄道が由来になったという説。
これは昔アメリカで駅に列車に指示をする際、長い棒の先にボールを吊して、ボールが上がれば進行、下がっていれば停止という合図を行っていたそう。
そして停止の間に車掌達はウィスキーを飲み、ボールが上がるとソーダ水を入れて一気に飲み干していたことからハイボール(高くボールが上がる)といわれるようになったという説。
◆スコットランドのゴルフ場が由来という説
もう1つがスコットランドのゴルフ場の説。
ある日ゴルフ場で、ある人が打つ順番が来るまでウィスキーを飲んでいると、急に自分の打つ番が来たことを知らされました。
残ったウイスキーを飲み干すためにウィスキーにソーダを入れて一気に飲み干した所、たまたまボールが高く上がったことから「ハイボール」と言われるようになった、という由来です。
ハイボール人気の高まり
日本でも、ハイボールは戦前から飲まれていたと言われていますが、戦後しばらくはウィスキーが高価だったことや、「オジサンくさい」といったイメージなどもあり、そこまで流行ってはいませんでした。しかし2000年頃からある商品のおかげで人気に火が付きます。
◆ハイボール再燃の火付け役「角」
ハイボール人気の火付け役は、サントリーから販売された「角」です。角は甘味のある味わいなのでハイボールにピッタリ。現在でも多くの人たちから親しまれています。
サントリーはウイスキー人気の高まりを狙うため、ビール感覚でグイッと飲めるハイボールの広告を打ち出します。
そして2007年頃からハイボールで飲むことを進めるCMを制作。「ウイスキーがお好きでしょ♪」のフレーズは多くの人の耳に残りましたよね!
また、サントリーはハイボールのクオリティを高めるために飲食店でハイボールセミナーを開催し、その認知度をさらに広めました。
多くの努力を重ねた結果、ハイボールにオシャレなイメージを付けることに成功。角の売上げが急成長しただけでなく、日本にハイボールの文化を根付かせることになったのです!
◆ハイボールに合うウィスキーとは?
そんなハイボールは様々なウィスキーで楽しむことができます。
特に良く合うのがジャパニーズウィスキー。日本のハイボール人気もあり、白州を始め多くのジャパニーズウィスキーがハイボールにも合うように作られています。
また少しスパイシーな味のするスコッチウィスキーなども味がまろやかになって、美味しくいただけます。
人気のハイボール缶
ハイボール缶がオススメなのは冷やしてからそのまま飲めること。ズボラさんでもありがたい商品ですよね!
ここで代表的なものを紹介しましょう。
◆サントリー 角ハイボール
一つ目が先程のサントリー角ハイボール。爽やかな味とドライな後味が人気です。
角にはこれ以外にも500ml入ったロングタイプや、少し濃い目の物もあります。
◆ブラックニッカクリア ハイボール缶
もう一つがブラックニッカクリア。こちらは程よい飲みごたえと、キレのあるスッキリとした爽やかな飲み口が人気となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ハイボールの由来は諸説ありましたが、どちらもウイスキーを飲みやすくするために生まれたものでした。
ぜひお好みの分量で、自分だけのハイボールを作ってみてください!