魚料理と相性抜群の白ワイン。さっぱりとした飲み口で、ワイン初心者でも飲みやすいことが魅力の一つです。「赤ワインは苦手でも、白ワインなら飲める!」という方も多いのでは?
しかし、白ワインといってもその味や特徴は様々。使われているブドウによっても大きく異なるのです。
今回は、そんな白ワインの原料となる「白ブドウ」の品種とそれぞれの特徴についてご紹介します。
白ワインの代表的なブドウ品種
シャルドネ
出典:ルイ・ジャド ブルゴーニュ シャルドネ 瓶 750ml
フランスのブルゴーニュ地方やアメリカのカリフォルニア、オーストラリアなど世界各地で栽培され、「白ぶどうの女王」とも呼ばれている「シャルドネ」。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
持って生まれたブドウ本来の個性が少ないため、栽培された土地の自然条件や醸造方法などの影響を受けやすい品種です。逆に言えば、シャルドネのワインはその土地その土地の個性をよく反映しているワイン、ということになりますね。
冷涼な地域のものは柑橘類や青リンゴな香りにすっきりとした酸味が出る一方、温暖な地域のものは黄桃やパイナップルなどの香りが特徴的で、酸は穏やかになる傾向があります。
ソーヴィニヨン・ブラン
ハーブを思わせる香りが特徴的で、特に冷涼な地域で造られたものには、このハーブ香が顕著なものが多くあります。すっきりとした酸味の爽やかなワインで、ハーブやレモンを使った料理やサラダなどと好相性です。
まだまだあります!白ワインのメジャーなブドウ品種
リースリング
出典:リースリング トロッケン Q.b.A. 750ml [ドイツ/白ワイン/辛口/ミディアムライトボディ/1本]
ドイツを代表する品種で、フランスのアルザス地方やオーストラリアでも高品質な「リースリング」が栽培されています。
ブドウの糖分を残した甘口タイプから辛口タイプまで、様々なワインが造られています。いずれのタイプも桃のような甘い香りに、しっかりとした酸味やミネラル感があるのが特徴的です。熟成が進むと蜂蜜のような香りも現れ、甘さを感じることができますよ。
ジャーマンポテトや肉じゃがなど、じゃがいもを使った日本の家庭料理とも相性抜群です。
甲州
日本人なら知っておきたい、日本固有のワイン用ブドウ品種「甲州」。
香りや味わいが比較的穏やかなため、繊細な味わいの和食とも好相性です。
また近年の栽培技術や醸造技術の発達に伴い、甲州のワインの品質は目覚しく向上し、国際コンクールでも入賞するなど世界的な評価も高まってきています。
オリと共にタンクで熟成させる「シュール・リー」を行ったタイプや、木樽熟成させたものなど様々なタイプのワインが造られています。
知っていればツウ!なブドウ品種
ユニ・ブラン(トレッビアーノ)
イタリア名である「トレッビアーノ」のほうが有名かもしれません。イタリアンのお店に行くと、必ずと言っていいほどお目にかかれる品種です。
南フランスやイタリアを中心に栽培され、そのワインは柑橘の香りと穏やかな酸のすっきりとしたカジュアルな味わいが魅力の一つ。前菜や軽めの料理と合わせると良いでしょう。
ゲヴェルツトラミネール
「ゲヴェルツトラミネール」はフランスのアルザス地方やドイツ、イタリアなどで栽培されている品種です。
ゲヴェルツとはドイツ語で「スパイシーな」の意で、ライチやアプリコットを思わせる甘い香りに牡丹や白いバラ、ユリのような華やかな香り、白胡椒の香りなどが豊かに香ります。
酸は比較的柔らかく丸みのある味わいで、スパイスや香草などの香りが強い中華料理やエスニックなどとも好相性です。
ミュスカデ
「ミュスカデ」はフランスのロワール地方を代表する品種。
青りんごなどの香りが控えめに香り、酸味も穏やかで軽やかで爽やかな味わいのワインになります。
フランスでは気軽なテーブルワインとして親しまれていますが、生牡蠣などの貝類や白身魚の塩焼きなど魚介類全般と相性が良く、魚介類の登場頻度の高い日本の食卓でも活躍してくれます。
まとめ
ブドウ品種の個性をおさえておけば、自分の好みのワインを見つけたり、料理と合わせたりするときにとても役に立ちます。
そもそも自分好みのワインがわからないという方は、まずは本コラムで紹介した様々な品種のワインを試してみて、ぜひお気に入りのタイプを見つけてくださいね。