「せっかく購入したのに好みの日本酒じゃなかった…」
そのような経験は1度や2度なら必ずあるはず。
自分好みの日本酒を見つけるのは本当に難しいことです。
自分好みの日本酒を見つける方法としては
1.居酒屋などの飲食店で飲んでおいしかったお酒を購入する
2.試飲が可能な酒屋さんで気に入った酒を購入する
の2つが確実な方法と言えますね。
味覚の好みが似ている友人にアドバイスをもらうのも1つの手かもしれません。
しかし、日本酒の試飲ができない店舗やネットでの購入の際は上記のような方法は使えません。
ということで今回は自分の好みの日本酒を探すコツをNOMOOO読者の皆さんだけに特別に伝授しちゃいます!!
味わいの評価軸を使って選ぶ
日本酒を選ぶ際に香味の評価軸となるものには、様々な表現方法・分け方があります。
今回はその中でも「香りと味わいかの要素で日本酒を4タイプに分類した評価軸」をご紹介します。
⚫︎薫酒
読んで字のごとく、“香り”に特化したお酒です。
「大吟醸酒」や「吟醸酒」は、ここに分類されることが多いです。
フルーツや花のような華やかな香りが特徴的です。
味わいに関しては様々で、甘口から辛口まで多岐にわたります。
10℃前後の温度で冷やして飲むと、香りと同時にスッキリとした爽快感を味わうことも可能です。
グラスは、ワイングラスのように口が少し狭くなっているものや、ラッパ形のようなものを選ぶと特徴である香りを存分に楽しむことができます。
合わせる料理は刺身やおひたしなど、素材を生かしたシンプルなものがおすすめ。
食前酒にも最適です!!
⚫︎熟酒
深い甘味や酸味があり、どっしりとしたボディが特徴的なお酒です。
「長期熟成酒」や「古酒」はここに分類されることが多いです。
色合いは少し黄色味がかっていて、中には黄金色のようなものもあります。
ドライフルーツやスパイスなどが合わさった独特な熟成香としっかりとした味わいは、日本酒通からの人気も高いです。
好みが分かれやすいお酒なので、温度もお好みに合わせて変えてみてください。
うなぎなど脂の多いものや、チーズなどの少しクセのある料理とも合わせるのがオススメです。
⚫︎爽酒
すっきりとした、クセの少ないお酒です。
「本醸造酒」や「生酒」、稀に「純米酒」はここに分類されることが多いです。
香りは全体的に少なめですが、キレのある味わいと清涼感を楽しむことができます。
5℃前後で冷やして飲むと、よりさっぱりと味わうことができるので、夏に最適な日本酒とも言えますね。
グラスは温度が上がらないうちに飲みきれる小さめのサイズがおすすめです。
料理も特に選ばないオールラウンダーなお酒なので、さっぱりした物からコッテリした物まで合わせることができます。
⚫︎醇酒
原料であるお米の特徴を存分に楽しめる酒です。
「純米酒」や「生酛系」はここに分類されることが多いです。
米本来の柔らかな甘みと旨みを兼ね備えたコク深いタイプの伝統的な日本酒となっています。
飲用温度帯が4つの中で1番広く、5~10℃の冷酒や35~55℃の熱燗など季節や気分に合わせて楽しめます。
様々な温度帯を楽しめる和の酒器を選ぶと、日本酒をより楽しむことができます。
煮付けなどの和食や、クリームを使った洋食との相性も良いので、様々な料理と合わせることが可能です。
ラベルを見る
こちらもあくまでも目安ですが、ラベルを見てなんとなくの味を想像することもできます。
ラベルに関して詳しく知りたいという方はこちらの記事をご参照ください。
今回は「飲みたい日本酒のタイプ別」に、探すべきラベル表記をご紹介します!!
⚫︎濃厚なタイプで、カカオ香を感じることが多いタイプ
→「無濾過生原酒」の記載を探す
濾過、火入れ、加水を行わない日本酒を指します。
⚫︎吟醸香が高く、味はすっきりしているタイプ
→「吟醸酒」の記載を探す
精米歩合60%以、つまり米の重量全体の40%を削った白米を原料に使い、低温で長期間発酵させたものを指します。
⚫︎カラメル感があり、じっくりと旨味が広がるタイプ
→「熟成酒」の記載を探す
一般的には製造してから1年以上寝かせた日本酒を指します。
⚫︎炭酸のようなシュワシュワ感がほしい
→「活性」の記載を探す
微弱な発酵が瓶の中で続いていて、ガスが含まれているものを指します。
⚫︎爽やかさ・フレッシュがほしい
→「亀口」、「槽口」、「直汲み」、「あらばしり」の記載を探す
絞ってから何も手を加えていない日本酒、最初の方にしぼり出された日本酒を指す。
⚫︎とにかく王道・蔵おすすめの1本が飲みたい
→「出品酒」、「斗瓶囲い」、「金賞受賞酒」の記載探す
⚫︎とにかく甘い日本酒が飲みたい
→「貴醸酒」の記載を探す
テロワールに注目してみる
最後のコツは「テロワール」に注目してみることです。
テロワールとはフランス語で「生育地の環境」というような意味を持つ言葉です。
ワイン用語としてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
これはどのお酒にも言えることですが、原材料として使われる作物の生育環境によって味が大きく変わります。
同じ品種でも作る地域によって味が変わる場合、もしくはその地域で特産として作られている品種がある場合がありますね。
そのため、旅行などに行った際には「地元産」の原材料を使った日本酒を選んでみましょう。
各地の日本酒の飲み比べをしてみるのも飲兵衛の旅行の楽しみ方と言えますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
実際に飲まずに自分好みの日本酒を選びたい…そんな時にはこの記事で紹介した方法を参考にしてみてくださいね!!
きっと今まで以上にお酒選びが楽しくなるはずです。