みなさんこんにちは。
みなさんはワインボトルに何か沈殿物のようなものがあるのを見かけたことはありますか??
これらは「おり」、「酒石」と呼ばれているものです。
おりも酒石もその正体を知らないと飲んでも平気なものなのか、少し不安になってしまいますよね。
でも大丈夫!!実はこれらは上質なワインの証拠なんですよ!!
ということで今回はこのワインの沈殿物、「酒石」と「おり」について学んでいきましょう!!
ワインの「酒石」の正体とは!?
ワインのボトルの底やコルクに、時折できている“結晶”。
この結晶は「酒石」と呼ばれているものです。
酒石は、ブドウに含まれている酸味の成分「酒石酸」と「カリウム」や「カルシウム」が結合してできたもの。
黄色や赤色の結晶になっていることもありますが、これらはワイン中の色素成分と結合したからなんですよ。
温度が低いと起きやすくなる現象なので、冷蔵庫や寒い場所に置いておく場合は少し注意してみてくださいね。
ちなみにこの「酒石」、白ワインの場合には透明でキラキラと光るガラスのような見た目をしています。
そんな外観から「ワインのダイヤモンド」なんてオシャレな呼び名がついているんです!!
ワインの「おり」ってなんだろう?
ワインボトルの底の方でふわふわと漂っている沈殿物が「おり」と呼ばれているものです。
漢字だと「澱」って書きます。
「おり」はタンパク質やタンニン、ポリフェノールなどワイン中に含まれている成分の一部が溶けにくい物質となって底に沈殿したものです。
おりは、年数が経って熟成が進むにつれて生じやすくなります。
冒頭に「上質なワインの証拠」と書いたのは、ポリフェノールやタンニンを豊富に含んでいるワインほどこの「おり」ができやすいからです。
「酒石」も「おり」もワインの成分から発生したものなので飲んでも健康上の問題は全くありませんよ!
見た目の美しさからSNSでの投稿も多数!!
呼び方も少しロマンチック。
デートの時にも使えそうな豆知識です(笑)
おりを混入しにくくする工夫
いくら健康上は害がないといっても、より美味しくワインを飲むためにはなるべく「おり」や「酒石」が混入していない方が望ましいです。
混入を防ぐために、ワインのボトルにも工夫がされています。
例えばワインボトルの底は内側にくぼんだ形状になっていますよね。
これはくぼみの周りに「おり」が沈むようにして、ボトルの中で「おり」が舞わないようにする工夫なんです。
また、「おり」ができやすい、ボルドーワインのボトルにも注目してみてください。
ボトルの肩の部分が角度のついた「いかり肩」になっていますよね。
これも肩の部分で「おり」がせき止められるのでグラスへの混入がしにくくすることが目的です。
なんだかその優しさに感動してしまいますよね。
また、できるだけゆっくり注ぐようにすることや、ワインを飲む前にボトルを立てておいて底にしっかりと「おり」を沈ませておくだけでも混入をだいぶ防ぐことができますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「おり」や「酒石」は私たちの体に害のない、ワイン特有の現象なんですね。
むしろ上質なワインの証拠ならワイン選びの際に参考になるかも…?
ワインを選ぶときの1つの目安としても覚えておくといいかもしれませんね!!