「金霧島」という焼酎をご存知でしょうか。
「黒霧島」や「赤霧島」というお酒の名前は、耳にしたことがある人が多いと思います。
金霧島は、それら「霧島」シリーズと同じく、霧島酒造が製造しているお酒です。通販限定での販売なので、購入者以外で実際に目にしたことがある人は、あまりいないかもしれません。
金霧島は、霧島酒蔵が造るお酒の中でも、健康への気遣いと美味しさを追求した”健麗酒”シリーズにあたる商品。商品分類上は焼酎ではなく、スピリッツに該当します。
ではこのレアな金霧島とは、いったいどんなお酒なのでしょうか。
今回は金霧島の意外な正体と、その魅力についてご紹介します!
金霧島ってどんなお酒?
金霧島は、黒霧島に「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」という素材を漬け込むことでできたお酒。液体の美しい黄金色は、この冬虫夏草に由来します。
「冬は虫の姿をしているが、夏になると草になる」という不思議な生態から名付けられた「冬虫夏草」。
実は虫でも草でもなく、キノコの一種です。古来より健康に役立つとして重宝されてきました。健肺や強壮効果、抗がん効果があるとも言われている素材です。
霧島酒造はこの冬虫夏草の力に注目し、冬虫夏草の権威である韓国の江原大学と共同開発を行いました。こうして金霧島が誕生することになったのです。
▲冬虫夏草イメージ画像
健康に良さそうな金霧島ですが、気になる味わいはというと、意外にもマイルドな口当たりと、「冬虫夏草」由来の深いコクが楽しめます。見た目も黄金色で美しく、なにより健康を考えた商品なので、贈り物にも喜ばれそうです。
金霧島を造る霧島酒造について
霧島酒造株式会社は、2016年5月に創業100周年を迎えた、長い歴史を持つ酒造です。
1916年に、宮崎県都城市川東で、前身の「川東江夏商店」が本格焼酎の製造を開始しました。1971年には、本格焼酎だけの単一工場としては当時日本一の規模となります。
本格芋焼酎「黒霧島」の全国発売は1999年。さらにスピリッツ「冬虫夏草酒 金霧島」が発売されたのは、2007年のこと。酒造の長い歴史があってこそ、広く親しまれる霧島シリーズの味わいがつくられているのですね。
また、霧島酒造は“最高の素材をもって、最高の味わいが生まれる”という商品哲学を掲げています。焼酎の原料には南九州の肥沃な土壌で栽培された 「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種の芋を使用。
水は霧島山脈に降った雨が地下深くに浸透した名水、「霧島裂罅水」を使っています。
また独自の麹研究により、酵素やクエン酸を有効に生育する「製麹」の方法を築き上げるなど、まさに焼酎造りにおけるプロフェッショナルといえるでしょう。
金霧島の楽しみ方
まろやかな口当たりで、冬虫夏草のコクを感じる金霧島。どのような飲み方をするとよいのでしょうか。
リキュールに分類されていますが、基本は焼酎と同じく、ロックや水割り、お湯割りで楽しめます。
酒造の公式HPで推奨されている飲み方は、金霧島と黒宝霧島を併せて飲む「1・2・3ゴールドブレンド」です。基本は黒宝霧島:金霧島:お湯(または氷)=1:2:3の割合でブレンドします。
お湯割りで作る場合は、お湯、黒宝霧島、金霧島の順に注ぐのがポイント。ロックで作る場合も、氷、黒宝霧島、金霧島の順に注ぎ、時計回りに7回、反時計回りに5回、時計回りに3回、反時計回りに1回ずつ、マドラーで混ぜましょう。
冬虫夏草が入っているからといってあまり気負わずに、普通の焼酎のように楽しむとよいでしょう。
さいごに
金霧島がどんなお酒か、魅力が伝わったでしょうか。
まさか冬虫夏草がつかわれているなんて驚きでしたね。健康に良さそうで、見た目も美しい。しかもレアなお酒なので、贈り物にもぴったりな金霧島。ぜひ購入して、そのおいしさを確かめてみてください。