忘年会や新年会など集まりの席で、「友人や同僚と楽しくビールで乾杯したい!でも車の運転があって飲めない…...」そんなジレンマに苛まれることもありますよね......。
そんな時の救世主と言えば、ノンアルコールビール!!しかし、「アルコールが入っていないから、いくら飲んでも大丈夫」なんて思っている方は要注意!!意外な危険があるかもしれません。
今回は、意外と知らないノンアルコールビールの正しい知識について解説していきます。
「ノンアルコールビール」はどんなもの?
ノンアルコールビールには、大きく分けて2つの種類があります。1つは「全くアルコールを含まないもの」、もう1つは「1%未満のアルコールを含むもの」です。
日本では、酒類にかかる税金を定める法律(酒税法)を円滑に進めるためにお酒の定義が定められていて、「アルコールの含有量が1%以上」の飲料を「アルコール飲料」として扱います。
つまり1%未満であれば、厳密にはアルコールを含んでいても、「ノンアルコール飲料」として扱われてしまうのです。そのため、アルコールが全く入っていないと思っていても、実は少し含まれていた…なんてことが起きてしまう可能性があります。
いくらパッケージに「ノンアルコールビール」と書いてあっても、飲む前にアルコール度数の確認は忘れずに!!
ノンアルコールビールの中味と製法
ビールではないのに、ビールにそっくりな「のどごし・香り・味わい」を持つノンアルコールビール。一体どのような原料を使って、どのように作られているのでしょうか。
原材料は銘柄によっても異なりますが、「麦芽」・「糖類」・「ホップ」・「酸味料」・「麦芽エキス」・「香料」・「水」が主に使われています。ビールと違う点は、アルコールを生成する「ビール酵母」が入っていない点です。
またノンアルコールビールには、「添加剤」が含まれていることがあります。代表的なものは「人工甘味料」「カラメル色素」「果糖ブドウ糖液糖」です。
どれも、安全性を確実に実証できるものではありません。お酒を含め、どんなにものでも飲み過ぎは体へ悪影響を及ぼす可能性がある、ということは必ず頭に入れておきましょう。
製法に関しても、いくつかの種類があります。以下で、代表的な5つの製法を紹介します。
1.一度ビールを製造してからアルコール分を取り除く方法。この方法は主に海外でよく使われていますが、日本では法的な規則でこの製法での製造は不可能に近いと言われています。
2.麦芽を糖化(デンプンを分解すること)させ、ホップを加えて煮込んだ麦汁をベースに、酵母菌は入れずに炭酸やその他の成分を加える方法。
3.麦汁を使わずに麦芽から取れる麦芽エキスに、さまざまな成分を加えて調整する方法。
4.ビールと同じの製造法で、発酵時にアルコール分の濃度を低く抑えて1%未満に調整する方法。
5.清涼飲料水にビール風の味付け・風味を加える方法。
このように、様々な方法でノンアルコールビールを製造することができますが、私たちがよく口にしているもの(日本のノンアルコールビール)は2つ目と3つ目の製法で作られたものが多数を占めています。
おすすめのノンアルコールビール
ノンアルコールビールについて詳しくなったところで、以下ではコンビニやスーパーで購入できる、筆者おすすめのノンアルコールビールを紹介していきます!
■アサヒ 「ドライゼロ」
2016年のノンアルコールビール市場売り上げNo.1の商品。
ドライなノドごしとクリーミーな泡が特徴的です。
すっきりとした味わいが食事にも相性抜群。カロリーゼロ、糖質ゼロのため、ビールも楽しみたいけど体にも気を遣いたい方におすすめ!
■サッポロ 「プレミアムアルコールフリー」
ビールと同じ仕込み製法、麦芽100%の麦汁の使用、生産者との協働契約栽培による高品質な原材料の3つのポイントにより、ビールに近いコクのある美味しさを表現したノンアルコールビール。
しっかりと麦の美味しさを感じたい方におすすめの商品です。
■サントリー 「オールフリー コラーゲン」
女性に嬉しいコラーゲン2000mg配合。麦芽100%の麦汁とアロマホップを使用しています。
フルーティーで飲みやすいビールが好きな方、またビールはまだ初心者という方におすすめです。
まとめ
ノンアルコールビールについて、正しく理解できたでしょうか?記述の通り、ノンアルコールビールといえど微量のアルコールを含む銘柄もあります。飲む前は、必ずアルコール度数を確認するようにしてくださいね!
また、いくらノンアルコールビールだからといっても飲み過ぎは禁物!適量を意識して、楽しく飲んでください!