下町の竹ノ塚に新鮮な魚アリ!
失礼は承知ですが、竹ノ塚と聞いて「あぁ、竹ノ塚ね。」と分かる人は少ないのではないでしょうか。そんなローカルな場所に、上質な刺身と日本酒が味わえる「魚菜や」はあります。オープンは2016年7月。居酒屋を5年間経営していたオーナー渡邉さんが、現在の店舗に移転するのを機に新しい料理長を迎え入れ、魚料理を主にした店となりました。
東武スカイツリーライン竹ノ塚駅西口から徒歩10分。看板が見えたら2階へ上がりましょう。
店内は半個室のようになっていて、周りを気にせず仲間内で楽しめます。
魚と日本酒の仕入れは、料理長の中野さんが担当。入荷によって変わる毎日のおすすめは、どれも間違いない美味しさです。
ツヤツヤと美しい刺身の盛り合わせなど居酒屋メニューが豊富
(写真上 刺身の盛り合わせ・1280円 税抜)
刺盛は、「3点盛って書いてあるんだけど、いつも5点くらい盛っちゃうんだよね。」と笑っていましたが、これは嬉しい裏切りです。
この日は、金目鯛、くじらのたたき、本まぐろ、鯖、はまち。
特にくじらのたたきは若い世代に人気だそうで、むしろ新しい感覚なのかもしれません。
金目鯛は皮目をさっと炙ってあり、身の甘さも十分。まぐろはねっとりとした食感で質がよく、はまちも脂が上品。鯖は締めたものではなく、生。甘みのある脂が口の中に広がって実に美味しい。鯖の産地をお聞きしたら、なんと宮崎のひむか鯖だそうで、ブランド鯖に出会えるとはラッキーです。
ツマも店で切っているため、大根の味わいが残っていて、ツマとしての役割をしっかりと果たしています。細部まで手を抜かない仕事が光っており、こんな値段設定で良いのかと疑ってしまうほど。
(写真上 あん肝 600円 税抜)
あん肝は、身が詰まり過ぎずゆる過ぎず、絶妙な口当たりで蒸されており、日本酒を呑まずにはいられません。
そんなあん肝に合わせるのは、梧桐がおすすめ。
華やかさとまろやかな酸が主体の香りで、口に含むとふくよかでボリュームがあります。米麹の旨みと甘みを感じつつ、綺麗にキレていきました。スペック的には+10とかなり辛口ですが、濃醇さを兼ね備えているため、そこまで辛いという印象はありません。
あん肝特有の濃厚さを梧桐が流してくれ、旨みだけが口に残っていきます。さりげなく添えられたきゅうりが良い仕事をしていて、あん肝と梧桐を繋げてくれるのです。
(写真上 じゃがいもと明太子のチーズ焼き 500円 税抜)
熱々の鉄板で出てくるのは、グランドメニューの明太子とチーズの組み合わせ。
ザ・居酒屋メニューと言っても過言では無いけれど、じゃがいものホクホク食感を残した火入れ具合が抜群で、チーズのコク、じゃがいもとチーズの間に挟まれたマヨネーズの風味が絶妙なバランスになっています。
もちろん、梧桐とも相性良し。チーズと日本酒の酸は共通点があり、焼いて香ばしくなった明太子の美味しさを引き立ててくれるのです。
日本酒を使ったカクテルや純米酒も豊富
日本酒は「梧桐」の他にも「竹葉」「原田」「惣誉」など居酒屋メニューにぴったりの純米酒が揃っています。
そして、渡邊さんの注ぎ方により見事な表面張力。たっぷりの量で、呑んべえにはたらないでしょう。
梧桐はハイボールにも使われていて、その時の気分でチョイス。
コストパフォーマンス最高、そして日本酒好きも納得の人気銘柄が揃っており、何よりオーナーの渡邊仁一さん(写真上)と料理長の中村さんの温かい対応で、気兼ねなく楽しく心地よく過ごせること請け合い。場所柄、客層は殆どが地元住民だということですが、途中下車、または足を延ばしても損は無い店であるのは確実です。
店名 | 酒肴 魚菜や |
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住所 | 東京都足立区伊興本町1-3-11 2F |
電話番号 | 03-3897-0105 |
営業時間 | 17:00~翌0:00 (料理L.O. 23:15 ドリンクL.O. 23:30) |
定休日 | 不定休 |
ホットペッパー | https://www.hotpepper.jp/strJ001153563/ |
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