夏といえばビール!という方も多いのではないでしょうか?キンキンに冷えたビールをぐいっと飲むと、さらにおいしさや爽快感も増す気がします。でも、実はビールにはおいしく飲める“適温”があるのです。
今回はそんなビールの適温についてご紹介します。
ビールを冷やし過ぎるとどうなるの?
お店やビアガーデンではグラスもキンキンに冷やして出されることも多いビールですが、実は冷やしすぎるとビール本来のおいしさが損なわれてしまう要因になるのです。
ビールを冷やしすぎると、まず泡立ちが悪くなります。また、ビールの原料である麦の成分が凝固し、クリアな黄金色が白っぽくにごってしまうことも。ビールのおいしさの秘訣は、もっちりした白い泡やのど越しにもあると思いますが、冷やしすぎることでそんなおいしさが損なわれてしまうようです。
種類別“ビールの適温”
じゃあ、ビールの適温って一体何度なのでしょうか?
実は、ビールの適温はビールの種類やアルコール度数によっても異なります。
一般的には色がクリアなラガー系のビールは低め、スタウトなど色が暗めなビールは高めが良いとされています。また、アルコール度数が高ければ、温度も高めが適温なります。
・ラガービール 4度~9度
日本の大手メーカーから販売されているピルスナービールがこのタイプ。冷蔵庫で3時間~4時間冷やした温度が適温です。
・エールビール 10度~14度
ペールエールやヴァイツェンなど豊かな香りが特徴のエール系のビールは、夏なら冷蔵庫で1時間半から2時間くらい冷やすとベストな温度になります。寒い冬なら冷やさずにそのまま飲んでもおいしくお召し上がりいただけるはず。
冷やさなくてもおいしいビール
よなよなエール
クラフトビールブームのきっかけにもなったよなよなの里のよなよなエール。長野県軽井沢の地で1996年に創業したエールビール専門のブリュワリーは、今ではコンビニやスーパでも気軽に手に取ることができるエールビールをたくさん醸造されています。エールビールの中でも、ホップとモルトの旨みがぎゅぎゅっと凝縮されたフルーティな香りと味わいが特徴のよなよなエールは、濃い黄金色のアメリカンペールエールタイプのビールです。エールビール特有のこの豊かな香りをおいしく味わうには、少しぬるめの13度がおススメ。ぐびぐびっと飲み干すのではなく、ゆっくりと会話やお料理と合わせて楽しむことができる一杯です。
ヤッホーブリューイング 東京ブラック
こちらもよなよなの里から、黒い色が特徴の東京ブラックを。エールビールの本場・イギリス生まれの黒ビールは、18世紀のロンドンで運送関係者(ポーター)が好んで飲んだことから名づけられたビールです。こちらも少しぬるめの13度でゆっくり楽しんでいただきたい一杯。芳ばしい香りと上品な苦みは、炒りたてのコーヒーのおいしさに似ています。ビールが苦手な方や、普段ビールを飲まない女性にもおススメです。
適温を知って、さらにおいしくビールを飲もう!
いかがだったでしょうか?
ビール=冷たいほうがおいしい、と思い込んでいた方も多いのではないでしょうか。ヨーロッパやアメリカでは、日本で飲まているよりもぬるめの温度で提供されていますが、エール系のビールも多い海外ではそれがビールにとって最適な温度だったようですね。冷やしたラガービール、少しぬるめのエールビールと、シチュエ―ションによっても使い分けるとおいしいビールや楽しい飲み会をより楽しむことができそうです。