宴会の席でお湯割りを作ることに。あなたは、焼酎とお湯のどちらを先に入れるかわかりますか?
焼酎のスタンダードな飲み方である水割りやお湯割りをとっても、コツを知ることでもっと焼酎を美味しく楽しめます。今回は、焼酎をもっと美味しく飲むためのコツを伝授します!
【基本編】水割り・お湯割りのコツ
美味しい水割り・お湯割りを作るためには、気をつけるべきことが4つあります。
1. 氷や水にこだわる
水割りを作る時に使う氷は、「純氷」が適切とされています。純氷とは、「透明感のある、硬くて溶けにくい氷」のことです。水道水をろ過、殺菌して不純物を排除することによって、透き通る透明感を実現しています。
溶けにくい純氷を水割りに使うことによって、見た目が綺麗なだけでなく、焼酎の味わいを長くクリアに楽しめます。
水割りやお湯割りに使う水も、なんでもいいというわけではありません。焼酎の味わいをより楽しむには、軟水をおすすめします。
外国産に多い硬水は、ミネラルを多く含み口当たりが固く金属的な味がするので、焼酎との相性はあまりよくありません。一方で、日本の水に多い軟水は、焼酎の仕込み水にも使われており、焼酎との相性も良いです。
水道水にはカルキが含まれているため、軟水のナチュラルミネラルウォーターをお勧めします。
2. 濃度に気をつける
焼酎を水割りやお湯割りで楽しむときは、”ロクヨンの黄金比”に気をつけましょう。焼酎と水の割合が、6:4になるように注ぎます。
焼酎を飲みなれていない入門者は、1:1の濃度からスタートすると、飲みやすい味わいになります。焼酎の味わいに慣れてきたら、濃いめが好きな人は焼酎を多めに入れるなど、好みに合わせて濃度を調節します。
3. 温度に気をつける
水割りの場合、よく冷やした水を使用します。
お湯割りの場合、沸騰したお湯を40~45℃程度まで冷ますと、焼酎の風味を存分に味わえます。50℃でキリッとした飲み口に、30℃で初心者でも飲みやすい味わいになります。
4. 割る順序に気をつける
【水割り】
水割りの場合、先に焼酎を注ぎます。グラスに入れた氷の上からゆっくりと焼酎を注ぎ、次に水を徐々に注ぎます。
焼酎と比べて重い冷水を後から注ぐことによって、グラス内で対流が起き、焼酎と水が混ざりやすくなります。
【お湯割り】
お湯割りの場合は逆で、お湯をグラスに注いでから焼酎を注ぎます。そのままおおよそ10秒くらい置いておきます。
お湯と比べて重い焼酎がグラスの下方へ沈み、焼酎とお湯が自然と対流し、温度、濃度が均一になります。
【応用編】もっと焼酎を楽しむ飲み方のコツ
もっと焼酎を楽しむために、焼酎の飲み方の応用を紹介します。
パーシャルショット
アルコール度数の高い原酒の焼酎は、冷凍庫に入れても凍りません。焼酎を冷凍庫に入れて冷やすことで、とろりとした口当たりや、冷たくキリッとした飲み口、まろやかな風味を楽しめる飲み方です。
前割り
焼酎の知られざる飲み方として、「前割り」を紹介します。前割りとは、焼酎と水を割って1日~1週間程度寝かす飲み方です。
前割りをすることによって、寝かせているときに焼酎のアルコール分子の周りに水の分子がつき、口当たりがまろやかになります。より時間をかけてじっくりと寝かせると、前割り焼酎のまろやかさが増します。
また、前割りした焼酎に燗をつけても楽しめます。お燗をつけるときは、「ぢょか」という器具に焼酎を入れ直火で温めることによって、まろやかさや香りが口一杯に広がり、体も温まります。
※ 「前割り焼酎」は、作ったご自身と、一緒に住んでいるご家族以外の消費はできません(酒税法:法43条11項より)。
いかがでしたか?焼酎の水割り・お湯割りの基本を押さえれば、周りの人をアッと言わせるかも?焼酎の美味しい割り方を知ると、毎日の晩酌や飲み会で焼酎をより楽しめそうですね!