渋谷に老舗の人気店「富士屋本店」という立ち飲み屋がありますが、その系列店はいくつかあります。もともと渋谷の酒販店が原点となっている飲食店で、やはり渋谷界隈に多く出店しているのですが、そこから離れた三軒茶屋にも立ち飲みをやっていました。
渋谷の有名な富士屋本店は、マグロブツに湯豆腐、ハムカツにホッピーとザ・大衆酒場という内容ですが、三軒茶屋のお店は「富士屋本店グリルバー」という名で、立ち飲みビストロというスタイルでした。大変な人気店ですが、昨年惜しまれながらも昨年秋に店じまいとなりました。
そんな富士屋本店、実は移転してこの春から日本橋浜町でリスタート。三軒茶屋時代のまま、グリル料理をメインとした立ち飲みビストロとしてオープンしました。
三軒茶屋時代と変わらない厨房を囲むコの字カウンターを中心とした構造。二階にはテーブル席もあり、グループで座って飲むことも可能です。さらに屋上にもテラス席が用意されているので、ちょっとしたビヤガーデン感覚を楽しめるのもいい。
グリルバーということで、やはりワインの品揃えが豊富。グラスワインだけでも、赤・白・泡を合わせて常時10種類以上を揃えています。産地やぶどうの種類もばらばらながら、ソムリエが常時サービスをしているお店ならではのこだわりの品揃えになっています。
定番のドリンクは、ビールがサッポロ黒ラベルで、今人気のラムハイやハイボール、自家製のサングリアなどワインだけでなく幅広いお酒が用意されていて好みにあわせて色々味わいたいです。
食べ物メニューがこちら。価格は千円前後がほとんどで、立ち飲みとしてはワンランク上の値段設定ですが、本格的な料理を提供するビストロとして考えるととてもリーズナブル。立ち飲みで妥協しつつも、よい料理を日常使いで楽しみたいというニーズにピッタリ。
それではビールで乾杯をしましょう。二階まで吹き抜けの建物で、大きな窓からは濱町の交差点が眺められてなかなかの開放感です。
三軒茶屋時代からの人気料理、香草ボンバーは浜町でも健在。ボリュームたっぷりのパクチー、ルッコラ、水菜、セリ、エンダイブなどを甘めのタレで和えたおつまみにもなるサラダです。フレーバーがまさにボンバーしています。
お店で作るオリジナルのシャルキュトリーは白ワインにぴったり。種類豊富なので単品で食べるのではなく、盛り合わせにしてもらうのもおすすめ。ソムリエに尋ねればワインとの組み合わせも提案してくれます。
フレッシュトマトジュースと海老のスパイス焼きなど見た目もキレイな料理が多く、デートや女子会でこのお店を選んでも、立ち飲みが苦手な相手でなければ喜んでくれるはず。
ボトルワインの種類はとにかく豊富で、分厚い辞典のようなリストが用意されていて、そこから好みの銘柄を選んでいます。定期的に変わっていくので、料理や季節に合わせて選びたい。
もともと酒販店ということもあり、ワインは酒屋値段に少し持ち込み料感覚で価格をのせている程度の安さ。輸入にかかるコストはクラスによって変わらないので、あとは標準的なテーブルワインからの価格差こそがワインのレベルに大きく影響します。
ですので、酒屋価格で2,000円台のワインが多く並ぶ富士屋本店で、3,000円前後で並ぶワインは、いつもの感覚で飲んでいるものと味の違いが大きく感じるかもしれません。質のよいものを日常使いで楽しめます。
渋谷では洋食店を営業している富士屋本店。そこの人気メニューのハンバーグはここ浜町で立ち飲みのおつまみに食べることができます。ボリュームがあり肉汁がぎゅっと詰まった一品です。
本格的なレストランではたまに置いていますが、立ち飲みで鳩肉を食べたとは今も昔もここ富士屋本店だけ。確かな内容が揃います。
ワインが好きな方、背伸びせずに普段使いで美味しいビストロ料理を楽しみたい方にはぜひ知っていただきたい富士屋本店日本橋浜町です。
最寄りの駅から徒歩で5分と少し歩く場所ではありますが、だかこそ料理やお酒の原価をしっかりかけた料理を楽しむことができるのだと思います。土日祝日はちょっと早い16時から開いていますので、明るい時間にゆったりとシャンパンなんていうのもいいですね。コスパ最強の立ち飲みビストロです。
店舗情報
店舗名 | 富士屋本店 日本橋浜町 |
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住所 | 東京都中央区日本橋 浜町2-24-2 |
電話番号 | 03-6231-1203 |
営業時間 | 平日 17:00 - 23:00(LO22:00) 土・日・祝日 16:00 - 22:00(LO21:00) |
定休日 | 月 |
食べログ | http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13193413/ |