爽やかな味わいで、暑い季節にもスッキリ飲める“レモンサワー”
そんなレモンサワーが、最近若者を中心に人気となっています。
NOMOOOをはじめとするWebメディアでもレモンサワー特集が数多く公開されているほか、お店ごとに工夫された進化系レモンサワーの登場や、全国7都市で楽しめるレモンサワーフェスティバルも開催されるなどまさに今、日本は『レモンサワー戦国時代』に突入しています。
しかしなぜ、“昭和の居酒屋の定番”というイメージの強いレモンサワーが人気となっているのでしょう?
今回はレモンサワーが大ブームになっている秘密に迫っていきたいと思います。
レモンサワーの歴史
レモンサワーブームの秘密を知るためには、まずレモンサワーの歴史を知る必要があります。レモンサワー誕生には諸説ありますが、今回は最も有力だと言われているある説をご紹介します。
中目黒の大衆酒場「ばん」が発祥の地とされている
レモンサワーが生まれたのは、戦後間もない頃。中目黒に店を構えた大衆居酒屋「ばん」が発祥の地だと言われています。「ばん」の創業前、店主がに営なんでいた麻雀店にて、常連のお客さん達は”焼酎の炭酸割り”を好んで飲んでいたそうです。今で言う、焼酎ハイボールのような飲み物だったのでしょう。
ある時、この飲み物(焼酎ハイボール)に誰かがレモンを絞って入れたことにより、偶然生まれたものがレモンサワー。お客さんたちの間では、いつの間にか”焼酎ハイボールにレモンを加える飲み方”が広まっていったのだそう。
サワーの語源は〇〇から来ている?
その後、麻雀店から商売替えによって創業した大衆酒場「ばん」では、開業時のメニューとして麻雀店の常連客が楽しんでいた”焼酎ハイボールにレモンを加える飲み物”を用意。「レモンサワー」というネーミングで提供したところ話題となり、お店の人気メニューとして定着するようになったのだそうです。
ちなみに、レモンサワーの「サワー」の語源は「爽やか」からきたのではないかと言われています。当時は「爽やかサワー」といった触れ込みで人気を集めていたのだとか。
レモンサワーが人気になっている秘密とは
誕生から長い月日が経過した、レモンサワー。ここまで目立ったブームはなかったものの、居酒屋の定番メニューとしてずっと飲み継がれてきました。
しかし、なぜ今になってレモンサワーがブームを迎えたのでしょうか?どうやら1つの理由ではなく、時代背景も含めたいくつかの要素が重なって、ブームが生まれているようです。
①大衆居酒屋ブームの到来
レモンサワーブームを語る上で外せないのが“大衆居酒屋ブーム”の到来です。
大人数でも1人でも入りやすく、価格設定の低いことが特徴の大衆酒場。「〇〇横丁」など、“昭和っぽい”ノスタルジックな雰囲気も再注目され、2年ほど前から全国的な人気となっています。
古くからある大衆酒場はもちろんのこと、新たに作った”ネオ大衆酒場”や新しいタイプの横丁も増えてきており、今後さらにブームは加速していくのではないでしょうか。
そんな大衆居酒屋ブームを背景に、大衆居酒屋の定番メニューであった「レモンサワー」が飲まれるようになり、必然的に人気が高まっていったのです。
②安い
レモンサワーの魅力として必ず上がるのは、その“安さ!!”
レモンサワーはベースとなる焼酎と炭酸、レモンさえあれば簡単に作ることができます。カクテルのような複雑な作り方もなく手間もかかりません。
人件費もかからず、材料費も安い。だからこそ、レモンサワーは安く提供することが可能なのです。
高いものよりも安いものを好むのは、当然のこと。お財布を気にすることなく、気軽にオーダーできることも、レモンサワーが人気を集めた理由の1つなのです。
③食事に合う
「単純に味が好き!」「飲みやすい!」といった理由から、レモンサワーを支持する人も少なくはありません。
店舗の作り方にもよりますが、レモン・焼酎・炭酸で作ったレモンサワーは、甘さもなく食事の邪魔をしないのも特徴なんです。シンプルですっきりとしたクセのない味わいは、どのような料理と合わせても相性抜群。特に肉料理や油物と一緒に楽しめば、口の中をすっきりとリセットしてくれる効果も見込めます。
④『レサワ女子』の誕生
最近、メディアでも度々取り上げられている『レサワ女子』という言葉をご存知でしょうか?
レサワ女子とは、“レモンサワーで乾杯する女性”のことを指す言葉です。
実は、レモンサワーブームの中心にいるのは20代~30代を中心とした女性なんです。レモンサワー誕生の歴史でも触れたように、元々は麻雀店などで「オジさんが飲むお酒」だったのにも関わらず、今では女性が好んでレモンサワーを飲む現象が発生しています。
では、なぜ女性たちからレモンサワーが注目されるようになったのは、その秘密はレモンに含まれる成分と、その効果にあったようです。
レモンは、ビタミンCやリモネン、クエン酸といった栄養素を豊富に含んでいます。
ビタミンCの美肌効果、リモネンのリラックス効果、クエン酸の疲労回復効果といった、”レモンサワーを飲むことによる付加価値”が、美容に気をつかう女性のニーズにマッチしたのでしょう。
さらにビールやカクテルよりも低カロリーでヘルシーなところも人気となっています。
⑤健康ブーム
パーソナルトレーニングが流行するなど、日本では”健康志向”を意識した生活を送る人が増えている現状があります。パーソナルトレーニング以外にも、ジム通いしている方、定期的に筋トレ・ランニングを行なっている方が増えていることからも、健康に対する意識が高まりつつあるのがわかります。
そんな、健康ブームもレモンサワー人気の追い風となっているのです。
一般的なレモンサワーの材料として使われる甲類焼酎は、糖質0・プリン体0。さらに、炭酸・レモンといった材料も基本的にはほとんどカロリーはありませんよね?
つまり、ビールや日本酒などを飲むよりも、圧倒的に太りにくいんです。
「とりあえず生で!」が「とりあえずレモンサワーで!」に変わるなど、1杯目からレモンサワーを飲むようになった方が増えてきた背景には、この”太りにくい”という理由も大きく影響しているといわれてます。
10年ほど前に「ハイボール」が流行した際も、この”太りにくい”という理由が背景にあったようです。
⑥インスタ映え
レモンサワーといえば、「レモン・炭酸・焼酎」といったシンプルな形のものが主流でしたが、現在では「進化系レモンサワー」と呼ばれるスタイルのレモンサワーが数多く登場しています。(ちなみに、シンプルなレモンサワーは進化系と対比して”元祖系レモンサワー”と呼ばれることが多いです。)
進化系レモンサワーは、レモンそのものの色が写真に映えること、いろいろな形にカットされたレモンが可愛らしいこと、なにより“インパクトのある写真を撮影できること”から、インスタを中心とするSNSに多数投稿されているのです。
レモンサワーが美味しいオススメのお店紹介
⚫︎もつ焼き ばん中目黒本店
先ほどもご紹介したレモンサワー発祥のお店「もつ焼き ばん中目黒本店」。
ここで味わえるのは、焼酎・レモン・氷・炭酸飲みの「シンプルな定番レモンサワー」です。
レモンサワーを語る上で、1度は必ず飲んでおきたい元祖系レモンサワー。人気店なので行列ができていますが、その味は並んででも飲むべき最高の1杯です。
店舗概要
店名 | もつ焼き ばん中目黒本店 |
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所在地 | 東京都目黒区上目黒2-14-3 |
電話番号 | 03-6452-3122 |
営業時間 | 16:00~翌4:00 |
定休日 | なし |
公式Instagram | https://www.instagram.com/nakameban/ |
⚫︎おじんじょ
おいしい鶏料理と珍しい進化系レモンサワーが楽しめるお店が「おじんじょ」です。
“恵比寿でレモンサワーといえばココ”というほどの超人気店で、メディアでの掲載も多数。
王道系レモンサワーはもちろん、強炭酸が楽しめる「オヤジの麦レモン酎」や、自家製のレモン塩を入れて味わう「瀬戸田のレモン塩de酎」など、ここでしか楽しめない進化系レモンサワーまで幅広く取り扱っています。
店舗概要
店名 | おじんじょ |
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所在地 | 東京都渋谷区恵比寿西2-2-10 西牧ビル 1F |
電話番号 | 03-5784-1775 |
営業時間 | 月~木 17:00~24:30(LOフード 23:30/ドリンク 24:00) 金 17:00~26:00(LOフード 24:30/ドリンク 25:00) 土 16:00~24:30(LOフード 23:30/ドリンク 24:00) 日・祝 16:00~24:30(LOフード 23:00/ドリンク 23:30) |
定休日 | なし |
公式Facebook | https://m.facebook.com/profile.php?id=147108508791302 |
まだまだ終わらない!!レモンサワーブーム継続中
いかがだったでしょうか。
魅力がたっぷりのレモンサワー、そのブームはまだまだ続きそうです。