日本ウィスキーブームやハイボールブームにはじまり、すっかり定着したウィスキー。
ヘルシー志向な人にも人気のお酒ということで知られているウィスキーですが、本当に太らないのでしょうか?実際のカロリーや糖質など、ひとつずつ紐解いていきましょう。
ウィスキーのカロリーと糖質
ウィスキーのカロリー
まずウイスキーのカロリーがどれほどなのかみていきましょう。
厚生労働省が定める1日の飲酒量の適量はアルコール量20gとされています。
このアルコール20gでそれぞれのお酒を比較すると、ウイスキー(60ml)が142kcal、ビール(540ml)216kcal、日本酒(180ml)196kcal、赤ワイン(220ml)161kcal、本格焼酎(70ml)102kcalとなります。
つまり他のお酒と比べるとウィスキーのカロリーは低め。カロリー自体は焼酎が一番低いですが、それでもビールや日本酒と比べると低いことがわかりますよね。
ウイスキーの60mlは、ハイボールに置き換えるとだいたい1.5~2杯。そう考えると、やはりビール(540ml)に比べてウイスキーはカロリーが控えめですね。
ウィスキーは糖質ゼロ
ウィスキーを含む全ての蒸留酒は糖質ゼロです。これは発酵したお酒を蒸留する過程で糖質などの成分が取り除かれるため。このことから、糖質制限をしているヘルシー志向の方も手を伸ばしやすいお酒として人気を集めています。
つまりウィスキーはカロリーも低く糖質もゼロで、ついでに痛風などの病気を引き起こす原因となるプリン体も含まないので、とってもヘルシーなお酒といえます。
カロリーと糖質の体重への影響とは
カロリー・糖質とは?
そもそもカロリーが低く、糖質もゼロというと体重への影響はどうなのか?
カロリーとは、食べることで体に蓄えたり放出したりするエネルギーを表す単位です。摂取量に対して消費が少ないと余分なカロリーが体内に蓄積され、脂肪になります。
そして糖質とは糖を主成分とする栄養素のひとつ。これはお米を始めとする炭水化物に含まれており、糖質と食物繊維の二つで構成されています。糖質は体に必要なエネルギー源ですが、必要以上に取り過ぎてしまうと余分な糖質が体脂肪になり、肥満を引き起こしてしまいます。
アルコールのカロリーは体重に影響ない
上記で様々なアルコールに含まれるカロリーを紹介しましたが、アルコールのカロリーは食べ物に含まれるカロリーとは根本的に仕組みが違います。
食べ物のカロリーのように体のエネルギーになる栄養成分を含んでいないので、体に蓄積されずに放出されやすいのです。このことからアルコールに含まれるのは「エンプティカロリー(空っぽのカロリー)」ともいわれています。
つまり、アルコールを飲んでも体重への影響は少ないと言えるのです。
ダイエット中の方はおつまみや飲み方に気を付けて!
お酒を飲んだら食べ過ぎに注意
ではお酒を飲んだら太る、というのはなぜなのか?
それはお酒を飲むと脂肪の代謝を抑えてしまい、その結果お酒と一緒に食べる余分なおつまみのカロリーが体に残ってしまうからです。
さらにアルコールを飲んだ時は食べる量が1~2割増える、ということも研究で証明されつつあるそう。酔っ払ってしまうと制限が効かなくなり、飲んだ最後の締めにラーメンを食べるなんていう行動もそのせいなのかもしれません。
体重を気にするなら、おつまみには高タンパク・低脂質の食べ物を選びましょう。ナッツや枝豆、冷奴、スルメなどがオススメです。
太りにくい飲み方ベスト1はハイボール
いくらウィスキー自体がヘルシーといっても、飲み方にも気をつけなければいけません。
要注意なのは、ウィスキーベースの甘いカクテル。甘いリキュールやシロップが入ったものは糖質が多く含まれているからです。
太るのが気になる方にオススメの飲み方はハイボール。ハイボールのアルコール度数は約7%とビールと同じくらいですが、カロリーは半分以下なんです。さらに炭酸水が食欲を抑え、肥満の原因となるおつまみの食べ過ぎを防いでくれます。
ただし、市販の缶ハイボールを購入するときは、原材料をチェックすることをお忘れなく。市販のハイボールにはウイスキーと炭酸水以外のものも添加されていることがあるので、できるだけシンプルな原材料で作られているものを選ぶようにしましょう。
まとめ
ウィスキーがカロリーが低くて糖質ゼロのヘルシーなお酒、ということが分かりました。
ただし、いくらカロリーが低いからといって飲みすぎてしまっては元も子もありません。
最初の1杯をビールではなくハイボールにする、おつまみはヘルシーなもの選ぶ、飲みすぎには注意する、などちょっとしたことに気を付けて、これからもより一層ウィスキーを楽しんでみてくださいね。