みなさんはワインとの距離感を感じたことはありませんか?
値段や敷居の高いイメージなど、様々な要因があると思いますが、1つの要因として“ワイン用語の難しさ”が挙げられると思います。
日本人にはなかなか馴染みのない単語が多くて説明を見ても味がなかなか想像できない…。
ということで今回はワイン用語の基礎中の基礎、「辛口」と「甘口」について解説していきます!!
辛くないのに「辛口」ワイン?
ワインで必ず出てくる「甘口」、「辛口」という表し方について解説していきます。
辛口ワインは唐辛子のような“辛味”のあるワインではなく、“甘くないものを辛口”と表現しています。
つまり、糖分の少ないワインが「辛口ワイン」なんです。
フランス語だと『辛口=SEC』・『中口=DEMI-SEC』・『甘口=DOUX』。
イタリア語では『辛口=SECCO』・『中口=SEMI-SECCO』・『甘口=DOLCE』と表記します。
ワインは輸入物も多く出回っているので、フランス語表記やイタリア語表記を覚えておくと、ワイン選びの際に便利かもしれませんね!!
甘口と辛口はどう決まる??
先ほども少しご説明しましたが、甘口ワインと辛口ワインの違いは「ワインに含まれる糖分の量」です。
ブドウに含まれる糖分が、発酵することによってアルコールに変わることでワインになりますが、この糖分がアルコールに変わった割合によって辛口、甘口が決まります。
つまり、糖分がほとんどアルコールに変えていれば辛口のワイン、糖分の一部しかアルコールに変わっていない状態で発酵を止めてしまうと甘口のワインになるんです。
一概には言えませんが、アルコール度数の高いワインは辛口、アルコール度数の低いワインは甘口と言い換えることもできますね!!
貴腐ワインやアイスワイン、干しぶどうワインのようにもともと糖度の高いブドウ果汁を使って造られたワインは甘口になります。
辛口ワインに糖分を加えて甘口にする場合もあるそうですよ。
ちなみに甘口と辛口は数値の規定があるわけではないのでメーカーのさじ加減で甘口表記、辛口表記がされています。
オススメのワイン
ここからオススメのワインを紹介していきます!!
今回は「甘口」・「辛口」のワインをそれぞれ3種類ずつご紹介します。
●アマティスタ DO.バレンシア
スペインの甘口白ワイン「アマティスタ DO.バレンシア」です。
地中海沿岸で採れたマスカット・オブ・アレキサンドリアという品種を原料としています。
コンビニでも入手可能、お財布に優しいお値段も魅力的です。
マスカットの香りが強く、甘みもかなり強めなのであまりお酒感を感じません。
スパークリングワインなのでジュースのような感覚で飲めてしまいそうです。
日本酒でいう「澪」的なポジションですかね…!!
まずはこのワインから始めてみてはいかがでしょうか??
●キャンベル・アーリー ロゼ
こちらは甘口ロゼワインの「キャンベル・アーリー ロゼ」です。
なんと、宮崎県のワイナリーで生まれたものなんですよ。
グレープジュースのような甘くてフレッシュな香りながら、味わいには少し苦味があって大人味。
フルーティーさ苦味のバランスがとても良いワインです。甘口なのに甘すぎないところもお気に入りポイントです。
ロゼワインはピンク色で可愛さも兼ね備えたワインなので、女性への贈り物としてもオススメです!!
アルプス 無添加信州コンコード甘口
温かみのあるデザインが可愛らしい甘口の赤ワイン「アルプス 無添加信州コンコード甘口」もオススメです。
寒暖差の大きい信州で育った黒ブドウ「コンコード種」は甘みが強く、甘口ワインの原料にピッタリなんですよ。
甘口ではありますが、後味に酸味がありさっぱりと飲めるところもポイントです。
赤ワインの苦手要素としてあげられる渋みがほとんどなく、飲みやすいので初心者の方にもオススメです。
シフォンケーキなどのデザート系と合わせても美味しくいただけますよ!
シャブリ ドメーヌ ド ピス ルゥー [2017]
辛口白ワインとして人気になっているのが「シャブリ ドメーヌ ド ピス ルゥー [2017]」です。
「シャブリ」とは、フランスのシャブリ村だけで生産されている上質な辛口の白ワインなんですよ。
使用されているのは白ワインでよく用いられる「シャルドネ」という品種。
シャルドネは栽培する土地によって味わいが大きく異なると言われている品種で、シャブリ地区で栽培されるものは特にすっきりとした味わいのものになります。
そんなシャブリの白ワインは日本でも「和食に合う白ワイン」として評判になっています。
繊細な和食の味をうまく引き立ててくれるんです。
とてもさっぱりしているので、よく冷やして暑い日に飲んだら最高だと思います!!
コルヴォ・ロゼ
辛口のロゼワインとしてオススメな1本が「コルヴォ・ロゼ」です。
シチリアのブドウをブレンドして醸造しています。
フルーティーな香りとフレッシュな味わいが特徴的で、ブドウらしい苦味と酸味もしっかりと感じることができます。
値段もお手頃なので、デイリーワインとして楽しむこともできそうですね!!
さっぱりとした味わいは食事との相性もいいので、食中酒として味わってみてはいかがでしょうか。
リスカル・テンプラニーリョ
「リスカル・テンプラニーリョ」は辛口の赤ワインでオススメのものです。
お手頃価格でありながら、アメリカン・オーク樽で樽熟成をさせた本格的な1本。
リスカル社の赤ワインは、高品質であることが広く知られており、1876年にはブリュッセル展示会で金メダル、1929年にはバルセロナ国際展示会でグランプリ賞を受賞するなど、世界からの評価もとても高いです。
渋みは少ないですが、ずっしりと重い赤ワインです。
肉料理や味の濃いお料理に合わせるとよりおいしく味わうことができますよ。
万人受けはしないかもしれませんが赤ワイン好きならハマること間違いなしなテーブルワインです!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
ワインはブドウの品種や熟成年数などによっても、味が大きく変わります。
自分の好みにあったワインを探すのは少し難しいですが、「甘口」・「辛口」が正しく分かっているだけでもワインの選びやすさが格段に変わってくるはずです。
ぜひ正しい知識をつけて自分の好みにあったワインを見つけてみてくださいね!