居酒屋でも家飲みでも大人気のレモンサワーですが、中でも檸檬堂という缶のレモンサワーが大人気となっています。
レモンサワー好きはもちろん、普段レモンサワーを飲まない人やお酒をあまり飲まない人にからも好評されるほどの人気となっています。
前割り製法と呼ばれる製法が特徴で、予想以上にレモンの風味を感じ、アルコール独特の風味をほとんど感じないおいしさです。
全4種類あることから、その日の気分によって異なる味・アルコール度数を楽しむことができ、いつもの家飲みをちょっと贅沢に過ごすことができます。
コカコーラ社が製造する初のアルコール飲料ということもあって大変注目度が高い商品でもあります。
檸檬堂のおいしさの秘訣や各種類のテイストの違いや豆知識について紹介します。
檸檬堂とは?
缶チューハイを飲む方であれば、注目している人も多い『檸檬堂』。
『檸檬堂』とは、コカコーラが製造する缶チューハイのレモンサワー専門ブランドです。
レモンサワーといえば老若男女幅広い人に人気があり、市場でもストロングゼロや99.9、氷結、もぎたてなどの人気シリーズでのレモン味はもちろん、こだわり酒場のレモンサワーなど専用ブランドも販売されている缶チューハイの最激戦区です。
そんな厳しい市場の中『檸檬堂』は、2018年5月に九州限定、2019年10月に全国で販売して以来、販売が想定よりも伸び、生産が追いつかず出荷が休止になるほど人気を獲得してきました。
あの「コカコーラ社」が満を持してお酒業界に参入
コカコーラといえば、コカ・コーラやファンタ、アクエリアスなどの超有名ブランドを保有する有名企業です。
しかし、コカコーラ社がこれまでアルコール飲料の販売を行ってきませんでした。
実はこの『檸檬堂』、コカコーラグループとして初のアルコール飲料として発売された商品なのです。
アメリカ等外国での販売予定は現在のところなく、日本限定となる見通しなんだそう。
アメリカに本社を置くコカコーラがなかなかアルコールを扱わなかった理由
アメリカに本社を置くコカコーラが、なぜアルコールを扱わなかったのか。これは、アメリカにおけるアルコールへのネガティブなイメージが影響していると考えられます。
アメリカでは、日本に比べて年齢確認できるIDがなければ酒類を販売できないことや、アルコール中毒が問題となっていることから、有名スターはアルコールのCMに出ないという観衆があるといった文化の違いがあるのです。
こういったイメージがあるため、本国アメリカにおいてコカ・コーラはアルコール飲料を販売してこなかったのではないでしょうか。
『檸檬堂』のアルコール度数は?
『檸檬堂』のアルコール度数は、全4種類全て異なっており、はちみつレモンが3%、定番レモンが5%、塩レモンが7%、鬼レモンが9%となっています。
味わいについては後ほど詳しく紹介しますが、檸檬堂シリーズ共通の特徴としてアルコール臭さがほとんどないことが挙げられます。
つまり、どのアルコール度数でもあまり度数を気にせずに楽しむことができます。
アルコール臭さがないのに加え、しっかりとした甘みも感じるため非常にドリンカブルなのです。
RTD飲料
RTD飲料とは、Ready to Drinkの略語で栓をあけてそのまま飲めるお酒の種類を表します。
檸檬堂などのレモンサワーをはじめとする缶チューハイや、ジーマ・スミノフ・アイスといった瓶カクテルなどが代表的な例であり、アルコール度数は5%前後という特徴があります。
コロナ渦での外出自粛に伴い家飲みが増えている中では、高アルコールのRTDが好んで飲まれる傾向にあります。
また、似た言葉としてReady to Serveの略語であるRTSがあります。
これは氷を入れたグラスに注いで飲めるお酒を意味し、アイスジンやふんわり鏡月などが代表的な例となります。こちらはRTDよりもアルコール度数が高く、10~20%という特徴があります。
テイストの特徴
檸檬堂が大人気を博している理由は、その本格的な味わいにあります。
商品開発段階で、日本各地の酒場で提供されるおいしいレモンサワーのこだわりを研究し、焼酎をおいしく飲む方法として知られる「前割り焼酎」を採用。
丸ごとすりおろしたレモンをお酒にあらかじめ漬け込むことで、レモンサワーの新しいおいしさをお家で手軽に楽しむことができる上、その日の気分で4種類のレモンサワー自由に選ぶことができるのです。
他のレモンサワーとの違い
『檸檬堂』とその他のレモンサワーの違いについて考えたいと思います。
『檸檬堂』のおいしさの秘訣は紹介した通り、アルコール独特の風味を全く感じないことです。
その理由として、原料酒がスピリッツとだけ表記されていることにあります。
スピリッツとは原材料に酵母を加えてアルコール発酵させ、それを蒸留して製造したもの。世界4大スピリッツとして、ジン・ウォッカ・ラム酒・テキーラの存在は有名ですよね。
カロリーが比較的高め
飲みやすくおいしい味わいが特徴の『檸檬堂』ですが、覚えておきたい注意点があります。
それは、飲み過ぎによるカロリー摂取の注意です。
100mlあたりの表記されているエネルギーを紹介しましす。
実は檸檬堂は他のレモンサワーやお酒と比べてもカロリーが高い傾向にあり、定番レモンが48kcal/はちみつレモンが47kcal/塩レモンが58kcal/鬼レモンが80kcalとなっています。
例えば同じ350mlのストロングゼロダブルのレモン味が54kcal、ビールでは一番搾りが40kcalとなっています。
こうしてみるとレモン堂は全体的にカロリーが多い傾向にあり、特に鬼レモンはとても高いことがわかります。
そもそもなぜ九州限定販売だったの?
当初は九州地方のみでの販売であった『檸檬堂』。そもそもなぜ初めから全国販売ではなく、九州で販売されたのでしょうか?
全国販売ではない理由については、限定地域での販売をすることによって売れ行きや評価を確認するテストマーケティングだったことが考えられます。
『檸檬堂』に関しては、前割りで焼酎を飲む飲み方が鹿児島など九州が発祥であるから九州が選ばれていたのかもしれません。
また、実は九州地方限定で販売する商品は多くあるのです。理由は、熊本県が日本の消費者の平均値であると言われていることがあります。
そのほか、福岡県でもよくテストマーケティングが行われており、そのほか広島県や静岡県でもよく行われています。
つまり、当初全国展開の予定はないとコカコーラ社は発表していましたが、九州で前割り焼酎が生まれてこととテストマーケティングに適して地域であることが重なって全国に展開されのではないでしょうか?
メディア露出
当初は九州限定販売の檸檬堂が人気となった理由は、味わいはもちろん様々なメディアに取り上げられたことやインパクトのあるテレビCMがあります。
テレビCMは目にしたことがある人も多いのではないかと思います。
それぞれ紹介していきます。
マツコの知らない世界
メディアの中でもとりわけ大きなインパクトを与えたのは、TBSで放送されているマツコの知らない世界の2018年7月31日に放送された「真夏に爽快!レモンサワーの世界」に取り上げられたこと。
様々なレモンサワーが紹介される中で、販売されてから約2ヶ月の檸檬堂が紹介され、マツコさんからも高い評価をされていたことからSNSを中心に注目度が上がりました。
ちなみに、ビールを飲む擬音がゴクゴクなのに対して、レモンサワーを飲む擬音はスコスコと紹介されていました。
阿部寛さんが出演するCM
テルマエロマエなど有名な、阿部寛さんが出演する檸檬堂のCMも話題となっています。
もともと九州限定の時と全国展開でそれぞれ2本ずつ作成されており、テレビCMで見た人も多いかと思います。
特に阿部寛さんが檸檬を丸ごとすりおろしお酒に漬け込むシーンや鬼檸檬をイメージした鬼の面をつけるシーンが話題となりました。
公式サイト5種類全て紹介されているので、気になった方はぜひご覧ください。
檸檬堂の種類
檸檬堂ですが、紹介した通り全部で4種類あります。内容量はどれも350mlとなっており、飲み入りやすいサイズとなっています。
今のところ500ml缶は販売されておらす、販売される予定も発表されていません。
その日の気分に合わせて飲む種類を変えて楽しめるそれぞれの味わいや特徴について詳しく紹介します。
ぜひお気に入りの種類を見つけてみてください!
定番レモン
檸檬堂を飲むなら、まずは試して欲しい「定番レモン」。
お店で楽しむレモンサワーの“定番だけど本格的なおいしさ”がしっかりと再現されています。一口飲めば、その美味しさに気がつくはずです。
アルコール分は5%と、サワーでは平均的なアルコール度数となっています。
ただ、檸檬堂のアルコール独特の風味をあまり感じない特徴から普段はあまりアルコール度数5%のお酒を飲まない人にもぜひ味わって欲しい一品です。
レモン果汁は10%となっているので、レモンの風味をしっかりと感じることができます。すべてのレモンサワー好きの方はもちろん、あまりレモンサワーを飲まない人にもイチオシです!
はちみつレモン
はちみつでほんのり甘く仕上げた「はちみつレモン」。レモンの爽快感と、はちみつのまろやかな甘みが相性抜群の一品です。
アルコール分は3%と、他のサワー よりも低めなので飲みやすいのが特徴です。
アルコール3%というとサントリーの大人気シリーズほろよいと同じですので、普段ほろよいを飲む方やお酒が得意でない人に特におすすめ。大変飲みやすいですが、レモンサワーらしい味わいも感じるのでお酒好きにとっても満足できるのではないでしょうか。
レモン果汁は7%となっており、定番レモンと比べると低めですが、しっかりとレモンの味わいは感じます。はちみつの味が想像以上にしっかりしているので、甘いお酒が好きな人にはイチオシです!
塩レモン
暑い日におすすめの、サッパリとした味わいを楽しめる「塩レモン」。レモンの酸味と、サッパリした塩の味付けがスッキリした味わいに仕上がっています。
アルコール分は7%と平均よりアルコール度数は少し高いですが、檸檬堂の特徴であるアルコール独特の風味をほとんど感じないことと、塩レモンの味がしっかり濃いこともあって余り気になりません。
ただ、定番レモンやはちみつれもんよりは度数は高いので、より強いお酒を好む方向けの一品となっています。
レモン果汁は、はちみつレモンと同じ7%。こちらも、はちみつレモンと同様にしっかりとした味わいがあるので、おつまみを選ばない万能な1本と言えるでしょう。
レモン感が足りないと感じたら、お好みでレモン果汁を追加するのもおすすめです。
鬼レモン
飲み慣れてきた方や、ストロング系チューハイが好きな方におすすめなのが「鬼レモン」。
アルコール分は檸檬堂シリーズの中でも最高の9%で、缶チューハイの中でも高い部類。しっかりとした味わいと驚くべき飲みやすさから、呑兵衛たちからも支持を集めていますが、アルコール度数が高いため飲み過ぎには注意してくださいね。
レモン果汁は、レモン1.5個分の果汁という驚愕の17%、想像以上にレモンをしっかり感じることができます。
このリアルなレモン感が、レモンサワー好きから支持されている理由でもあります。こちらも味がしっかりしているので、氷で割って飲んでも味が崩れにくいのでおすすめです。
カミソリレモン
檸檬堂シリーズで最も新しい商品が「カミソリレモン」。
名前の通り、カミソリのような切れ味の良い味わいに仕上がっているのが最大の特徴。甘味料不使用で甘くないからゴクゴクと飲めることに加えて、お料理との相性も抜群。アルコール度数も9%と「鬼レモン」と同じなので飲みごたえもしっかりとあります。
甘くないレモンサワーが好きな方におすすめです。
非売品の限定商品・うらレモン
2021年現在、全5種類のラインナップが発売されている檸檬堂。実は、非売品の「うらレモン」のプレゼントキャンペーンを実施されていたこともあるんです。
檸檬堂のおいしさの秘密である前割り製法はそのままに、麦焼酎で仕込むことによってまろやかさとレモンの酸味の絶妙なバランスを楽しむことができます。
店主が常連さんのために特別に仕込んだというキャッチフレーズもあり、大変期待できる味わいなのではないでしょうか!
再度キャンペーンが行われた際は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
製造所によって味に違いがある!?『檸檬堂』に関する噂
檸檬堂には、製造所によって味が違うという噂があります。
檸檬堂は山口県と埼玉県の2県の工場で製造されていますが、Twitter上で埼玉県産よりも山口県さんの方がおいしいという噂が発信されました。
これについて、日本コカ・コーラ広報部は工場によって味が異ならないとして噂を否定しており、Twitter上でも違いがわからない人がいるので信ぴょう性はあまり高くなさそうです。
購入する県に関わらず、山口県産と埼玉県産の檸檬堂は購入することができるので、気になった方は飲み比べをしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
檸檬堂のおいしさの秘訣である、前割り製法や各種類のテイストについて紹介しました。
レモンサワー好きはもちろん、普段レモンサワーを飲まない人やお酒あまり飲まない人にも気にいる商品なので、ぜひ多くの種類を試してお気に入りを見つけてください。
また、「檸檬堂が製造所によって味が異なる噂」の検証として、山口県産と埼玉県産の違いを試してみても面白いかもしれませんね!