四国の中でも豊かな自然に恵まれている徳島県。実は、独特のブランドあるなど日本酒にも明るい県だということを知っていましたか?
今回は徳島県の日本酒をピックアップしてご紹介。筆者おすすめの日本酒をランキング形式で10本ご紹介するとともに、味わいの特徴や人気の酒蔵、有名ブランドなども徹底解説していきます。
徳島県の日本酒の特徴
徳島が誇る2大ブランド
徳島県の日本酒には"阿波の酒が誇る二大ブランド"というものが存在しています。
一つは"阿波十割"。これは、徳島県産酒米と徳島県内採取の水を100%使い、徳島県内の酒蔵で醸造された純米酒のことを指します。
徳島県酒造組合による味、香り、バランスなどの審査の後に認定されるブランドなので、徳島県ならではの日本酒を楽しみたい方は、まず阿波十割の銘柄を選ぶのが良いでしょう。
もう一つのブランドは"LED夢酵母"です。これは、徳島県立工業技術センターが、LEDを利用した酵母育種の研究に約二年間に亘り取り組むことで実現した酵母になります。
紫外線を出す特別なLEDを使用し、実験を繰り返すこと二千回以上。品種改良した清酒酵母の中から、フルーティな香りと発酵力の強さをもったものが選定されました。
同酵母は、果物のような軽やかな香りを日本酒にもたらすことが特徴です。
阿波山田錦も大人気
また、二大ブランドではないのですが"阿波山田錦"も徳島県の日本酒を語る上で外せません。
阿波山田錦とは、徳島県で栽培された山田錦のことです。酒米の王様"山田錦"としての品質の高さはもちろんのこと、徳島県固有の独特な味わいを日本酒にもたらすことで知られています。
地元だけでなく、全国の酒蔵からも高い評価を受けている、徳島県自慢の酒米です。
約八割を山地が占め、豊富な水源にも恵まれている徳島県。吉野川や那賀川、そして国土交通省から"四国随一の清流"と認められている穴吹川など、水質の良さで知られる河川が何本も流れています。
是非、そんな徳島県ならではの阿波十割や、LED夢酵母や阿波山田錦を用いた日本酒を堪能してみてください。
徳島県の日本酒ランキングtop10
徳島県日本酒ランキング10位:「キューティハニー」甘口純米吟醸
「キューティハニー」甘口純米吟醸は、アニメ「キューティハニー」の名シーンをコラージュしたボトルが目を惹く純米吟醸酒です。
心地良い香りと飲み口の軽い甘口の味わいが特徴。従来の日本酒とは違ったフルーティなテイストなので、普段日本酒を飲まない方にもオススメしたい一本です。
徳島県日本酒ランキング9位:芳水 特撰仕込 大吟醸
「芳水 特撰仕込 大吟醸」は、兵庫県産"山田錦"を精米歩合40%まで磨き上げた大吟醸酒です。
豊かな熟成味ときめ細やかな味わいが特徴。大吟醸の含み香と、後味の心地良いキレも堪能できる名酒です。
徳島県日本酒ランキング8位:ナルトタイ Onto the table 純米吟醸
出典:本家松浦酒造場 ナルトタイ Onto the table 純米吟醸 [ 日本酒 720ml ]
「ナルトタイ Onto the table 純米吟醸」は、白ワイン的な感覚で楽しめる純米吟醸酒です。
なめらかな口当たりとスッキリ淡麗な味わいが特徴。「全国燗酒コンテスト2018」お値打ちぬる燗部門で最高金賞を受賞した、温めても美味しい優れた香味バランスにまとまっている一本です。
徳島県日本酒ランキング7位:御殿桜 純米吟醸原酒
「御殿桜 純米吟醸原酒」は、精米歩合55%、アルコールは17度の原酒タイプの純米吟醸酒です。
フルーティで華やかな吟醸香と、純米のまろやかな味わいが特徴。冷酒か冷やで飲むと、バランスよく中辛口にまとめられた同商品の良さを、ストレートに味わうことができます。
徳島県日本酒ランキング6位:三芳菊 責めブレンド 残骸
出典:三芳菊 残骸 責めブレンド 生酒 1800ml 徳島県 三芳菊 日本酒
「三芳菊 責めブレンド 残骸」は、「三芳菊」のワイルドサイドシリーズの内の一本です。
「三芳菊」ならではのパイナップルを思わせる香味が特徴。個性的なラベルに負けない味わいを、原料米に阿波山田錦30%・岡山雄町30%・五百万石40%を使用するなどの工夫で実現している一本です。
徳島県日本酒ランキング5位:芳水 大吟醸
「芳水 大吟醸」は、兵庫県産"山田錦"を精米歩合40%まで磨き上げた大吟醸酒です。
バランスの良い香味とキレの良い後味が特徴。一本一本丁寧に仕込むことで引き立てた、酒米の最高峰"兵庫県産山田錦"ならではの良さを堪能できる一本です。
徳島県日本酒ランキング4位:鳴門鯛 大吟醸
出典:本家松浦酒造場 鳴門鯛 大吟醸 [ 日本酒 300ml ]
「鳴門鯛 大吟醸」は、山田錦を48%まで丹念に磨き上げ、醪の状態で30日間じっくりと長期低温発酵することで造られた大吟醸酒です。
林檎のような甘く繊細な香りと、爽やかで穏やかな味わいが特徴。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」三年連続金賞という実績を誇る、ワインのように香りを立たせて楽しむのがオススメな一本です。
徳島県日本酒ランキング3位:純米吟醸 穰
「純米吟醸 穰」は、中和商店の通常商品が、二回濾過行程(貯蔵前と出荷前)を経るのに対し、全く濾過を行わずに仕上げられた純米吟醸酒です。
酒米は精米歩合50%まで磨き上げた山田錦、仕込み水は四国山脈の湧水、徳島工業試験所培養の香り高い酵母を使用。これらの原材料がもたらす色・味・香りを、搾ったまま、化粧なしの状態で味わえます。
日本酒本来の味わい、素材本来の味わいをストレートに楽しみたい方は、是非「純米吟醸 穰」を飲んでみてください。
徳島県日本酒ランキング2位:名将銘酒47撰 戦国のアルカディア 御殿桜 特別純米酒 蜂須賀小六ラベル
出典:日本酒 戦国のアルカディア 名将銘酒47撰 御殿桜 特別純米酒 蜂須賀小六ラベル720ml
「名将銘酒47撰 戦国のアルカディア 御殿桜 特別純米酒 蜂須賀小六ラベル」は、漫画・アニメ界の巨匠"松本零士"氏が、徳島県の大名"蜂須賀小六"をデザインしラベルにした特別純米酒です。
スッキリと軟らかい口当たりが特徴。精米歩合は60%、アルコールは15度にまとめられた、ほど良い中辛口の味わいを楽しめる名酒です。
飲み方は冷やがオススメ。コレクションアイテムとしてはもちろん、味わいも素晴らしい同商品を利用してみるのはいかがでしょうか?
徳島県日本酒ランキング1位:三芳菊 WILD-SIDE 袋吊り雫酒
出典:徳島 三芳菊 WILD-SIDE 等外米無濾過生原酒袋吊り雫酒1800ml
「三芳菊 WILD-SIDE 袋吊り雫酒」は、等外米を活かした日本酒です。
等外米とは、米の大きさにばらつきが多いため、わざと等級審査を受けずに直接売買されている米のこと。確かな品質を有した米でありながらも、審査を受けていないため、普通の米より遥かに安く手に入ることが特徴です。
同商品は、そんな等外米ならではの確かな品質と、三芳菊酒造ならではの酒造りにより実現した、日本酒の枠を逸脱した個性的な香味の一本。リキュールだと勘違いしてしまうほどのパイナップル感、まろやかな口当たりと穏やかでクドさの残らない酸によるキレが特徴です。
徳島県の酒蔵ランキングtop5
徳島県酒蔵ランキング5位:芳水酒造
芳水酒造は、大正二年(1913年)に創業した三好市の酒蔵です。
米にこだわり、米が持つそれぞれの特徴を活かす、頑固なまでの精白が特徴。米の旨味を引き出す、自然な味わいの地酒を丁寧に醸しています。
代表銘柄は「芳水」です。
徳島県酒蔵ランキング4位:本家松浦酒造場
本家松浦酒造場は、文化元年(1804年)に創業した鳴門市の酒蔵です。
"品質本位"と"温故知新"を社是とし酒造りを実施。鳴門の地で紡いできた200年以上の歴史、その伝統の技術と新たな技術を融合させ"人に愛される日本酒"を生み出しています。
代表銘柄は「鳴門鯛」です。
徳島県酒蔵ランキング3位:中和商店
中和商店は、享和二年(1802年)に創業した三好市の酒蔵です。
澄んだ空気と吉野川上流の美しい水、四国山脈に囲まれ豊かな自然に恵まれた池田町で酒造りを実施。220年近い歴史、その伝統の技により名酒を世に送り出しています。
代表銘柄は「今小町」です。
徳島県酒蔵ランキング2位:齋藤酒造場
齋藤酒造場は、昭和十四年(1939年)に創業した徳島市の酒蔵です。
食事の名脇役"御殿桜"をモットーに酒造りを実施。徳島県の米と水を使い、こだわりの日本酒を醸しています。
代表銘柄は「御殿桜」です。
徳島県酒蔵ランキング1位:三芳菊酒造
三芳菊酒造は、明治二十二年(1889年)に創業した三好市の酒蔵です。
徳島県産米を原料とし、仕込み水は秘境祖谷の吉野川伏流水松尾川の湧き水を使用しているのが特徴。米・水・人と"本当の徳島の地酒"を醸しています。
代表銘柄は「三芳菊」です。
日本酒ファンも注目!阿波のお酒を楽しんでみて!
阿波十割、LED夢酵母といったブランドはもちろん、山田錦で造られる日本酒など様々な種類がある徳島の日本酒。
初心者はもちろん日本酒ファンも注目する徳島の日本酒は、自宅で楽しむだけではなくプレゼントにも最適。
今回のランキングを参考に、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。