豊かな自然に囲まれ、環境面も申し分ないことから、日本酒造りに最適な条件が揃っているとされている群馬県。
「水芭蕉」などの有名銘柄が造られていることもあり、日本酒ファンの中にも注目している人がいる地域なのではないでしょうか?
今回はそんな群馬県の日本酒をピックアップ!筆者オススメの日本酒をランキング形式で10本ご紹介するとともに、群馬ならではの日本酒の特徴、酒造好適米、人気の酒蔵などについても詳しく解説していきます。
群馬県の日本酒の特徴
群馬ならではの自然環境が生む柔らかい飲み口
群馬県の日本酒の多くは、ソフトな飲み口なのが特徴です。
これは、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)等を源とする、清冽で豊かな水量を誇る川に由来します。これらの川の水質は軟水が多く、その水が上記のような味わいを決定付けているのです。
また水だけでなく、空気や気温といった自然環境にも注目すべきです。例えば、群馬県の空気は、上・信越の山々の雪雲の層を通ることで浄化されています。
この澄んだ空気は、酒を造る微生物群を純粋に育てるという面で、群馬県の酒造りに貢献してくれているのです。
気温について考えてみても、群馬県の酒造期間中の気温は低温なため、寒造りに適しているという長所があります。低温で育成できる優良な微生物群は、美味しい日本酒にとって必要不可欠だからです。
群馬県の日本酒は、これら水・空気・気温といった自然環境を活かして醸されているのです。
群馬の酒造好適米
最後に、群馬県で生産される酒造好適米「若水(わかみず)」についても知っておきましょう。
「若水」は、平成三年(1991年)七月に関東地方で初めて酒造好適米として認定された歴史ある酒米です。大粒品種であり、酒造好適米特有の"心白"が多いのが特徴になります。
この特徴は"麹菌の菌糸が入り込みやすく、良質な麹を造るのに適している"ということを意味しています。より群馬県ならではの日本酒を楽しみたい方は、この「若水」を使用した銘柄を選んでみてください!
群馬県の日本酒ランキングtop10
群馬県日本酒ランキング10位:谷川岳 超辛純米
「谷川岳 超辛純米」は、キリっとした味わいの中に広がる米の旨味が特徴。純米酒の限界まで辛口を追及し、こだわりの製法で醸した"超辛純米酒"です。
しっかりとした個性がありながらもバランス良くまとまっている一本。日本酒好きはもちろん、日本酒初心者の方にもオススメです。
群馬県日本酒ランキング9位:龍神 吟醸 隠し酒 Back Stage Pass
「龍神 吟醸 隠し酒 Back Stage Pass」は、フルーティな吟醸香、ジューシーな甘み、上品なキレが特徴。アルコール添加ならではの心地良い後口を楽しめる吟醸酒です。
冷酒か冷やで楽しむのがオススメ。よりスッキリと飲みたい時は冷酒、しっかりと味わいたい時は冷やで飲むのが良いでしょう!
群馬県日本酒ランキング8位:草津湯美人 特別純米
「草津湯美人 特別純米」は、しっかりとした米の旨味が特徴。アルコール度数は13~14度と、少し低めに仕上げられている特別純米酒です。
味わい、アルコール度数、価格、どれをとっても親しみやすい一本。気軽に楽しめる群馬県の日本酒を探しているなら、是非、同商品を利用してみてください!
群馬県日本酒ランキング7位:大吟醸 草津節
「大吟醸 草津節」は、心地良い吟醸香と淡麗で爽快な味わいが特徴。日本酒らしい味わいを楽しめる、辛口の大吟醸酒です。
冷酒で楽しむのがオススメ。大吟醸ならではのキレが引き立ち、スッキリと飲み進めることができますよ!
群馬県日本酒ランキング6位:尾瀬の雪どけ 大辛口純米
出典:群馬県 龍神酒造 尾瀬の雪どけ(おぜのゆきどけ) 大辛口純米 1800ml
「尾瀬の雪どけ 大辛口純米」は、ただ辛いだけではない濃醇な米の旨味とシャープなキレが特徴。フルボディ&ドライフィニッシュに仕上げられた"芳醇辛口純米酒"です。
食中酒として楽しむのがオススメ。和洋中、様々な料理に合わせて味わってみてください!
群馬県日本酒ランキング5位:水芭蕉 純米吟醸辛口スパークリング
出典:水芭蕉 純米吟醸酒 辛口スパークリング 群馬県永井酒造 180ml
「水芭蕉 純米吟醸辛口スパークリング」は、きめ細かい泡の刺激、辛口の味わいが特徴。おりが"白い妖精のように漂う"エレガントな純米吟醸酒です。
構想10年の永井酒造ならではの本格的なスパークリング清酒「MIZUBASHO PURE」の開発のベースになった日本酒。同商品も「MIZUBASHO PURE」も、フルートグラスで楽しむのがオススメです。
群馬県日本酒ランキング4位:シン・ツチダ
「シン・ツチダ」は、複雑に絡み合う甘みと酸味が特徴。人為的な添加物を一切使用しない、江戸時代の製法を採用した、土田酒造の真骨頂とも言える日本酒です。
精米歩合90%の食用米を使用するなど、あらゆる面でオリジナリティ溢れる一本。近代的な酒造設置と伝統的な醸造技術から生まれた"時代を繋ぐ旨い酒"です。
群馬県日本酒ランキング3位:群馬泉 本醸造酒
出典:【日本酒】群馬泉(ぐんまいずみ) 山廃本醸造 1800ml
「群馬泉 本醸造酒」は、飲むほどに感じることができる旨味が特徴。しっかりとした芯と、柔らかなニュアンスを併せ持つ本醸造酒です。
食後酒として楽しむのがオススメ。味わい深い日本酒なので、リラックスタイムにゆっくりと飲むのに最適です。
また食中酒としても楽しめます。"日本酒らしさ"がある一本なので、浅漬けや酒盗など、昔から親しまれているアテとの相性が抜群です!
群馬県日本酒ランキング2位:龍神 純米大吟醸 ひやおろし
出典:龍神 純米大吟醸 ひやおろし 720ml【龍神酒造】【群馬県】
「龍神 純米大吟醸 ひやおろし」は、フルーティな香り、綺麗で透明感のある口当たり、米の旨味、心地良いキレが特徴。高精白ならではの酒質と、ひやおろしならではの味わいが詰まった純米大吟醸酒です。
"全量山田錦100%"の贅沢な一本。酒米の王様ならではの風格を漂わせながらも、穏やかな香味にまとまっています。
秋の味覚のように、しっかりとした旨味がある食材と好相性。濃い味の料理に合わせれば、双方の良さが引き立ち、豊かな食事シーンを演出してくれますよ!
群馬県日本酒ランキング1位:水芭蕉 純米吟醸
出典:☆【日本酒】水芭蕉(みずばしょう) 純米吟醸 720ml
「水芭蕉 純米吟醸」は、シンプルだからこそ豊かな米の旨味が特徴。永井酒造の契約栽培米"山田錦"の良さが凝縮された純米吟醸酒です。
食中酒として楽しむのがオススメ。香味のバランスが良いので、様々な料理の味を引き立ててくれます。
温度帯は冷酒、そしてワイングラスに注いでみてください。香りが広がり、しっかりと同商品の味わいを堪能できますよ!
また燗にするのも良いでしょう。この場合は食中酒として楽しむのにも良いのですが、食後酒としてゆっくりと楽しむのに特に適しています。
群馬県の酒蔵ランキングtop4
群馬県酒蔵ランキング4位:浅間酒造
浅間酒造は、江戸寛永年間に創業した吾妻郡の酒蔵です。
地元の技術者による酒造り、いわば"浅間杜氏"による酒造りが特徴。そして造った者が貯蔵・出荷管理を行うことで、それぞれの規格の日本酒の特徴を充分理解した、一貫した管理を実現しています。
醸す銘柄は「秘幻」「草津節」「浅間正宗」などです。
群馬県酒蔵ランキング3位:土田酒造
土田酒造は、明治四十年(1907年)に創業した利根郡の酒蔵です。
戦前に行われていた日本酒の品評会に、連続で入賞した蔵だけに与えられる名誉賞を、関東で唯一受賞した酒蔵として知られています。近年は、米、水、麹という三つの材料と菌のみを用い、"生酛造りによる酒造り"を実施し、その実力を示しています。
代表銘柄は「誉国光」「土田」です。
群馬県酒蔵ランキング2位:島岡酒造
島岡酒造は、文久三年(1863年)に創業した太田市の酒蔵です。
創業以来、赤城山からの湧水豊かなこの地の酒米を使用。蔵に住んでいる天然乳酸菌を活かす、古来より続く伝統製法"生酛系山廃造り"にこだわり、丁寧に酒造りをしています。
醸す銘柄は「群馬泉」。力強く醇味豊かな味わいを楽しめます。
群馬県酒蔵ランキング1位:永井酒造
永井酒造は、明治十九年(1886年)に創業した利根郡の酒蔵です。
初代"永井庄治"が惚れこんだ川場村の水を、森を買い、守り、仕込み水として使用。原材米には、山田錦(兵庫県三木市三木・別所産)や、テロワールを表現する川場村産雪ほたか、五百万石を用いています。
これらの素材を活かす、最新鋭の設備と伝統的な技の融合からなる酒造りを実施。「水芭蕉」「谷川岳」などの日本酒を世に送り出しています。
豊かな自然が育む!群馬の日本酒を楽しもう!
歴史ある酒蔵が並ぶ群馬県。
その豊かな自然が育む、高品質で優しい味わいの日本酒は多くの日本酒ファンを虜にしています。今回ご紹介した日本酒の中にも、有名銘柄が多く並びましたね。
好みの1本はみつかりましたか?
日本酒は季節によっても飲みたいものが大きく異なるもの。群馬の日本酒を選ぶ際は、ぜひとも今回のランキングを参考にしてみてくださいね。