ノンアルコールカクテルを飲んだことはありますか?
最近のノンアルコールブームの中でも、特にカクテルは華やかな見た目や甘くおいしい味わいから大変人気を博しています。
ここではBARはもちろん自宅でも作れる簡単でおいしいカクテルのレシピを紹介します。
ノンアルコールカクテルの楽しみ方
お酒が飲めない・苦手な人からはもちろん、お酒が飲める人からも人気を集めているノンアルコールカクテルですが、「mock coctail(模擬カクテル)」「モクテル」とも呼ばれ、様々なメニューが開発されています。
また、海外や東京では専門のBARができたりと選択肢の幅が広がっています。ここでは最近注目をされているノンアルコールカクテルの特徴について紹介します。
酔わない
やはり一番の特徴は、ノンアルコールなので酔わないということ。ハンドルキーパーの方や次の朝が早くても、安心して飲むことができます。
アルコールが入っていないので、お酒に弱い人や全く飲めない人でも問題ありません。
味わいもジュースやフルーツが入っていることから甘くて飲みやすく、炭酸で割れば爽快感も楽しめます。
さらに、見た目も華やかで綺麗なものが多いので、女性におすすめ!休日の昼間から飲むこともできるので、爽やかな休日にも休肝日にも最適です。
いつもと違う味が楽しめる
普段カクテルを飲む方であれば、普段のカクテルとは違う味を楽しむことができます。
お気に入りのノンアルコールカクテルにアルコールを入れるアレンジもできますし、その逆でカクテルをノンアルコールカクテルに変更することもできます。
作り方自由自在
ノンアルコールカクテルはベースとなる飲み物やトッピングの多彩さから、アレンジの幅が大変広いです。
例えばシンデレラというノンアルコールカクテルは、りんご・パイナップル・れもんジュースを混ぜて作りますが、それぞれの比率を変えたりソーダやジンジャーエール割でもおいしくなります。
それぞれの好みに合わせたドリンクにできることとも大きな特徴です。
注意点
ノンアルコールカクテルはノンアルコールではありますが、ノンカロリーではありません。そのため、甘めのカクテル同様にカロリー摂取量が増えないように注意が必要です。
甘みをつけるためにシロップや砂糖を入れたものや、ジュースがベースになるものが多いので、糖分摂取量は増え、カロリーが高くなる傾向があります。
その点を理解した上で、楽しむようにしましょう!
BARで飲むノンアルコールカクテルのすすめ
BARに行ったら、お酒を飲まないといけないからノンアルコールカクテルは頼みづらいと思ってませんか?
確かに、お酒の席ですので少しためらうこともあるかもしれませんが、BARでノンアルコールカクテルを頼むことをためらう必要は全くありません!
ノンアルコールカクテルは普通のカクテル同様の手順で作られているので、全く手抜きではありませんし、ノンアルコールカクテルというジャンルがしっかりと確立しています。
また、本来BARはその空間自体を楽しむ場所でもあるので、どんな人にも美味しいと思ってもらえる1杯を出したいと思うバーテンダーが多いはず。
ノンアルコールカクテルに力を入れるBARも多くあり、なんと完全ノンアルコールバーもできているほどメジャーになってきています。
自作のノンアルコールカクテルをレベルアップさせるコツ
BARで飲んだような美味しいノンアルコールカクテルに近づけられるような方法を紹介します。細かい作業が多いですが、1つ1つは難しいわけではないのでぜひチャレンジしてみてください。
フレッシュフルーツを使う
フレッシュフルーツ(生のフルーツ)でカクテルを作ることにより季節感を楽しむことができます。また、素材そのものがおいしいのでカクテルの味わいもより良くなること間違いなしです。ジュースとは全く違うテイストのノンアルコールカクテルができますよ!
代表的なフルーツと旬の時期はそれぞれ、いちご(3~4月)/さくらんぼ(6月)/ぶどう/(7~10月)/もも(6~9月)/すいか(7~8月)/なし(8~9月)/みかん(10~2月)などがあります。
失敗しない柑橘系の絞り方
自分で柑橘系を絞ると、なぜか少し苦いなと感じてしまうことはありませんか?
自宅でよりおいしいカクテルを作るには、皮や房の部分をどのように扱うかがポイントになります。
絞る際は、スクイーザーという柑橘系を絞る器具を用意し、半分に切ったフルーツを両手で持ち、スクイーザーに軽く押し当て優しく回しながら絞っていきます。
これによって果肉の部分だけを絞ることができるので、フルーティーさを最大限楽しむことができます。レモンなど、苦味の成分がほしい時は逆に皮の部分を絞ることで油分などを取り入れながら苦味を増すことも可能です。
材料をよく冷やす
グラスや材料を冷やすことによって、溶け出す氷の量が少なくなり、カクテルが薄くならずに楽しむことができます。
また違う温度の液体が混ざることによって熱が発生するので、それぞれの材料を同じ温度に冷やしておくことも重要です。
氷にこだわる
カクテルに使用する氷を、純氷にすることで味わいが格段に変わります!
家庭用冷蔵庫の氷と違い、ゆっくり時間をかけて凍らせた純氷の特徴は不純物が少なく、余計な空気が含まれていません。これにより氷の結晶密度が高くなるので氷自体が溶けづらく、氷の見た目は透明なので綺麗に見えます。
溶けづらいことはお酒が薄まるのを抑えることができるので、美味しいお酒の理想の氷と言われます。
近いものはコンビニやスーパーでも購入できるので、ぜひ試してみてください。
代表的なノンアルコールカクテルのレシピ10選
市販のものであれば、もともとアルコールを入れないで作るものや、1度お酒として作って後でアルコールを抜く方法を用いたノンアルコール飲料もあります。
しかし、BARでは普通のカクテルのアルコールの代わりにノンアルコール飲料を入れているので、アルコール度数は0%。自宅で作る際もバーでのカクテルの作り方を参考にして、おいしいノンアルコールカクテルを作ってみましょう。
シャーリーテンプル
材料
ジンジャーエール・グレナデンシロップ・レモン・氷
作り方
グラスに螺旋状に向いたレモンの皮を入れ、端の部分をグラスにかけるようにおきます。その後氷をいれ、シロップとジンジャーエールを1:6の比率で混ぜ、軽くステアして完成です。
お好みでレモンやチェリー、ライムを追加するとさっぱりとした味わいになります。
シンデレラ
材料
オレンジ・レモン・パイナップルの3種類のジュース
作り方
オレンジジュース・レモンジュース・オレンジジュースのそれぞれを等比率でシェイクすれば完成です。
名前はご存知童話「シンデレラ」で、お酒が飲めない人でも魔法がかかってBARなどのお酒を飲む場に行けることに由来します。
ヴァージンモヒート
材料
ミントの葉・はちみつ/シロップ・ライム・氷・ソーダ
作り方
グラスに洗ったミントの葉とはちみつもしくはシロップを入れてマドラーなどですり潰します。その上にライムを絞って氷を入れて、最後にサイダーを注げば完成です。
お好みで塩を少々入れることで甘みがさらに引き立ち、夏場の塩分補給にもなります。
ヴァージンブリーズ
材料
クランベリージュース・グレープフルーツジュース
作り方
クランベリーシューズとグレープフルーツジュースを1:1でシェイクすれば完成です。ヴァージンブリーズは、「海のそよ風」を意味するシー・ブリーズというカクテルからウォッカを抜いたものです。
ヴァージンピニャコラーダ
材料
パイナップルジュース・ココナッツミルク・氷
作り方
グラスに氷を入れ、パイナップルジュースとココナツミルクを2:3の比率でシェイクしたら完成です。
お好みでパイナップル1カットとチェリー1個を飾りつけるとより華やかでフルーティーになります。このレシピに、ラム酒を加えるとピニャコラーダというカクテルになります。
サラトガクーラー
材料
ライムジュース・シュガーシロップ・ジンジャーエール・カットライム・氷
作り方
氷の入ったグラスにライムジュース(20ml)・シュガーシロップ(5ml)・ジンジャーエール(105ml)を入れ軽くステアし、最後にカットライムを添えて完成です。
似た名称のお酒にサラトガというブランデーベースのアルコール強めのカクテルがあるので、注文するときはサラトガクーラーと略さずに伝えるように注意しましょう。
サマーデライト
材料
ライムジュース・グレナデンシロップ・シュガーシロップ・炭酸水
作り方
ライムジュース(30ml)・グレナデンシロップ(20ml)・シュガーシロップ(20ml)をシェイクし、グラスを入れ、炭酸水で割れば完成です。
お好みでライムを絞ると爽やかな酸味を楽しむことができます。
また、グレナデンシロップとはざくろのシロップのこと。グレナデンではなく、お好みのフレーバーシロップを使ってのアレンジ可能。シュガーシロップはガムシロップで代用可能です。
レモンスカッシュ
材料
レモンジュース・シュガーシロップ・炭酸水
作り方
レモンジュース(30ml)・シュガーシロップ(10ml)・炭酸水(105ml)をグラスに注ぎ、軽く混ぜたら完成です。
レモンスカッシュはアレンジの幅がとても広く、レモンやライムなどの柑橘系フルーツを入れたり、シュガーシロップの代わりにはちみつを入れたり、冷凍イチゴを入れたりと様々です。
お気に入りのレモンスカッシュを見つけてみてください。
ミルクセーキ
材料
ミルク・卵黄・砂糖
作り方
ミルク(100ml)・卵黄(1個)・砂糖(10g)をブレンダーで混ぜてグラスに注いで完成です。
香りづけにナツメグやシナモンをいれることもおすすめです。ブランデーやラムを入れることで、エッグノックというカクテルになります。
プッシーキャット
材料
オレンジジュース・パイナップルジュース・グレープフルーツジュース・グレナデンシロップ・氷
作り方
オレンジジュース(30ml)・パイナップルジュース(30ml)・グレープフルーツジュース(10ml)・グレナデンシロップ(5ml)をシェイクしますし、氷の入ったグラスに注いで完成です。
カットグレープフルーツやカットオレンジを添えることでは見た目が華やかになり、味わいもよりフルーティーになります。グレナデンシロップを増やすとレッドプッシーキャットになります。
自宅でオリジナルのノンアルコールカクテルをおいしく作るコツ
材料を冷やす
紹介した通り、すべての材料を同じ温度に冷やすことによって味わいのバランスが整っておいしくなります。
ノンアルにしたいカクテルのレシピを見る
ノンアルコールカクテルは、もともとのカクテルのレシピからアルコール部分を代替することによって作られます。オリジナルを作る際には既存のカクテルの中でお気に入りを探し、その中のアルコールが入っているものの代用品を考えてみましょう。
フレーバーシロップで代用する
アルコールの代用と品としておすすめなのは、モナンというシロップ。
モナン(MONIN)とは1912年にフランスで生まれたシロップのトップブランドです。約80種類様々なフレーバーがあり、世界各地でブームになる程おいしいので気になるシロップを探してみてください。
逆に持っているモナンシロップから合いそうなカクテルを探すのもいいでしょう!
モナンシロップは全国の酒屋や百貨店、スーパーなどの店頭や、ECサイトで購入することができます。
ウォッカベースのカクテルを参考にする
オリジナルノンアルコールカクテル初心者におすすめなのが、ウォッカベースのカクテルのアレンジ。ウォッカは他のスピリッツに比べて癖や香りが少ない特徴があるため、アレンジ元のカクテルとして選ぶのにぴったりなんです。
ウォッカを抜いても、カクテルの味とさほど遠くないはずなので、オリジナルレシピを作る際の参考にしてみてください。
割り材にこだわる
割る材料にこだわることによって、そのカクテルにぴったりの味わいを見つけることができます。
トニックウォーター
トニックウォーターは発泡性の清涼飲料であり、炭酸水と違いほのかな甘みと爽やかの酸味、ほろ苦さい風味があります。
種類によって甘さや苦味の強さが変わるので、お気に入りの1本を見つけてみてください。
ソーダ
ソーダを選ぶ3つのポイントを紹介します。
・炭酸水の種類で選ぶ
炭酸水は大きく分けて「天然炭酸水」「天然水炭酸水」「人工炭酸水」の3種類があります。
割材にする場合はミネラルを含んでいないため、味に個性がない「人工炭酸水」がおすすめです。
・炭酸水の硬度で選ぶ
炭酸水はカルシウムやマグネシウムなどの量によって、大きく軟水と硬水があります。
日本人が普段飲んでいる水や炭酸水は多くの場合軟水なので、硬水だと癖を感じるかもしれません。
お酒の割材にするのであれば癖を感じにくい軟水を選ぶのが良いでしょう。
・炭酸の強さで選ぶ
炭酸水の強さは通常のと強炭酸があり、お酒であれば強炭酸がおすすめです。
ノンアルコールかカクテルであれば、ヴァージンモヒートのような爽快感を味わいたい場合は強炭酸を、シンデレラのように甘さの中にアクセントを入れたい場合は、普通の炭酸がオススメです。
ジンジャーエール
ジンジャーエールには甘口と辛口が存在しています。フルーツやシロップなど甘味料を加えない場合は甘口を、加える場合は辛口にするとバランスが取れてシャープなカクテルになりますよ!
また、甘味料も入れず辛口ジンジャーエールにすることでより大人な口当たりになるので、気分によって変えてみてください。
甘口はコカコーラのカナダドライ、辛口はアサヒのウィルキンソンのドライジンジャーなどがあります。ジンジャーエールもそれぞれ味わい、香りが異なるのでお気に入りを見つけてみてください。
紅茶やコーヒー、ジュースでも
紅茶やコーヒー、ジュースにこだわることで同じカクテルでも味わいは変化してきます。ジュースであれば果汁率、紅茶やコーヒーであれば茶葉や豆の種類によって同様のレシピでも味は変化し
ジュースについては、カクテルでは炭酸やトニックウォーターで割る場合は果汁率の高いものを、ジュース同士で割る場合はお好みに合わせて果汁率を変えるのがおすすめです。
あまり割材に使われないジュースを使ってみるのも、自宅カクテルの面白さの1つです。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したノンアルコールカクテルレシピは、定番中の定番。自宅で作るのが難しいという方でも、BARに行く機会があれば名前だけ覚えておくことで注文しやすくなるはずです!
自宅で作られる方は、紹介したレシピにオリジナルのアレンジメニューやワンランク上のカクテル技術を習得してよりよいひと時を楽しんでみてください!