みなさん「みかん」は好きですか?一口にみかんといっても、その種類はさまざま。見た目や味わい、収穫時期などが異なり、日本ではあまり生産されていない希少な品種もあります。
そんな中で、今回ご紹介するのは「ブラッドオレンジ」。普通に食べる以外にどんな楽しみ方があるのか?
野菜と果物、それぞれのプロの元へブラッドオレンジを持っていき、実際に聞いてきました!
ブラッドオレンジとは?
ブラッドオレンジとは、イタリア地中海地域原産の柑橘。通常のオレンジと異なり、果実の中身が真っ赤なのが特徴です。
コクのある甘さと酸味、なによりも濃厚で独特な香りが魅力的!みかんは「冬の果物」というイメージが強いかもしれませんが、実は国産のものは2月~5月の春の時期に旬を迎えるんです。
今回は貴重な国産のブラッドオレンジを、みかんの有名な産地・佐賀県太良町のみかん農家集団「太良シトラス会」のみなさんにご提供いただきました!
「太良シトラス会」
今回「ブラッドオレンジ」を提供してくださった、佐賀県太良町のみかん農家集団「太良シトラス会」の皆さん。
「太良シトラス会」は、若手のみかん農家が団結し、「たらみかん」ブランドの再構築化と太良町の地域活性化を目指す団体です。
佐賀県「自発の地域創生プロジェクト・地域づくりスタートアップ支援事業」にて、東大みかん愛好会・お茶の水女子大学公認サークルOchas・佐賀県立有田工業高校と連携して、太良の柑橘はもちろん、地域の魅力の発信のために様々な活動を行っています。
柑橘の有名産地 佐賀県太良町
佐賀県太良町は、日本ではあまり生産されていないオレンジ系統の品種を数多く栽培している地域。
温暖な気候と、多良岳山系の豊かな自然、そして手間隙かけた丁寧な作業によって作られた太良町産のみかんは、品種に関わらず「たらみかん」の名で親しまれています。
野菜のプロ集団がいる人気店!「WE ARE THE FARM」へ行ってきた
そんなブラッドオレンジの楽しみ方を、まずは野菜のプロである「WE ARE THE FARM」さんにお伺いしてきました!「WE ARE THE FARM」は、赤坂や恵比寿、麻布十番などに店舗を構え、若い女性の間で話題になっている野菜の専門店。今回訪れたのは赤坂の店舗。カウンターには、新鮮な野菜を使ったフードが並んでいます。
早速、副社長の寺尾さんにお話をうかがってみましょう!
副社長・寺尾さん
野菜の生産から流通、そして調理してお客さんの口に届けるまでを自社で一貫して行っているレストラン「WE ARE THE FARM」の副社長。千葉の自社農場まで足を運び、自ら採れたての野菜を持ってお店に配送までしている。
寺尾さん:「僕たちが作っている野菜は、お皿に乗ったときに美味しいと思ってもらえるもの。お客さんに食べてもらうというゴールから逆算して、味・見た目・匂い、トータルでおいしい野菜を選んでいます。都会の人に新鮮な野菜の味を届けるために、農場も東京から1時間圏内の場所にしました」
お店一番人気のドリンクは、栄養豊富な野菜「ケール」を使用した「ケールビール」。
ケールというと青汁のイメージがあり、苦いのかと思っていましたが......。実際に飲んでみると、スムージーのような爽やかでフレッシュな口当たり!想像していた苦味は全くなく、ゴクゴク飲めます!
「ケールビール」は、日本ではあまり馴染みのない野菜「ケール」の美味しさをどう届けるか、創業1年目に試行錯誤して作られたメニューなんだとか。
最初は「ケールとは何か」から説明しないと食べてもらえなかったそうですが、今ではお店の人気メニューに使われている重要な食材になっています!
野菜のプロに、ブラッドオレンジの楽しみ方を聞いてみた!
そんな野菜のプロ「WE ARE THE FARM」さんがオススメする、ブラッドオレンジの楽しみ方を教えてください!
寺尾さん:「真っ赤なみかんですね。普段はあまり果物物は使わないのですが、色合いもよくて野菜との相性も良さそう!う~ん、どう調理しようかな?」
野菜との相性も抜群!「ケールのみかんサラダ」がオススメ
今回野菜のプロが提案してくださったのは、「ケールのみかんサラダ」。お店のメニューにもある「ケールのサラダ」に、カットしたブラッドオレンジをトッピングした、色鮮やかなお料理です。
寺尾さん:「栄養満点なのはもちろん、フレッシュで元気の出る見た目も魅力的なサラダに仕上げました!当店で使っているケールはフレッシュなので苦味もなく、甘酸っぱいブラッドオレンジの味がアクセントになっていてとても食べやすいはずです!」
実際に食べてみると、ほっぺたが落ちそうな美味しさ。さっぱりとしたブラッドオレンジの味わいが癖になる!!サラダには6~7枚ほどのケールが使われていたそうですが、ペロリと平らげてしましました(笑)
果物のプロ「ヨツバー」へ行ってきた!
続いては、果物のプロである「ヨツバー」さんに、ブラッドオレンジの楽しみ方をうかがってきました。「ヨツバー」は、老舗フルーツショップ「フタバフルーツ」が選ぶ、新鮮な果物をいただけるお店。渋谷から原宿へ向かうキャットストリートの道中にあり、女性でも一人で入りやすい、明るくオシャレな店内です。
そんな旬なフルーツを使ったヨツバーのサワーは、 カットフルーツで装飾されており、思わずインスタに投稿したくなるオシャレな見た目なのも人気の秘密です!
こちらでお話をうかがったのは、店長・田中さん。
店長・田中さん
『フルーツを手軽に』がコンセプトのお店「フタバフルーツ」の店長。個人では手に入りにくいような高価で美味しいフルーツも、もっと身近に感じて欲しいとの思いから、サワーやドレッシングにして提供している。
田中さん:「うちのサワーは女性でも飲みやすいように、微炭酸・低アルコールなのが特徴。フルーツは注文を受けてからカットするので、ぜひカウンター席に座って香りも楽しんでくださいね」
ということで、今回は特別にブラッドオレンジを使ったサワーを作っていただきました。
カウンターに座っているとオレンジの濃厚な香りが漂ってきて、思わず顔がほころびます。
できあがった『ブラッドオレンジサワー』は、真っ赤な断面が見えるとってもオシャレな1杯!甘酸っぱくて爽やかな味わいが、ふわっと鼻に抜けていきます。
自宅でブラッドオレンジを楽しむ方法を聞いてみた!
そんな果物のプロ「ヨツバー」さんに、自宅でブラッドオレンジを美味しく楽しむための飲み方を聞いてみました!
野菜のプロ「WE ARE THE FARM」さんはサラダをオススメしてくれましたが、果物のプロ「ヨツバー」は一体どんな楽しみ方を提案してくれるのでしょうか?
店長さん:「いい香りですね。う~ん、どうしようかな…?」
自宅で楽しむなら漬けるだけで完成する「果実酒」がオススメ
果物のプロ「ヨツバー」さんのが提案してくれたのは、ブラッドオレンジを漬け込んだ「果実酒」。
店長さん:「サワーも美味しいですが、自宅で楽しむのであれば漬け込むだけで簡単に作れる『果実酒』がオススメ!殺菌された清潔なガラスビンに適量のホワイトリカーを注ぎ、果実と角砂糖を入れ、3日置くだけで美味しい『果実酒』の完成です。
ブラッドオレンジの皮には、美容効果が見込める成分が入っているので皮ごと漬けるのがポイント。ただし、苦味が出るので一緒に角砂糖を入れるのを忘れずに!お湯に果実をサッと通してから漬けると、より苦味を抑えられるのでオススメですよ。
お酒をつくったあとの果実は、ジャムにしたり、ブレンダーにかけたものをフライパンで煮て、コンフォートにしたりすることもできるので有効活用してみてくださいね!」
旬のブラッドオレンジを味わおう!
そのまま食べる以外にも、あらゆる楽しみ方があるとわかったブラッドオレンジ。
野菜と一緒に食べても良し、お酒に漬け込んで果実酒にしても良し!その楽しみ方は無限大!
ブラッドオレンジはこれからが旬の季節。今回の記事を参考に、様々な楽しみ方を実践してみてくださいね。