待ちに待った上野東京ラインの開通と毎年恒例の上野公園のお花見の季節も近づき、これから東京を代表する観光地「上野」へ訪れる機会が増えそうですが、やはり上野に行けば外せないのが飲み屋街。
明るい時間から開店しているお店が多く、曜日に関係なく毎日がお祭りのように賑わっています。
とくにJR線の高架下は戦後復興のパワフルな人々の営みを今に残す雰囲気があり、わいわいと美味しそうにお酒を飲む光景をみていると女性一人でもふらっと入れたくなる気分になってきます。
家族連れでもデート中でも、飲み屋が好きな女性お一人様にもオススメしたいお店が「やきとり文楽」です。平日は14時から、土日はなんと正午から開くお昼酒の名所。
「明るい時間が何だ、明るいから楽しいんじゃないか」と言わんばかりの雰囲気の中で飲むお酒はとっても楽しいです。
お店は焼き台・煮込みの大鍋の前に一人飲みが楽しいカウンター席、そしてテーブル席はお店の外側へと広がっています。簡易テーブルに丸椅子くらいがこの空間らしい。
今の季節寒そうに見えますがビニールの覆いと強力なストーブで結構ぽかぽか。覆いがなくなり開放感が楽しめる春が待ち遠しいですね。ちなみにひざ掛けの貸し出しサービスがあります。
この雰囲気で飲むお酒、やはり一杯目はビールでしょう。サッポロ黒ラベルで乾杯です。通り過ぎる人たちの会話や頭上を走る電車の音を聞きながら、一人自分の時間を楽しみゆっくり飲むもよし、友人や家族でビールを継ぎあうのもこの雰囲気なら一層楽しいです。
おつまみは牛もつ煮込みが絶品。やきとり屋ですが一品料理も充実しています。それでは、今日は店主のおすすめ枠から「にんにくだれ」と「みそにんにく」から始めましょう。
この焼き鳥のにんにくシリーズはどちらも鳥取大山鶏のもも肉を大ぶりに串打ちしたもので、独特の味付けがクセになる美味しさです。
注文が入ると同時にご主人によって焼き台の上に載せられる鶏もも。それを楽しみに待ちつつビールを飲むこと数分。おまちどうさまとでてくる文楽名物はどちらも見るからにインパクト大。
まずはにんにくだれから。名前の通りしっかりとにんにくの味が効いた濃い目のタレで味付けされています。もちもちとして鶏そのものも旨味がたっぷりなのですが、それをうまく包み込むように甘辛味がマッチ。ビールやチューハイとの相性抜群です。
みそにんにくはタレなどを漬けずに焼き上げた後に自家製のにんにく味たっぷりの味噌をのせたもの。こちらもしっとりしていて美味。
もちろん焼き鳥だけでなくもつ焼きも1本1本大きく串打ちも丁寧、レベルが高いです。ここのハツのプリッとした食感が大好きです。
大鍋で煮込まれる牛もつ煮込み。牛ならではのしっかりとした旨味と豆腐の相性がよく、味付けが塩というのも文楽の特長です。
この煮込みをお願いして、それにあわせるお酒は清酒「文楽」。同店と同じ「文楽」という名で埼玉県上尾でつくられる銘酒です。その文楽銘柄の樽酒本醸造はコクと甘みのバランスが良く、杉の香りが心地よい本格的な樽酒です。
さて、この樽酒と絶対に合う文楽の「牛もつ煮込み」がやってまいりました。
熱々でたっぷり盛られてくるモツの下には適度にお豆腐が。牛モツの旨みたっぷりの脂を薄くまとったお豆腐と一緒に食べれば、コクのある味わいなのに塩味ならではのあっさりとした余韻も感じられ、それを包むように樽酒を。これがたまりません。
焼酎や梅酒など、日本酒・ビール以外にも選択肢はいろいろ。メニューには芋・麦など書かれていますが、銘柄はひとつではないので聞いてみると良いかもしれません。
土日はお昼から飲む人でいっぱいになる「文楽」ですが、道路に面して開放的な空間ということもあって家族連れで飲む姿もたくさん見かけます。上野のこの界隈ならではの老舗飲み屋だけど敷居が低い雰囲気は酒場デビューにも最適。地元の人はカウンターに座りさっと二杯お酒と焼き鳥数本に煮込みを食べて帰っていきますし、テーブル席は観光客が4・5人楽しそうにガード下酒を楽しむ様子がみられます。
上野の飲み屋街の顔として長年続く「文楽」、おすすめです。
店舗情報
店舗名 | やきとり文楽 |
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住所 | 東京都台東区上野6-12-1 JR高架下 |
電話番号 | 03-3832-0319 |
営業時間 | [月~金] 14:00~23:00 [土] 12:00~21:00 [日] 12:00~20:00 |
定休日 | 無休(年末年始休み) |
食べログ | http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13026650/ |