10月19日(日)に東京・表参道で、「酔っても美味しい九州S1グランプリ in TOKYO」が開催された。
「あなたが選ぶトーナメント方式の九州日本酒頂上決戦!!」と銘打たれた当イベントは、参加者の投票によって九州で一番美味しい食中酒を決める、蔵元にとってはなんとも自虐的なイベントだ。
今回は、激しい熱戦の末に決定した、今年九州で一番美味しい日本酒が決まるまでの模様をお伝えしよう。
「九州S1グランプリ」とは
「酔っても美味しい九州S1グランプリ in TOKYO」とは、鹿児島、沖縄を除く九州6県の40蔵元より出品された40種の日本酒を、あらかじめ決められた居酒屋メニューの定番おつまみ(まぐろの刺身・ポテトサラダ・揚げ出し豆腐・豚肉料理)を食べながら、日本酒の銘柄を伏せた状態で飲み、好きな日本酒に投票するイベントだ。
九州S1グランプリの審査方法とは
もちろん、40種類全部の日本酒を飲んでいたら、相当な酒豪でなければ厳正な審査などできるはずがない。そこで採用されたルールは4回戦方式のトーナメント制。各回ごとに数種類の日本酒とあらかじめ決められた料理のマリアージュを味わい、1番美味しいと思ったお酒には2点、2番目に美味しいと思ったお酒には1点を投票する事ができる(同じお酒に3点投票することも可能)。
審査方法が若干複雑なので、以下、当日会場で配られた案内書から抜粋しよう。
Q.S1グランプリって参加者は何するの?
A.各回戦それぞれスタッフが用意した日本酒とおつまみを食べながら飲んでいただき、自分のお好きなお酒に投票していただきます。(制限時間 10分/回戦)また数字を記入する程度の簡単なメモも書いていただきます。公平性を保つため、お酒は全てブラインド(銘柄を伏せて)での提供となります。
Q.どのくらいのお酒を飲みますか?
A.1~2回戦は20ml程×5種、3~4回戦はそれぞれ20ml程×4種を提供しますので、のべ20ml×18種類=360ml程飲んでいただくことになりますが、全てを飲みきっていただかなくてもOKです。
Q.どんな種類の日本酒が出品されますか?
A.種類は制限していません。普通酒、本醸造、(特別)純米、(純米)吟醸、(純米)大吟醸などいろいろな日本酒が出品されています。
Q.おつまみについて教えて下さい?
A.「まぐろの刺身」、「ポテトサラダ」、「揚げ出し豆腐」、「豚肉料理」の4種類を各回戦ごとに1種類ずつ食べていただきます。各回戦ごとにおつまみを変更しているところが当イベントの面白いところです。量は軽食程度になります。
九州の蔵元の蔵元による蔵元のための日本酒頂上決戦スタート!
まずはイベント主催者の方から、今回のイベントの主旨と投票方法の説明が。その時間わずか30分!「30分は長すぎる!」と思う方も言う方もいるかもしれないが、それだけ厳正な審査をしているということでご理解いただこう。つまり蔵元同士の"ガチンコ"の勝負というわけだ。
▼会場に入るとズラリと並んだ出品酒がお出迎え。
▼出品酒にはブラインドがかかっている。
▼投票箱も各テーブル脇に設置されている。
▼最初はイベント主催者からの挨拶とユーモアを交えたイベントの説明が。
▼説明終了後、オープニングムービーが流れる。
▼会場には約150名の参加者が集まった。
▼3連覇中の宗政酒造(佐賀)から各蔵元へのメッセージが...。
▼ディフェンディングチャンピオンの登場!
▼テーブルの上はこんな感じ。
▼青キャップは2点(写真左)、白キャップは1点(写真右)。
▼料理は4種類のみ。
▼さて、1回戦スタート!
▼1回戦で日本酒と合わせるのは、まぐろの刺身。
▼お酒が配られて10分後、投票を行う。
▼開票も参加蔵元がハラハラした気持ちで行う...。
▼1回戦の開票結果発表!各ブロック5種類の中から2品が選ばれる。
▼落選した出品酒は撤収される。落選した蔵元にとっては残酷なシーンだ...。
▼同様にして2回戦が行われる。料理はポテトサラダ。
▼3回戦の料理は、揚げ出し豆腐。
▼いよいよ決勝戦!合わせる料理は豚肉料理。
いよいよ結果発表!
▼最後の集計結果を待つ間、壇上で記念撮影会が開催。
▼第4位 小松酒造(佐賀)「万齢 純米吟醸 希」
▼最初にイベントの説明をしていた小松酒造がまさかの4位!
▼第3位 天吹酒造(佐賀)「天吹 裏大吟 愛山」
▼幻の酒米「愛山」を使用した大吟醸酒とのこと。
▼第2位 重家酒造㈱横山蔵(長崎)「純米大吟醸 横山50」
▼去年から日本酒造りを始めたという蔵元による、まさに下克上酒!
▼さていよいよ第1位の発表...会場がザワつく。
▼1位 八鹿酒造(大分)「吟醸酒 極上八鹿」
▼純米吟醸・大吟醸クラスが上位を占めるなか、なんと第1位は「吟醸酒」!
▼熱戦を制し、八鹿酒造(大分)が王者・宗政酒造(佐賀)の連覇を止めた。
というわけで、「酔っても美味しい九州S1グランプリ in TOKYO」を制したのは、大分県の八鹿酒造「吟醸酒 極上八鹿」に決まった。
第1位を獲得した八鹿酒造は、「純米吟醸・大吟醸クラスの日本酒が多く出品されているなか、"吟醸酒"を出品したことで、食事の邪魔をしないお酒として評価していただけたのではないでしょうか。」と語った。
九州は、焼酎の生産が盛んなイメージがあるが、実は日本酒造りに力を入れ始めている蔵元が多く存在する。こうしたイベントを機会に、九州の蔵元のPRの場が増えて行くことだろう。
今回のイベンの上位1位~3位まで日本酒は、期間限定で都内の飲食店でも飲むことが出来るとのこと。詳しくは、イベント事務局まで。
是非今後の、「九州S1グランプリ」の開催を期待したいところだ。