皆さん、ウイスキーはお好きですか?
ウイスキーのことをきちんと知り、自分が心から惚れて選び抜いたウイスキーの美味しさは格別です!
今回は、数あるウイスキーでも比較的挑戦しやすい、ブレンデッド・ウイスキーの中から『フロム・ザ・バレル』についてご紹介します。
長年の歴史が誇る『本物』
『フロム・ザ・バレル』を発売するのは、ヒゲのトレードマークでおなじみのニッカウヰスキー。1934年から現在までウイスキーへの情熱を燃やし続ける同社。まずは、その歴史から見ていきましょう。
始まりは○○ジュース?!
ニッカウヰスキーが初めて出した商品は『ニッカ林檎汁』というアップルジュースでした。当時は現在のような濃縮還元の技術もありませんので、果汁をそのまま使用したジュースだったそうです。
ウイスキーは長い年月寝かせることが必要。熟成期間中の資金源としてアップルジュースを販売することで、陰ながらウイスキーづくりを支えていたのですね。
1940年初のウイスキーを販売
1938年に『ニッカアップルワイン』を発売するも、まだウイスキーを販売するにはいたりません。ようやく『ニッカウヰスキー』が発売されたのは、1940年のことでした。
『ニッカウヰスキー』を発売後、『ブラックニッカ(特級)』を皮切りに現在も愛され続ける『竹鶴』や『余市』を生み出していきました。
長年君臨する『フロム・ザ・バレル』
今回ご紹介する『フロム・ザ・バレル』は1985年に発売された商品。長年愛される魅力とは、一体何なのでしょうか?
ロマンチストが生み出した?!
ウイスキーの種類は大きく2つに分類されますが、『フロム・ザ・バレル』はモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした『ブレンデッド・ウイスキー』の位置づけです。
ブレンドした後に、もう一度樽詰めをし、再貯蔵を経て完成します。
この再貯蔵を【マリッジ】と呼ぶんです。”結婚”だなんて、ロマンチックですよね!
確かな飲みごたえとハーモニー
再貯蔵されたウイスキーは、割り水によってアルコール分が40%~45%に調整されることが多いです。
しかし、『フロム・ザ・バレル』は割り水を最小限にすることでアルコール分51%を実現。
香りやハーモニーはもちろん、しっかりした飲みごたえがあるのが魅力ですね。
小さな塊の持つ大きな意味
『フロム・ザ・バレル』のボトルは、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんがデザインしたもの。”濃いものは少ない方が美味しそうに見えるだろう”と考え、小さく見えるボトルにしたそうです。
揺るがぬ、確かなウイスキー。
『フロム・ザ・バレル』は今までに数多くの賞を受賞しています。
2007~2011年
『ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)』と呼ばれる国際ウイスキーコンテストで、なんと5年連続で『ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー』を受賞しています。
2015年
世界的な品評会『インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ』で、カテゴリ最高賞となる『International Spirits Challenge 2015 trophy』を受賞しました。
2016年
2015年に受賞した同じ品評会でtrophyとは別に、5年連続で金賞も受賞しています。
オススメの楽しみ方は?
たくさんの人の思いから生まれた『フロム・ザ・バレル』。どのように飲むのと美味しくいただけるのでしょうか?
公式ホームページ推奨の飲み方から、私がオススメするちょっと変わった飲み方までいくつかご紹介します。
ハイボール
ニッカウヰスキーが推奨する飲み方が、ハイボールです。
オススメの割合は
【ウイスキー:ソーダ=1:3.5】
アルコール分が高めなのでソーダを少し多めにしても、割り負けせずに楽しむことができますよ。
オン・ザ・ロック
ウイスキー好きの多くはこの飲み方が多いのではないでしょうか。重厚なコクと繊細な香りが心ゆくまで楽しめます。
クラッシュアイスでもブレることなく、存在をアピールしてくれますよ。
大人なアイスクリーム
私がオススメするのがこの楽しみ方!
バニラアイスにコーヒーをかけるデザート『アフォガード』がありますが、そのコーヒーをウイスキーに変えてしまいましょう!
見た目のオシャレさは言わずもがな、バニラの甘みが加わることで、ウイスキー初心者はさらに挑戦しやすくなります。
まとめ
たくさんの人が関わり、様々な思いが込められた『フロム・ザ・バレル』。
1つのウイスキーを生み出すために新たな製法を試したり、美味しい飲み方を探ったり、その過程を知っているだけでより一層美味しく感じるものです。
今日の一杯は夜風にあたりながら、ウイスキーなんていかがでしょうか?