バーボンを最初に作った人物の名前から取ったと言われている「エヴァンウィリアムス」。
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、世界でナンバー2の販売量を誇る、世界的に人気のウイスキーなんです。
その歴史も古く、アメリカ合衆国の建国とほとんど同じ時期に製造が開始されました。エヴァンウィリアムスとはどのようなウイスキーなのでしょうか?
エヴァンウィリアムスの歴史
エヴァンウィリアムスの名前は、最初に製造した「エヴァン・ウィリアムス」に由来しています。
「バーボンの始祖」と呼ばれるエヴァンウィリアムスは、あの「バーボンの父」と言われたエライジャクレイグ牧師より早くバーボンを作った人として知られています。
エヴァンウィリアムスが蒸留を開始したのは、アメリカ合衆国が建国したほぼ時期の1783年。ラベルにはSINCE1783と記載されています。
正確な文献や資料が残っているわけではないので真相は謎ですが、歴史を感じるウイスキーであることは間違いないですね。
エヴァンウィリアムスが作られている蒸留所
エヴァンウィリアムスがつくられているヘヴン・ヒル蒸留所は、ケンタッキー州で二番目に古い街のバーズタウンにあります。
エヴァンウィリアムスはケンタッキー州のバーズタウン地区にあるヘヴン・ヒル蒸留所で作られていましたが、1996年に火災によって焼失。その後、1999年にルイヴィル地区のバーンハイム蒸留所を買収して蒸留を再開したのだそう。
ヘヴン・ヒル蒸留所はアメリカの中で1位、2位の生産量を争うほど有名な蒸留所で、扱うブランドは200種類以上もあるんだとか。生産されているほとんどは、トウモロコシを原料として2度の発酵と蒸留をさせる「サワーマッシュ」方式で製造されています。
また濾過方法や原料の選定・糖化液作り、ボトリングなど全行程を独自の技術で行なっています。
バーボンウイスキー エヴァンウィリアムスとは
エヴァンウィリアムスはどのくらい有名?
そんなエヴァンウィリアムスは今までに数多くの功績を残しています。
販売量では世界第4位を誇るバーボンウイスキーで、ケンタッキーのストレートバーボンウイスキーとしては第2位の人気なんだとか!
さらに3年連続でウイスキー・オブ・ザ・イヤーに輝くだけでなく、すべてのヴィンテージで賞を獲得している、世界的に有名なバーボンです。
エヴァンウィリアムスの味と香りは?
アルコール度数は50度前後と他のバーボンと比べて高いですが、それを感じさせないくらい甘くてまろやかな口当たりが特長で、ハチミツやバナナのような風合いがあります。
香りはオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系に似ていて、後味には焦がしたホワイト・オーク樽の熟成が感じられるすっきりとした後味が残ります。
おすすめの飲み方
おすすめはストレートかロック。氷が溶けてくるとアルコールの甘みと樽本来の香りが混ざって、味や香りの変化を楽しむことができます。
お酒が強い人であれば、氷や水では割らずにそのままストレートで楽しんでください。
エヴァンウィリアムスの主な種類
最後にエヴァンウィリアムスの種類を紹介します!
価格帯としては、一番安いブラックラベルが2,000円弱で購入できます。一番高価な23年は2万円~3万円で入手できるようです(2018年調査)。
エヴァンウィリアムス ブラックラベル
エヴァンウィリアムスの中で最もスタンダードとされる種類です。5~8年の原酒をブレンド、度数は43%と同ブランドの中では低め。
リーズナブルな価格なので、初心者の方や日常使いで楽しめるのが魅力です。
エヴァンウィリアムス シングルバレル
数量限定で製造されているバーボン。ウィスキー・ジャーナル誌で、ウィスキー・オブ・ザ・イヤーに3年連続受賞している、折り紙つきの種類です。
1つの樽の原酒を使っているので、樽ごとの微妙な風味や味わいを楽しむことができます。
エヴァンウィリアムス 12年
12年ものは赤ラベルとなっています。50.5度の高めのアルコール度数でパンチを出しつつも、上品な香りが感じられるバーボンです。
エヴァンウィリアムス 23年
エヴァンウィリアムスの最高級品で、価格は2万~3万円ほど。日本向けに作られているプレミアムなバーボンです。
艶やかな香りと濃厚な味わいは格別で、艶やかな香りはフローラルさとキャラメルが感じられ、味わいは濃厚。後味は決してしつこくなくリッチな気分が味わえます。
まとめ
いかがでしたか?
エヴァンウィリアムスは、アメリカ建国とほぼ同時期に作られた歴史あるバーボンだったんです!
日本向けに作られている銘柄があることからも、これから注目していきたいウイスキーですね。種類によってはリーズナブルな価格で手に入ることができるので、コスパが良いブランドと言えるでしょう。
ぜひお手にとって歴史ある味わいを感じてみてはいかがでしょうか?