アルコールにあまり強くない日本人は、度数が高い酒の焼酎を様々な飲み方で工夫して、美味しく楽しく飲んでいますよね。
今回は、そんな焼酎の飲み方に着目。ちょっとしたアレンジから、味わいが激変するようなアレンジまで、様々な楽しみ方を紹介します。
自分に合うピッタリな飲み方を見つけてみてくださいね!
ストレート
上質な焼酎を飲むときは、一度ストレートで試してみてください。
原料の風味や蒸留技術、樽熟成やかめ熟成といった熟成個性など、焼酎本来の味わいをダイレクトに感じることができます。
オン・ザ・ロック
今や焼酎の定番の飲み方。冷やされたことにより生まれる清涼感、爽快な喉越しが人気です。
また、時間経過により味わいが変わるのも大きな魅力。注いだ直後は焼酎本来の香味を楽しめ、時間が経てばどんどん水割りのような優しい味わいへと変化していきます。
アレンジで、梅干しやレモンスライスを添えても良し。香味のアクセントになるでしょう。
オン・ザ・ロックを作る際は、冷やしておいたロックグラスに大きめの氷を入れ、氷に当てるようにそっと焼酎を注いでください。
使用する焼酎は、どちらかというと香味がほのかなものがオススメ。甕(かめ)や樽貯蔵の焼酎などがよく合うでしょう。
クラッシュロック
大きめのグラスにクラッシュアイスを入れて焼酎を注ぐだけ!
通常のロックよりもしっかりと冷え、キレのある味わいを楽しめます。
また、お好みのフルーツを入れる「クラッシュロックフルーツポンチ」という飲み方もあります。
使うフルーツはレモンやライムなどの柑橘類がオススメ。
より爽やかにいただきたい方は、クラッシュアイスを入れたグラスにミントの葉を多めに入れて焼酎を注ぐ「クラッシュミント」がオススメ。シロップを加えて甘味をプラスしても美味しいですよ。
パーシャルショット
焼酎をはじめとする蒸留酒を冷凍庫で冷やして、キンキンに冷えた状態で飲む方法。焼酎の場合、原酒や初留取りなど、高アルコールのものを使うのがオススメです。
氷温と高アルコールの作用により、白濁りしてトロリと滑らかな舌触りになります。夏場に最適な飲み方の一つ。小さめのグラスでいただきましょう!
トゥワイスアップ
お酒と水を1:1で割る、ウイスキーの王道の飲み方。
焼酎の場合は原酒や初留取り、樽熟成や高アルコールのものがオススメです。
氷を入れないので加水してもそれほど薄くならず、お酒そのものの個性を感じられます。それでいて、ツンとくるアルコール感が和らぐのが大きな魅力です。
水割り
おそらく、焼酎を楽しむ時に一番親しまれているであろう水割り。
香りや風味を残しつつも口当たりは優しく、味わいもマイルドになります。
基本1:1の割合がオススメですが、加水の量により口当たりが大きく変化するので、自分の好みの割合を見つけてみてください。
水割りを作る際は冷やしたグラスに大きめの氷を入れ、その後氷に当たるようにそっと焼酎を注ぎよくかき混ぜてください。最後に好みの濃さになるまで加水して完成です。
お湯割り
冬場の大定番といえばお湯割り。お湯とともに立ち上る素材の香り、華やかな風味を楽しめます。
焼酎:お湯を6:4の割合、いわゆるロクヨンで楽しむのがオススメ。ですが、こちらも水割りと同様に加水の割合や温度帯は好みで調整してください。
基本的には、温めた影響で旨味や甘味が増しソフトな飲み心地になります。それでいて、アルコールを感じやすく、飲み過ぎを抑制できる健康的な飲み方でもあります。
お湯割りの作り方は、耐熱グラスにお湯を注ぎ最後に焼酎を加えるだけ。温度の高いお湯は、焼酎が加えられると上昇していくので、勝手に上手く混ざり合ってくれます。
それと同時に、焼酎が温まることによって、香りがほのかに立ち上ってくれるのも特徴です。
もし、口を付けたときに予想していたものより熱かったら、他のグラスに移し替えてみてください。そうすると温度が少し下がり、飲みやすくなるはずですよ!
前割り
あらかじめ焼酎を水で割り、冷蔵庫で寝かせることを"前割り"と言います。
作り方は簡単で、好みの濃さで割った焼酎を冷蔵庫で一晩寝かせておくだけ!
前割りをすると焼酎と水が良く馴染んでくれるので、まろやかな味わいになります。夏場は冷やで、冬場は燗にすると美味しいです。
燗にする場合は、耐熱容器に前割りした焼酎を注いでから温めたお湯につけ、好みの温度まで温めれば出来上がります。
ソーダ割り
華やかな焼酎の味わいを爽やかに楽しめる、清涼感溢れる飲み方。料理との相性も非常に良く、食中酒として親しんでいる方も多いのではないでしょうか?
オススメの割合は焼酎:炭酸が1:3。氷を入れたグラスに焼酎を注ぎ、冷えた炭酸水を加えた後、炭酸が抜けないようにゆっくりと1、2回だけかき混ぜれば完成です。
アレンジでレモンやすだちなどの柑橘系スライスを加えれば、より清涼感が増します。ミントとライムを入れて、モヒート風にしても◎。
お茶割り
一口にお茶割りと言っても、緑茶やウーロン茶、ほうじ茶など、使用したお茶によってさまざまな個性が楽しめます。
料理と一緒に楽しむ際は、魚料理なら生臭さを抑えてくれる緑茶割りで。脂っこい料理なら脂肪の吸収を抑えてくれる黒ウーロン茶割りなど、料理を軸に変えてみるのも良いでしょう。
作り方は水割りと同様。濃さも好みで調整してください。例えば、紅茶にちょっとだけ焼酎を垂らしてみたりしても美味しいですよ。
ジュース割り
焼酎の風味が苦手な方でも飲みやすくなるジュース割り。
ただ、焼酎にジュースを加えただけではなかなかバランスの良い味わいになりません。なので、水割りやソーダ割りに好みのジュースを加えて調整してみてください。
また、上記の要領でジュースではなく、フルーツを搾って加える"生搾り割り"もオススメ。ジュースのように飲みやすくして、お楽しみください。
ちなみに、ジュース=フルーツ系という感覚にとらわれず、野菜ジュースを使用するのもオススメ。野菜の甘みがマッチして優しい味わいに仕上がるでしょう。
カラフルロック
事前に、好みのフルーツジュースを製氷機で凍らせておき、出来上がったものをグラスに入れ、その後に焼酎を加える飲み方。
フルーツジュースは数種類加えても色々な味わいが楽しめますよ!
きゅうりロック
前述したオン・ザ・ロックやクラッシュロックのマドラーとして、きゅうりスティックを添えた飲み方。
きゅうりを用いることから"河童"と呼ばれることもあるんだとか。
ほのかにきゅうりの風味が残る、まさに一工夫した飲み方です。
大葉唐辛子割り
グラスに氷と大葉、唐辛子を入れ、焼酎を注いだ飲み方。居酒屋でもたまに見かける飲み方ですよね。
完成すると、唐辛子が金魚鉢の中の金魚のように見えることから"金魚割り"と呼ばれることもあります。
大葉の香りと唐辛子の刺激がアクセントの、後味の良い一杯です。
コーヒー割り
その名の通り、焼酎にコーヒーを加えた飲み方。意外に思うかもしれませんが、泡盛コーヒーや牛乳焼酎と言った商品もあり、プロお墨付きの楽しみ方です。
麦焼酎で作ると、麦とコーヒーの芳ばしさが良くマッチします。
好みで、ミルクやバニラアイス、生クリームを加えると一味違った風味になる他、ミルクやバニラアイスにコーヒー割りを少しだけ注ぎ、味のアクセントにして楽しむのもオススメ。
蜂蜜割り
焼酎に蜂蜜を加える飲み方。甘みがプラスされることはもちろん、口当たり、味わいともにマイルドになります。
冬場はホット、夏場は水割りやオンザロックに加えるのがオススメ。レモンスライスを加えてみても◎。
生姜割り
前述したオン・ザ・ロックや水割り、お湯割りに生姜の搾り汁を加える飲み方。
ほのかに香る生姜の風味が、良い味を出してくれます。
好みでシロップや、蜂蜜を加えると飲みやすくなります。
りんご酢割り
前述した水割りやお湯割りに、好みの量のリンゴ酢と蜂蜜、またはシロップを加える飲み方。
りんご酢から想像できるように、サッパリとした味わいに仕上がります。
夏場はソーダ割りに加えると、清涼感がさらに増します。
シナモン割り
前述したオン・ザ・ロックやお湯割りにシナモンスティックを添えたり、シナモンパウダーを直接加えたりする飲み方。
使用する焼酎は芋焼酎がオススメ。シナモンと芋の甘い風味が相乗効果を起こし、より引き立ちます。
シロップで甘味を強めて楽しむのも良さそうですね。
まとめ
気になる飲み方はありましたでしょうか?
どの飲み方も、別段珍しい材料は使用していないので簡単に完成します。今夜の宅飲みから、早速実践してみてくださいね!